気管支炎




~ひどいせきがでる~


おもに、ウイルスや細菌に感染して気管支に炎症をおこし、せきを繰り返し、呼吸困難になることもあります。

症状
乾いた、いわゆる空せきを繰り返すようになります。空せきをするときには首を下に曲げ、何かを吐くときの症状と似ており、吐き気の症状と間違えるときもあります。せきの刺激によって本当に吐き気を誘発することもあるので、注意が必要です。また、のどに何かがひっかかっているように見えることもあります。症状が重くなると、のどの周辺にさわられるのを嫌がるようになり、獣医師が様子をみるために触るだけで、せきがひどくなることもあります。せきはちょっと運動しただけでひどく出ることもあります。胸部やのどに痛みが出たり、発熱して食欲がなくなったり、元気がなくなったりします。さらに、ゼーゼーした呼吸音が聞こえたり、呼吸困難をおこし、口をあけて呼吸することもあります。

原因
ウイルス、細菌、真菌などの感染によるもの、刺激性の煙やガス、化学薬品などを吸い込んだもの、あるいは異物を飲み込んだために生じたのどの外傷などが考えられます。いかしやはり、ウイルスや細菌への感染が原因の多くを占めるようです。犬では特に、いくつかのウイルスや細菌に混合感染して、抵抗力の弱い子犬などが気管支炎をおこす「ケンネルコフ」という病気がよく知られています。それ以外には、寄生虫、とくに線虫類などが気管に入り込んで気管支炎をおこすこともまれにありますから、多数の寄生虫がついている犬では特に注意が必要です。

診断
発熱や食欲不振などの全身症状が出ている場合には、ほかの病気の可能性を調べるために、十分な検査が必要です。血液検査や胸部に対するX線検査が必要になることもあり、また寄生虫の有無にも注意を払わなければなりません。吐き気があるものについては、吐き気の原因がせきを誘発したかどうかについても留意します。

治療方法
全身に対する内科療法や吸引療法などを行ないます。また、犬をなるべく安静にしてのどに刺激を与えないようにし、洗浄な環境において、せきが出ないように注意します。




© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: