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さてさて・・・今日はちょっと早めのアップです昨日の続き、生殖補助医療胚培養士の資格試験の面接・口頭試問のお話です。後輩達からスタイルを聞いている限り、昔も今も変わらず、で、受験者1名に対して3名の面接官で行われます。私たちの時は面接がこれからの人と終わった人が一方通行で会場を行動するため面接が終わった人が、これからの人に「どういう質問をされた」という事をその場ですら話をすることが出来ないようなシステムになっていました。で。臨床的には提出する書類の中に「症例報告」があるのでそれを基にした質問と、勤めている病院のことなどを聞かれます。何人の医師・何人の胚培養士(研修生も含め)で年間何件ぐらいの採卵を行っているのか、などですね。・・・。私の後輩が受験した時には毎日がイッパイイッパイで自分の病院がいったい年に何件ぐらい採卵しているか把握してませんでした!そっか、日々流されていると、そんな事になっちゃうんだな、と、先輩として後輩指導をきちんとしなければ、と思い知らされたのですが、今や彼女は立派なトップの胚培養士としてスキルを身につけているのでまぁ今となっては笑い話ですね・・・(爆)臨床のことは日頃の業務をきちんとこなしていれば、答えられるでしょう。そして基礎的な問題。昨日も書いたとおり、これが難しかったりしますねー。しかも面接で舞い上がっている上にちょっぴりヒッカケ的な口頭試問だったりします。過去に後輩たちが聞かれた口頭試問は・胚盤胞と胞胚の違いは?とか・精子を構造している一番外側は何?とか。他にもウー、そこ聞くかね、って唸っちゃった質問がいくつかありました。もちろん面接官によって全く面接の雰囲気は異なるようですが、厳しい面接官だと待ったナシのようですけれどじゃぁ、その質問は後で答えを聞くからね、とか、ヒントを沢山出してくださる面接官とか、聞く人聞く人によって、それぞれ異なるタイプの面接だったようです。あとは倫理問題は必ず聞かれるようです。私も、うちの病院のKちゃんも、同じような質問でした。簡単に言うと「自分の友達が提供卵子の体外受精を望んだらどう対応するか」・・・みたいなことですね。これには、日本産科婦人科学会や日本生殖医学会での決まりを抑えた上でさらに自分自身の意見を問われます。教科書的な答えしか言わなかった場合は、さらに「うん、じゃぁ、あなたならどうするの?」と突っ込まれます。胚培養士になろうとする個々の人間がどのような考え方を持っているのか、そんな倫理観を問われているのだろうな、と思っています。今年でたぶん10回目になる胚培養士の資格試験ですが・・・今後またどのように改正されるかは、全く見当もつきません(汗)ただ、実務経験・書類審査・講義・筆記試験・面接っていうスタイルはあまり変わらないのではないかなー、と思いますがどうでしょうか・・・?それからこれは資格を取った後の話ですが。胚培養士の資格は5年更新です。胚培養士の資格は5年間の実務経験がないと更新できず資格が剥奪されます。もちろん、産休や育休による休業は可能ですが、その分資格の更新が遅くなります。胚培養士としての実務経験がない状態で、資格の凍結は出来ますが凍結期間も2年未満であればそのまま更新時期が2年遅れるだけですが、2年から3年の間であると、更新する際に講習を受けなければなりません。またそれ以上の凍結期間は許されません。胚培養士は常にその業務に従事していなければ更新できないということですね。これってとても厳しい条件であると思いますが、現実的に業務に従事せずに胚培養士のスキルを忘れずにいる、手が身体が、きちんと動くかどうか、というのは確かに胚培養士業務を続けていないと出来ないかもしれません。ただ、この条件があるためにせっかくの胚培養士資格も更新できず資格剥奪になる方が結構多くいます。更新が出来る人は全体の7割程度、というのですから、胚培養士の資格は取得も更新も厳しさが背景にあるといえますね。そんなわけで。二日に渡って胚培養士の資格について書いてみました。皆さんは、、、受けてみたいと思いますか・・・???それでは今日もクリックをお願いしまーすにほんブログ村
2012.04.25
