妊娠の経過


仔犬の発達
受精が起き、受精卵は分裂し始め子宮に下りていく
この時期の受精卵は2細胞期で輸卵管中にある
外部からのストレスに対してかなり抵抗力がある
雌犬の変化
つわり
性格の変化
母犬の世話
通常の食餌
どのような治療や投薬であっても施す前に獣医師に相談すること
殺虫剤(ノミ駆除剤)は不可
生ワクチンも不可
しなければならないこと
血統書を揃える
契約書の作成
AKCに出産の登録申込みの連絡
仔犬の予約受付開始
第2週(8日目から14日目)
仔犬の発達
受精卵はこの週の初めで4細胞期、終わりで64細胞期
受精卵は子宮に降りる
雌犬の変化
つわり
母犬の世話
第1週と同じ
しなければならないこと
特に無し
第3週(15日目から21日目)
仔犬の発達
19日目日-受精卵の子宮への着床
雌犬の変化
上記参照
母犬の世話
上記参照
しなければならないこと
特に無し
第4週(22日目から28日目)
仔犬の発達
目と脊髄の発生
顔の形成
胎児が5-10 mmから14-15 mmまで成長
器官の形成開始 --最も奇形の出来易い時期
26日目から32日目が触診に適した時期 (仔犬たちを感じることができる)
雌犬の変化
膣から透明な排泄液
乳房が発達し始める
母犬の世話
26日目以後、妊娠を触診で確認可能
激しい運動を制限(働く、跳ぶ、長い時間走る等)
一日おきに1/4カップのカッテージチーズ又は固ゆで卵をフードに添加
しなければならないこと
希望するなら獣医師に超音波診断か触診の予約
第5週(29日目から35日目)
仔犬の発達
つま先、ひげ芽、及び、爪が発達
胎児は犬の形になる
性が決定
目(以前は開いていた)が閉じる
胎児は18 mmから30 mmの大きさに成長
器官の形成終了 -- 胎児は外部からのストレスにかなり抵抗性となる
雌犬の変化
お腹のふくらみが目立つようになる
しっぽを下げる
体重が増加し始める
母犬の世話
フードを仔犬用のギブル(あら引きの穀物)に切り替えて少し増量する。1日一度の食餌なら、もう一度食餌を与える。1日二度の食餌なら、二度のうちの一度だけ少し増量。
毎日マルチビタミンを添加
羊水のため触診はできない
しなければならないこと
特に無し
第6週(36日目から42日目)
仔犬の発達
皮膚の色素が発生
胎児の体重は約6グラム、体長は45 mm
胎仔の心音が聴診器で聞こえる。
雌犬の変化
乳頭が黒く大きくなる
腹部は引き続き大きくなる
母犬の世話 
毎日カッテージチーズか固ゆで卵をフードに添加
食餌の回数とフードの量を増やす
出産箱の中で寝かせる
しなければならないこと
出産箱の準備
この時期で、雌犬の妊娠が確定。仔犬を待っている人たちへ出産予定日を連絡。
第7週(43日目から49日目)
仔犬の発達
引き続き成長と発達
雌犬の変化
腹部の毛が抜け始める
この時期から外見上も妊娠したように見える
母犬の世話
食餌の量を少し増やす
しなければならないこと
飛んだり跳ねたり騒いだりさせない
X線像(X線)により仔犬の数と大きさを確定できる
第8週(50日目から57日目)
仔犬の発達
母犬が休息している時胎動が認められる
ここまでくれば安全に生まれます
雌犬の変化
ミルクが乳頭から出ることもある
母犬は非常に大きくなる
母犬の世話
軽い昼食を与える
しなければならないこと
出産の準備(下記参照)
連絡先の電話番号簿の作成。具体的には獣医の電話番号、救急動物病院の電話番号、出産を手伝ってくれる友人の電話番号、及び出産の前後に連絡する必要のあるところ(例えば欠勤の連絡をしないといけない勤務先)など。
緊急時すぐに獣医のところに連れて行けるよう車のガソリンは満タンにしておきましょう。
第9週(58日目から65日目)
仔犬の発達
成長と発達が継続
雌犬の変化
営巣動作
雌犬が苦しむ(浅くて速い呼吸、うろうろして気持ち悪そうな動きをする)場合がある
体温は100.2-100.8F(37.9-38.2℃)ぐらい
体温が98-99.4F(36.7-37.4℃)に下がると、24時間以内に仔犬が生まれる
食欲が無くなる場合もある
母犬の世話
一日に3回体温の測定開始
しなければならないこと
体温ががくんと下がったことを獣医師又は救急動物病院で伝えて下さい。そうすれば出産の準備をしてくれます。
体温の記録と雌犬の行動の記録を取って下さい。
出産・分娩の準備が出来ていることをもう一度確認。
産後
生後24の時間以内に各々の仔犬に初乳(最初のミルク)を確実に飲ませます。
おろ(分娩後第一週又は第二週に見られる膣の分泌物)は、赤色から赤らんだ茶色(最初の日は、緑もOK)です。おろが黒いときは、大至急、獣医師に連絡して下さい!
最後の仔犬を出産後、5-6時間以内に母犬と仔犬を獣医連れて行きチェックしてもらいなさい。獣医師は、子宮内に仔犬や胎盤が残っていないこと、及び、仔犬の健康状態を確認します。特に、仔犬に口蓋裂があって生存が難しいようであれば安楽死させなければなりません。


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