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最近、通訳の仕事で移動時間がたくさんあるので、いろんな本が読める。私は高校時代から電車通学、職場も半分は外に教えに行く仕事をしていたので、電車の中で本を読む習慣がある。でも、今特に主婦になってからは、家の中にいると洗濯が・・・、あら洗物が溜まったな~、掃除が・・・、友達にメールしなきゃ、会社にも連絡しなきゃとゆっくり腰をすえてなかなか読書って出来ない。一番電車の中が集中できる。面白い。先日英才教室でしゃべっているナナママさんから、日本語の本を整理したいんだけどもらってーと言ってくれて、皆でわけたのだ。その中の一冊のハードサスペンスを読んでいる。「霖雨(りんう)の時計台」という本。人からもらうと、自分と趣味の違う本が来るから、それまた面白い。私は浅見光彦シリーズと、十津川警部シリーズが大好き。どちらもタイプは似てるかも。あまり男女のドロドロがない。男の人が、黙々と捜査していくタイプ。浅見さんの場合、結構ハンサムなようで、頭脳も明晰、一見とてもさわやかな印象があるようだから、出てくる美しい優しい感じの女性主人公も、たいがい好意を持つけど、浅見さんは、嬉しいとは思うが一切それに応えることもなく、「自分なんか、甲斐性が無い半人前」と思っているからか、捜査の方にもっと関心があるからか、いつも事件が終わったら、それっきり。十津川警部なんかは、そういう浮ついたところは一切無い。男の中の男~~!!!かっこいいといえば、かっこいい。でも、きれいな奥さんがいるらしい。(ふふ)あまり夫婦で会話したり、出かけたりってのもできない感じらしい。全体的に事件も捜査も解決もさわやかーー。でも、今回読んでる小説はかなりえぐい。びっくりした。なんか、ドロドロ~~。おえーー、こんな人いるんだって感じ。主人公やその仲間はとっても男気があって、勇敢で誠実でかっこいいヒーローたち。でも、事件に関わる被害者が、もう悪の権化みたいなやつ。こんなやつ殺されて当然だろ、って感じ。犯人が死刑にされるほうが可哀相だって感じだった。そして、その周りの関わってる3組の夫婦たちもこれまた気持ち悪いーー。こういう夫婦がいるのかな。なんじゃこりゃ。。。へんな世界~~。きもい~~@@@私、よくこういう話はアメリカとか韓国のお金持ちとかもあるらしいとか、日本でもあるらしいとか耳にするけど、どうも信じられない。訳がわからん。私の常識やら、考えの世界では、ありえへん世界だ。ここに出てくる女の人たちは、皆清楚そうに見えてもその中身は淫売って感じで描かれている。信じていた夫からもそういう風に思われていたら、すくわれないなと思う。この小説を見て、男の人って、女の人をそういう風に見てるのか~~って、男性心理みたいなのが細かくわかって、興味深かった。またショックでもあった。ふーーん。女ってそういう感じじゃないんだけどなあって。それは、男性が求める女性でしょ?って。だから、前に女性作家の淡々とした日常生活を描いた小説を読んだときには、共感できたなあ。やっぱり男性の考え方と、女性の考え方って、違うんでしょうね。この小説の醍醐味は、120時間しか残されていない中で辞表届けを出してまで、死刑執行が確定した男を救おうとする元刑事と、それを知って追いながら、マスコミの総力をあげてそれを応援する宮城テレビ編成部長の話。宮城テレビ、宮城新聞から始まって全国ネットの日本テレビがそれを逐一ドキュメンタリーとして追いかけ、司法界に揺さぶりをかける。それに動かされる国民と、見守る警視庁、検察庁、そして、法相はどうするのかが見所。法律の話なんかも出てきたり、髪の毛の分析の仕方や、血液の抽出の仕方、骨の中にある毒物を検出する内容など細かく書かれて、面白いです。こういうタイプのハードサスペンスもあるんですねえ。
2014.07.05