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そーーーーいえば。先週の週末は、私も持っている資格「生殖補助医療胚培養士」の試験日でした。この資格は日本哺乳動物卵子学会が認定している資格です。今年は私の教え子や後輩が身近に3人ほど受けていましたが、その他「今年受けるんですー」と言っていた人もチラホラ。実際の試験会場では友人とおしゃべりする雰囲気ではなかったそうですが毎年毎年数名ほどの知り合いが受験している資格です。この資格はとても厳しいことで有名で、まずは書類審査があります。毎年この書類審査で落とされる方がいるのだそうですよ。たとえば大学で「生物学」や「生殖」に関する学問を学んでいない、とか。文系出身者でこの資格を取りたい方は放送大学や通信制の大学等で学ばなければなりません。その他重要なのが実務経験。日本産科婦人科学会の審査を取っている病院で1年以上の実務が必要です。原則的には胚培養士の実務全てを「ひとりでこなせること」が条件です。もちろん、いきなり全ては出来ませんし、諸先輩方の知恵や技術を拝借することは問題ないと思いますが、その実務能力も大きく関わってきており、その病院の長の許可が出ない限り受験することすら出来ません。そして書類審査の後、講義と筆記試験・口頭試問が分けられて行われます。私の周囲には毎年「今年受ける」という新人さんもおりますが、この「筆記試験を考える」諸先生方、諸先輩方もいらっしゃったりして。毎年作成する側もそれはそれはそれは、かなり頭を悩ませながら作成していますよ。今年はなんでも「基礎」の問題が難しかった、との噂です。あ、この「基礎」。よくよく考えたら医療業界の俗語ですね。基礎言っても、基本問題ではないんです。うーんと、受精のメカニズムとか精子や卵子の構造など臨床を行う上で必要となってくる「知識」やその研究のことを「基礎」って言います。だから、普段の実務ではなくて本当に「お勉強」の範疇が「基礎」。正直知らなければならないことは膨大だし、本当に難しくて大変な分野なんですよ。ちなみに筆記試験は持ち帰りできませんし、毎年過去問がないのが悪戦苦闘の原因です。だから噂なんかが広まったりしますが、なかなか全部は思い出せませんし(汗)とにかく筆記試験は当日の講義だけではなくて事前からの勉強がとても重要になってくると思います。というわけで。明日は口頭試問・面接ヴァージョンのお話を書こうと思いますそれでは今日もクリックお願いしまーすにほんブログ村
2012.04.24
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月曜から雨ですっかりアンニュイな今日この頃です・・・orz今週末からGWだというのに、なんだか関東は寒い気がします。早く暖かくならないかなー時期的にはスプリングコートももう着なくてもよいんじゃないかって季節な気がしますがまだまだ寒くてヒートテックすら手放せません(爆)・・・さてそんな今日この頃を送っておりますが。最近はあまりボスの事を書いていないから、もしかして色々と改善されているのかも・・・?なーんて思っている方もいるかもしれませんがそんなわけあるわけないのでー。今日は久々にうちの病院の困ったお話を。まず今朝はビックリしましたーうちの病院の培養室は外来からも地続きで、靴をはきかえないシステムです今まで私はそんなラボに居たことがなかったのでビックリでしたが、オーストラリアのラボとかは確かに土足のまま。そういう考えもアリなのかなぁ、とそこはグッとこらえている毎日。だからと言って、普通病院に勤務している人って院内履きと通勤履きって違うと思うんですよね。普通なら着替えますし、履き替えます。感染防御の意味もありますし、私服のまま私靴のまま何かやるって普通は無いと思います。ところがですよ。週末に何があったのかわかりませんが。確かに昨日は何もしなくてもよい状態だったはずですが。なぜか培養室が泥だらけ。犯人は明確。ボスです。こちらが毎日きれいに掃除している事をわかってか知らずか、どうやらボスは泥だらけの靴で履き替えずに培養室に入ったらしい。どうしてボスだとわかるかというと、他の医師は培養室の中まで入り込まないから。下手に触って間違いが起こっては困ることを良くわかっている他の医師は培養室の中までは普段から早々入って来ません。だから犯人はボス。今朝は朝から拭き掃除した後にほうきで掃除していたところにボス登場サラリと「なぜか培養室が泥だらけだったんですよね」と言いながら掃除してた私。ボスは自分の靴の裏を見ていましたが・・・ってか、いったい何処を歩いたらそんなに泥だらけになるんだ子供じゃあるまいし、泥遊びでもしたんか?!?!?!昨日は学会の用事でお出かけだったはずだから、ちゃんとした靴を履いてちゃんとスーツで出かけたはずなのに・・・。とにかく月曜の朝のストレスは相変わらずなのです。ちなみに手は洗いませんね。他の先生方は洗うようになりましたが。だからいつもギットギトです。使用後のクリーンベンチは。私たちが横からピカピカに掃除していくことも最近は認識しているようですが。あと、なぜか顕微鏡が汚かったー!!!!!今日、お仕事するうえで卵を観察しようとしたらなんだかよく見えない。あれ?ちゃんとクリーンベンチは掃除したはずなのにな、と思ったら顕微鏡の覗くところ(目を近付けるところ)がギットギトヒィっと血の気が引くのをこらえながらまずは卵を培養器に閉まってから、顕微鏡の掃除をしました。ヤラレターまさか顕微鏡を覗くところに手をつくとは、なんちゅー素人さんなのかしら。。。まぁ、小さいことではありますが、卵をしっかりと観察できないのは問題なので、顕微鏡もいつもきれいにしておかなければなりません。そうでなくても微細な操作をする訳ですからね。そんなわけで・・・。最近すっかり以前よりやる気がないという噂のボスですが・・・。早く足を洗ってくれないかな、と、今日も他の医師とコッソリ話していたところでした。まだまだ険しいですが、なんとか御機嫌を損ねないようにうまく伝えないとな。それでは今日もクリックお願いしますーにほんブログ村
2012.04.23
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なんだか巷では幹細胞の話題がとても多い気がします。昨日か一昨日辺りから話題になっているのは「発毛」の幹細胞ですよね。ネズミの頭に人間の髪の毛を生やすことに成功したとか。将来的には「ハゲ」で悩む人はいなくなるのはないかと、もはやチョッピリ先走り気味の話題にまでなっているようです。。。幹細胞の話題はこちらでも何回か触れさせていただきました。卵子のもととなる幹細胞が卵巣から見つかった、が一番大きなトピックかなぁ。あとは精子の幹細胞から生殖能力のある精子を確認できた!とか。精子の話は結構センセーショナルでした・・・。まだ「実は精子を作っているんだ」という話が出ている頃のこと、公にはなる前かなと思いますが横浜市大の小川先生がその第一人者なのですが、その話題を直接聞いたことがありました(なんかそんな話題が多いな、最近^_^;)。そもそも生殖に関する細胞、卵子とか精子とか、あと子宮とかも幹細胞を基にでも作り上げるのは無理だと言われていたことのことなのでなんだか凄い構想だなー、と未来を夢見ている気分でお話を聞きました。でも小川先生はそれを現実にしたんですよね。しかも精子の形をしているだけではなくて、ちゃんと受精能があるかどうかも確認して。精子や卵子は「減数分裂」という過程を経て出来上がるので普通の細胞の染色体数が半分しか入っていません。だから作ることが難しいと言われてきました。普通の細胞(私たちを作り上げている一つ一つ)とは全く異なる形成過程ですからね。それを作ろう、というのは本当に凄いことだと、そしてそれが作り上げられたら、不妊治療には大きな貢献だとずっと昔から思ってきましたし。また、子宮はその特殊な筋肉のために(妊娠するとびっくりするほど大きくなります)作り上げるのが難しいとされてきましたが、確か子宮も幹細胞で作ることが考えられていたんだったか作られたんだったかのような気がします。現代の私たちの時代には精子も卵子も子宮も、作り上げられたとしてもすぐには不妊治療に応用されないかもしれませんが、近い将来にはきっと、もっと斬新な治療法が開発されるに違いありません。科学って、本当に夢があって素敵なことだなって思いますそれでは今日もクリックお願いしまーすにほんブログ村
2012.04.19
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私たちが採卵を行っている時にはだいたい事前に「この患者様は何個ぐらい卵が採れそうだ」という情報は伝わり、また胚培養士としても確認しています。私たちの病院は全て自然周期で行っている某クリニックとは違うのでそれこそ1個採卵予定の方から20個ぐらい採れる予定の方まで様々。それによって事前準備も多少異なってきたりしますし採卵当日のスケジュールにも関わってきますので事前の情報というものはとても大切です。患者様自身にも「○個ぐらい採れそうだよ」という情報は伝わっていると思います。それは超音波で卵巣を観察し、何個ぐらい卵が含まれた袋(=卵胞)があるかどうかを確認しているから。また、血液検査でわかるホルモンの中でも「エストラジオール」の値は採れるであろう卵の数の予測をしてくれます。大体卵1個あたり200から300pg/mlのエストラジオール値がその評価方法。これは以前書いたと思うんですが。。。何せブログをザックリとしか整理していないのでよくわからない・・・今度時間をかけてじっくり整理したいと思って早数ヶ月です、ごめんなさいさて、それでいざ採卵となった時。排卵をしてしまっていて卵が採れなかったのは別として。ちゃんとその卵が入った袋を穿刺して吸い出しても、また、場合によっては培養液などで何度も洗って全てを吸い取ったとしても、卵が採れない、ということがしばしばあります。それは卵を取り損じた訳ではなくて、もともと卵が入っているように見せかけて、実は卵が入っていない状態、それが「Empty follicle syndrome」になります。先日の日産婦でもこのempty follicleに対しての演題がありました。follicleというのは卵が入っている袋の事、卵胞のことです。卵が入っているか入っていないかを見極められるかどうか、各採卵した時に採れた液「卵胞液」の各種ホルモンを測ったりしてみています。1個1個の卵胞に対する卵胞液を採取して検査するのってとても骨の折れる作業なので、尊敬に値する研究でもあるのですが・・・。実はその結果が「negative」なんですよね。卵の数を予想できるホルモンのエストラジオールとか卵巣の中でどれだけ卵があるかを予測するAMHとか卵が排卵した後に出される黄体ホルモンのプロゲステロンとか、、、を測っていますが卵が入っている袋も、入っていない袋も差が無かったとか・・・。うーん、そうですか。ではパッと見もわからなければ、ホルモン的にもわからない、結局のところ、採卵してみないとわからないってことなんですね・・・。唯一差があったのは発育卵胞数。何個採れるかを超音波で確認した時に予想される採卵数ってことですね。これが、empty follicleが含まれる場合の方が少なかった、とのこと。また、対象の患者様の年齢の中央値が38-39歳と比較的高齢だったことも原因のようですが。empty follicleは患者様も先生も私たちもどれだけ探しても卵が無い事なので、とてもショッキングな事なんです。が、今のところ、まだ解明されていない、けれども、現実問題採卵時にはしばしば遭遇するという悲しい現実です。これからも研究が進んで、何か解明されたら良いですねそれでは今日もクリックをお願いしますねーにほんブログ村
2012.04.18
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4月に入ってからというもの早朝出勤にもかかわらず通勤路がやたらと混みあっています大学生がまだGWぐらいまでは頑張って一時限目に出席していたり(苦笑)通い始めた新入生に親御さんがついてきたりあと、噂によるとサマータイム導入の企業もあるとか。。。せっかく「やや混み」程度の電車だったのになぁ・・・なーんて思いつつ出勤してます(爆)まぁ、もう少ししたら今ほどは混まなくなることでしょうさて。赤ちゃんを授かりたいな、と思った時。大抵の御夫婦・カップルはまず「産婦人科」「婦人科」を掲げてある病院に行きますよね。女性と男性の不妊原因の割合は半分ぐらいずつではあるものの女性の方が圧倒的にその原因究明が多岐に渡っていますし、まずは「排卵」することが出来るかどうか、からスタートしますものね。さらに言えば、泌尿器科ではなくても精子の検査は可能ですし、実際に多くの病院で取り行っています。ただ・・・。男性側にもしかしたら問題があるかも?とか幼少期に手術したことがあるから俺が原因かも?なーんて思った時には産婦人科や婦人科の門は叩かないですよね・・・。そう言うのって泌尿器科なんだろうけれど、でも街の泌尿器科全てが男性不妊を診ている訳ではないようですしね。膀胱や腎臓などのおしっこ関連でしたら一番に泌尿器科に向かうとは思いますが。実際に、私たち婦人科側から見ても、どこの先生が良く診てくれるかどこの先生が詳しいのか、男性不妊を専門としているのか、正直にはわかりにくいこともあります。