仔犬の飼(買)い主の探し方と付き合い方



仔犬の良い飼い主を最も効果的に探す方法は、近隣のブリーダーネットワークに入れてもらうことです。近くの単一犬種クラブかケンネルクラブに入会して積極的に活動していれば、自然に情報を集められます。多くのクラブがニュースレターに仔犬情報を掲載し、クラブやメンバーを訪れた人に紹介しています。他に、積極的にドッグショウやトレーニング・ワーキングドッグ競技に参加して自分自身が優良ブリーダーになることも良い選択です。このような活動を通してネットワークを構築することによって、仔犬の紹介が出来るまでになります。

広告も有効ですが、注意が必要です。多くのブリーダーはその犬種広報に仔犬の予告を載せます。仔犬が生まれる前に予約が入っているハズですから、新聞広告は最後の手段にするべきです。

あなたが交配をしようとしているという情報が広まると、「仔犬を飼(買)いたい」という電話がかかってくるでしょう。電話を通して、理想的には会って飼(買)い主を慎重に選び予約を受け付ける必要があります。その飼(買)い主が良い飼い主であるかどうかを見極めることに注力して下さい。飼(買)い主の目的や犬の飼育・トレーニング・世話に対する理解の程度を確かめて下さい。庭の柵があるかとか、十分な運動をさせられるかとか確認するためにも飼(買)い主の家を見せてもらうと良いでしょう。もしあなたの犬種に何か特別な毛並みの手入れが必要なら、そのような手入れを継続して行えることを確認して下さい。

仔犬の飼(買)い主の相談に乗ることもブリーダーの仕事の一部です。更に、あなたの犬種の健康について充分に理解出来ているか確認しましょう。飼(買)い主があまり詳しくないようなら、トラブルを避けるために説明したことすべてを確認できるチェックシートを用意すると良いでしょう。また、飼(買)い主と仔犬の相性も確認して下さい。私は飼(買)い主に犬を育てるのに十分な時間とエネルギーが足りないと判断したら、その人に犬の救済組織(保健所)に行くことを薦めています。

仔犬と共に種々の情報、例えば犬は何を食べるべきか(食べてはいけないか)、どんな予防接種や虫下しが処方されたか等、を提供するブリーダーがほとんどです。情報はレシートや次に述べる健康保証書に記載する場合が多いようです。また、仔犬の情報には、犬種、血統についての説明、写真、及び親犬の健康状態、トレーニングの方法、その他興味あることなども含まれます。

ブリーダーは繁殖した仔犬の一生に責任があります。また、犬についての質問や心配ごとにも喜んで答える必要があります。将来、仔犬の飼い主が犬をどうしても飼えなくなったとき、多くのブリーダーは仔犬を引き取り責任を全うします。人の生活はほとんど変わらなくても、犬の生活は苦しみに満ちたものに変わる可能性があります。仔犬が檻の中で生涯を終えたりすることがないように、「第一拒否権」が契約書の条項に加えられます。

最近、AKCは「一代限りの登録」を始めました。これは仔犬たちがペットの過剰生産に使われないようにするために有効なシステムです。これは「一代限りの登録」された犬の子孫はAKCに登録できないというシステムです。将来、仔犬の飼い主がドッグショウへの出陳や交配を行おうとした時、その登録を行ったブリーダーだけが通常の登録へ形式を変更できます。「一代限りの登録」を選択するなら、仔犬の飼(買)い主が誤解をしたり、繁殖しようとしたときのトラブルを避けるために、充分納得してもらえるまで説明する必要があります。



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