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先日、新村のBook OFFで買ってきた2冊は、本当に選んでよかったーって本でした。ひとつは、筒井康隆の「富豪刑事」。この方はもともとSF作家で、この小説で推理小説に挑戦されたのです。だから、推理小説専門に書いてる方とはちょっと違う書き方で、とても面白かったです。斬新でした。たとえば、この方の場合は、ショートショートで纏め上げてて、一冊の本のなかに何個かの事件が書かれているんですが、途中の面倒くさい捜査過程とか、推理の過程とかはどんどん省いて時間も飛んでしまうし、いきなり解決の一歩手前まで行って、また種明かしで時間を戻したり。。。いかにもSF作家さんらしい書き方で、とても良かったです。新しい試みですよね。そして、キャラが、刑事としてはありえそうにない、もともとが大富豪の息子なので、自腹を切って、ホテルを全部押さえたり、莫大なお金を使って、犯人の容疑者4人に大金を使わせるように仕向けたり、誘拐犯をおびき寄せるために、この富豪刑事が自腹を切って、その被害者に銀行から融資してもらえるようにしたりとか。。国や警察ができないさまざまなスケールのでかい援助を申し出たり、アイディアを出して、一気に解決してしまいます。読んでて痛快でした。もう一冊は、女性作家さんです。小池真理子の「死に向かうアダージョ」。これは、外側にあらすじが書いてなかったため、とても気になるし、買おうかどうしようかとも迷ったのですが、結果的にとてもいい作品だなと思うので、買ってよかったと思っています。やはり女性作家は状況の運びや、感情の表現が繊細でとてもいいです。ある女性の生活の説明から、ある男性との出会い、その出会いが妻のいる人だったこと、いきなりその男性との心中の場面から始まりますが、そこで二人の城のようにロマンチックな演出で二人の死への旅立ちを準備していくのですが、思いも寄らぬ計画にない運びになっていき、すべてが狂って行きます。それを通して、一人一旦脈を失っていた女主人公の千尋が、目覚め、相手の男多門が自分を心中に誘って、邪魔になって殺して逃げていったと思ってしまうのです。その心の動きや、嘔吐、めまい、脱力、衰弱の細かい表現、それを超えて雪山の小屋の中で、必死に生きようともがく姿などが描かれています。本当に動作の一つ一つ、薪の燃える様子、消えてしまう様子などの描写が全て細かくて、「ああ、これが本の良さだな」と思いました。ドラマは動きも、心理描写も見て視聴者が判断しますが、本の中ではそれも全て文章化されなければどれがどのように動き、どのように感じているのかが書かれていなければ読み手にはわからないし、全てが省かれてしまいます。その点、この女流作家はこれまで男性の作家ばかり読んでいたので、本当に細かくて、面白いなーと感じました。最後、全てを知る過程では、結構感動的だったりします。やはり文章で表現したり、感動を与えたりというのは、才能が無くてはできないなあと文章の難しさなどを考えさせられた作品でもありました。まだこの本は読んでる途中なのでじっくり読んでみたいと思います。
2011.07.20
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しばらく前に、日本にいるチェリ子さんに、家にあったヨン様グッズを送ったら、そのお返しに本を送ってくれました~。海外にいる私にとって、日本語の本って、とってもありがたいのです。ましてや、以前チェリ子さんのブログでその内容を読んでいたので、本当にそれが本になって嬉しかったし、またその本に手に持って読めるってのは、感慨深かったです~~。マミ子十八才バリ島で殴られる価格:1,050円(税込、送料別)改めて通して読んでみると、その体験って、本当に恐かっただろうなーーと身の毛のよだつ感覚でした。でも、こういうのって、文章化することで、海外でのやみの世界というか、暗い部分もあるので、女の子だけでいくときは十分に気をつけないとってことを教えてくれてる本でもあるので、本当に貴重だなって思います。ハッピーな気分になれることや、素敵な出会いももちろんあるんだけど、紙一重っていうか。でも、後半は本当に素敵なお話が出てきて、ああ、続編があったら是非読みたいな~~って感じさせてくれる本でした。チェリ子さんありがとう~~。ぜひ、また時間があったら、今度はいろんな人の体験談を少しいれながら、フィクション形式で素敵な海外の舞台のお話を書いてもらいたいなーなんて思います。なんというか、出てくる主人公の心の動きや、恋する乙女の可愛い気持ちがなんとも読んでて気持ちいいんですよね。文章もとっても生き生きしてて、場面場面がすごく目に浮かぶんです。オススメですよ~~。
2010.10.19
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最近PCをあまりつけたくなかった理由のひとつに、読書があります。それまでは、日本語の本もあまり無かったもので、日本語の活字に飢えるとPCって感じだったのですが、近所に住んでた日本人のママさんが、ふとこの本好きなんだと話してくれて、最初2冊貸してくれ、とっても嵌ってしまい、引越し前になんとしても読んで返そうと思ってるうちに、どっぷり嵌り、返しに行って「面白かったね~!!あれが・・・これが・・・」と話して盛り上がってるうちに、またまた4冊ほど貸してくれたのだ。引越ししてからも読んでていいよと。優しいママさんに出会えて、本当に感激です。引越ししてあまり会えないのが寂しいけど。とても話題に豊富で、面白い話をたくさん知ってるんですよね~~。芸能界の裏の話とか、アニメや声優さんの話なんか。話してて、話題がつきないというか。今は会えないですが、借りてきた本をもうむさぼるように読んでいます。なんとも、京極夏彦さんの文体は先が気になって、気になってといううまい書き方だなーと思うんです。妄想と現実が交差して、どこかに何かのヒントがあって、必ず現実的な謎解きがある。不思議なことなど、この世には何も無いんだ・・・。これがキーワードのような気がします。「姑獲鳥の夏」「魍魎のはこ」と読んで、なんとも榎木津探偵のキャラが面白いなーーと思ったら、「榎木津さんが人気が出て、主人公になった本があるのよ」って教えてくれて借りたのが、「百器徒然袋ー雨」でした。これはそれまでのじめっとした暗い文体と少し違って、榎木津キャラが押し出されてるので、事件の展開の運びが明るい感じがします。明るく素っ頓狂なんだけど、弱い女性の気持ちをよく分かりながら、俺が人肌脱ごう!!と潔く言ってくれるところなんか、とってもいい人なんだろうなと少し人柄がうかがえる作品でした。そして、暴行を受けた女性に対する考え方を榎木津さんの立場で語られる部分があるんですが、それはやはり作者の考えでもあり、とても女性から見るとこういうしっかりと女性のことを分かってくれる人もいるんだなあと感動したのでした。貸してくれたママさんもそこに感銘を受けたと。単なる殺人や推理事件を解決していくだけの作品ではなくて、いろんな辛い境遇にあった女性の気持ちをほぐしながら、憑き物落としを進めていく中で、中禅寺や関口、木場刑事、榎木津たちの真摯が態度が伺える言動がなんとも読んでいて気持ちいいのです。今は4冊目の「狂骨の夢」を読んでいます。アニメでも京極シリーズの何個かが放映されたそうですが、見てみたいなーと思いました。何故かというと、この本のキャラはやはり文章から想像するキャラを実際の俳優が演じてぴったり来る人がいないだろうなーと思うからです。しかし、アニメの場合、素っ頓狂だけども北欧の人のような美しい顔立ちを持った榎木津とか、黒装束の中禅寺、ごっつい風貌の木場刑事などなどそのごとくに描けるだろうなと思うからです。それと幻想的なシーンが多いのが、実写では表現するの難しいだろうなと。映画化もされたみたいですね。その辺も気になるところです。神秘的な女性をどの女優さんがどのように演じたんだろう?とか。こちらでは見れないのが残念ですが。しばらく京極シリーズ、嵌ると思います。
2009.07.15