そこで、日本生殖医学会(旧・不妊学会ですね)が男性不妊症の診療に関するアンケートを実施してそのアンケートの回答一覧をホームページに載せています。日本生殖医学会では男性不妊症の専門医も多くいらっしゃるんです。だから、学会自体、婦人科だけでなく泌尿器科の先生や関係者も多く出席しているんです。でもこれはあくまでもアンケートに答えた病院だけであり、ホームページに載せてほしくない場合は載っていないそうですが(あるのかしら・・・)とりあえず各都道府県別の一覧にはなっています。こちらの一覧に載っている病院が全てではないですが、少なくとも男性不妊を専門的に診ている先生がいる病院には変わりありません。というわけで、リストのホームページはこちら。http://www.jsrm.or.jp/about/data.html#enquetepdf書類になっていますが、そのリンク先はこちら。http://www.jsrm.or.jp/document/danseifunin_enquete.pdf・・・というわけで、参考になると思いますそれでは今日もクリックをお願いしまーすにほんブログ村にほんブログ村
2012.04.17
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いやー。学会シーズン突入しましたー(汗)日本産科婦人科学会(日産婦)が終わり病院は通常に戻った感がありますが、今後毎月のような学会・研究会に向け話題はいつもそんな話ばかり。今年はどこである、とかそれだけではなくてどういう発表が好ましいか、なんて話題が出たりもします。 私は目下演題作成産みの苦しみ中・・・さて。今日は昨日終わった日産婦の演題から書いてみようと思います。今日の話題はAMHから。AMHはこちらのブログでも再三色々と報告させていただいていました。簡単に言うと、卵巣予備能の評価ができるもので、でも毎周期ごとに値が変わってくる可能性があるので採卵の都度計測し、その周期の採卵で何個の卵が採れるかを予測しているクリニックもあるというのが現状ですね。ちなみに血液検査でわかります。そして今回タイトルに出てきたinhibin Bというもの。これも血液などでわかるものですが、inhibin Bも卵巣の予備能を反映する因子として考えられてはいます。ただ汎用されていないので、計測するキットはとても高価だし、なかなか簡単に臨床に導入することは出来ません。inhibin Bは卵胞成熟とともに高くなっていくものです。inhibinってinhibitという英単語をもじった名前なので何をinhibitしているかというと、脳から出ているホルモン、FSHです。inhibin自体は卵巣から分泌されていますがそれが多く出ていると、脳に指令が言ってFSHが下がる仕組みになっています。卵の成熟やFSHの調節に関わっているのであればAMHと同様にinhibin Bも採卵時の指標になるのではないかというお話です。で。特にAMHで低い値(10pmol/l以下)を示している患者様を対象に次の指針としてinhibin Bという値を測ってみたのだそうです。そうすると・・・inhibin Bが高い方が採卵数、受精率、良好胚率の全てで優れた成績になった、とのこと。AMHが低いからといってあきらめるのではなく、さらにinhibin Bを測って予測する、というのも一つの手法ではないか、というのが今回のお話でした。そうですねー。まだまだ一般的ではないとは思いますがクリニックや大学病院などでは計測しているところもあるかもしれません。inhibin BはAMHと違って生理の周期で高低があるのでいつ測るか、いつを基準とするかなども問題になってくるとは思いますが卵の予測ができるというのは良いかもしれませんね。それでは今日もクリックをお願いしますっにほんブログ村
2012.04.16