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しばらく前に子供の絵本で、とても面白い本を読みました。「くれよんのくろくん」という本です。日本の絵本で、色彩もとてもきれいで、お話もとてもはじけていて生き生きした内容です。くれぱすの一色が退屈になって、外に飛び出し紙の上に自由に絵を描き始め、友達も連れてくると、その友達もとても楽しくて絵を描きます。くれぱすの友達も段々加わって、さまざまに蝶や花、木、空などを描いていくのですが、黒いクレパスも描こうと来ると、「お前の色はきれいじゃないから来るな」と描かせてもらえません。(私は韓国語の翻訳版で読んだので、微妙に台詞なんかが違うと思います)それで、寂しそうにしていると、シャープペンシルが来て、お前の色がどれだけすばらしいかと言ってくれるのです。クレパスたちはどんどん絵を描きすぎて、ついにいろんな色が混ざりすぎてすごく汚い絵になってしまい、口論をしています。そこへ、黒のクレパスが来て、紙一面を黒く塗りつぶしてしまいます。他のクレパスは怒りますが、シャープペンシルがその上から線を描いて行き、なんと、きれいな花火を描きました。そして、他のクレパスもきれいになった絵を見て黒いクレパスに感謝するという話です。簡単に仲間はずれにするんですが、後で黒いクレパスにも立派にきれいな絵を描く材料になるということが皆にも分かって仲良くなるという内容です。絵が本当に生き生きときれいなんですよ。子供にも分かりやすいし。子供が目を輝かせてわくわく見ていました。日本の絵本はいいものが多いなと思います。子供も、アメリカやイギリスなどの翻訳絵本より、身近で暖かい題材の多い日本の絵本が大好きです。ちょうど小学生1年に入った頃というのは、訳も分からず気に入らない相手を傷つけてしまったり、仲間はずれにしてしまったりということもあると思うんですが、とても大事なことを自然に教えてくれるいい絵本ではないかなと思います。上の本の紹介のところの皆さんのレビューもとてもいいことを書いておられる方が多いので、良かったら読んでみて下さい。↓シリーズでこういうのもあります。←人気blogランキングへ←楽天ブログランキングへご協力くださると嬉しいです。^^
2007.01.12
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今回は韓国で翻訳されている日本の絵本の紹介です。私はI-booklandというレンタル制度の絵本を契約してるんですが、満3歳用と小学校入学前の学校での生活についてのシリーズを持ってきてもらってます。この小学校入学前に学校を好きになれるようにいろんな絵本が組まれているシリーズがとてもいいんですが、最近日本の絵本や詩から翻訳されてたものを2個発見しました。ひとつはまきたしんじさんの「教室は間違えるところだ」という詩を韓国で翻訳して絵本化したものです。詩の内容はこちら日本語で読んでもとてもいいのですが、韓国語での訳がとてもよくて、子供にとても勇気をあたえる感じのものでした。絵がダイナミックでおもしろかったです。韓国の題は「トゥッリョド ケンチャナ」です。本の詳細情報はこちらレビューを見てもとても評判よさそうですね。評価も8.91ですね。日本語での絵本を発見!「教室はまちがうところだ」もう一個は「ジンカエ シンナヌン ジャント ナドゥリ」です。本の情報はこちらおーー、Naverで買うと8000Wの本が5600Wで買えるんですね。日本語でも探してみました。内容の詳細が見れますよ。「ジンガくんいちばへいく」本の詳細なんと、アフリカでの生活を筆者が体験して、ご自分で文も絵も書かれ、4年も掛かって出版されたんですね。見てみると本当に楽しい話で、絵がとてもいいんですよ。いちばの様子が、本当に詳しく書かれていて、子供もわくわくして見ていました。ジンガ君は一体どこにいったんだろう??「あ!いた!!」ってな感じで、探しながら読めるんです。親子で楽しめました。色彩もきれいだし、本当にアフリカにいるような気持ちになります。おばあさんに自分の鶏が産んだ卵を届けて、市場で売る話なんですが、本当にその孝行の姿もいいし、市場でおばあさんを見つけられずさまよってるときに、あるおにいちゃんが助けてくれておばあちゃんのところまでたどり着けたり。またまたその卵を「いい卵だね」とすぐにおばさんが買ってくれて、そのお金でおばあさんは牛肉を買ったり。。なんとも生き生きした絵本ですよ。もし、関心あるかたは読んでみて下さい。←人気blogランキングへ←楽天ブログランキングへご協力くださると嬉しいです。^^
2006.11.06
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