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日産婦がはじまりましたが情報がまだ入ってこないので(爆)今日は私が勉強したことから書こうと思います。不妊治療を始めたばかりの患者様から体外受精を行う患者様まで幅広く知られている「お薬」による排卵コントロールの治療法です。1つは「クロミッド」「セロフェン」などの名称があるクエン酸クロミフェンによる療法。略すと「CC」とかって書いたりするので、カルテ等では「CC」でお馴染みです。もうひとつは「セキソビット」というお薬を用いたシクロフェニルによる療法。これは略ってあるのかなぁ、ちょっと聞いたことがありません(汗)どちらも飲み薬で、生理の3日目や5日目から5日から10日飲み続けます。薬の量はそれぞれの患者様の状態によって異なりますが、一番少ないパターンと思われる量だと、クロミッドの場合、一日1錠を3日分とかですかね。セキソビットだと一日2錠を2回で5日分でしょうか。。。多い場合は薬の量が増えて、飲むタイミングと日数が増えていきます。どちらも「弱いエストロゲン作用」があります。なんのこっちゃ???ですかね????排卵のコントロールって、まず頭・・・脳から起こるんですね。脳の視床下部というところから指令が出て、FSHやLHというホルモンが下垂体から分泌されて卵巣に届き、エストロゲンなどの分泌をコントロールして卵の成熟や排卵をコントロール。・・・ZZzzz.....あぁ。言葉で説明するのって難しいですね。。。orzこのエストロゲンというホルモンはもちろん自分から出されているはずだけれどより良い状態での卵を成熟させて排卵に向けてコントロールするためにそれを補う意味でも弱いエストロゲンの作用をしています。エストラジオールというエストロゲンの一種のホルモンがありますが、これらのお薬が弱いエストロゲンってどれぐらいかというと1000分の一。0.1%程度って事ですね。この弱いエストロゲン作用によってどうやら脳の指令を活性化しているらしいですよ。さらにこのお薬、抗エストロゲン作用というのも併せ持ったりします。抗エストロゲンって、つまり抑えるってことなんですね。これはあまり嬉しい作用ではない。たとえば子宮頚管の粘液が減ってしまったり(精子の通りが悪くなります)、子宮内膜が厚くならなかったり。クロミフェンだとそんなことが起こるので、排卵と黄体をしっかりサポートする意味でもhCGのお注射を打ったりしますね。もちろん使わない場合もあります。また、シクロフェニルもごく弱い抗エストロゲン作用がありますが、クロミフェンに比べて極めて弱いので、粘液や内膜への影響は少ないです。だけど、エストロゲンの作用も弱いのでクロミフェンに対して排卵作用が弱くて、全ての患者様に対応できるわけではないようです。逆にいえばクロミフェンの良くないところが顕著に出てしまう患者様に対してはシクロフェニルの方が有効だったりするようですよ。頚管粘液が増えたり、子宮内膜がフカフカに厚くなる事もあるんですって。これら二つのお薬、飲み方や作用もとても似ているけれどちょっとずつ違うところがあるので患者様の状態によって使い分けているようです。排卵率は100%ではないようです(70%ぐらい)ので、もしこれらの飲み薬の効き方が今一つであれば、卵巣に直接働きかける注射(hMGなど)を用いて治療を進めることになると思います。あ、それからお薬はマイルドとはいっても、排卵が2個以上なされることもしばしばありますので双子以上の赤ちゃんを授かってしまう可能性もあります。・・・というわけで。今日はこの辺で良い週末をお過ごしくださいねあ、クリックもしていってくださいねーにほんブログ村追伸有識者の方、間違ったことを述べてしまっているようでしたら、何なりとご指摘くださいませm(_._)m
2012.04.13
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えーっと、昨日の記事はまた何か新しいことがわかればお伝えします・・・m(_ _)mで。今朝の朝日新聞ですねー。先日からお話している「日産婦」の講演からのお話です。記事はこちら。http://www.asahi.com/science/intro/TKY201204110772.html?ref=comtop_fbox私の手元には元の記事がありますがー。デジタル版だと全部読めないのかな???ちょっとガッカリですねーorzで。最近の日本では受精卵の胚移植の時に「1個」を戻す、という「単一胚移植」が主流になってきていることは何回かお話ししました。中でも良い卵を選んで移植することを「選択的単一胚移植 (e-set)」なんて言います。どうしてかというと、2個以上戻すと、どうしても双子ちゃん以上の「多胎」になる確率が高いから。「双子、良いじゃないのー」と思う方も多いとは思いますが・・・どうしても双子にはリスクが付いて回ります。早産になる確率も多いですし帝王切開になる確率も多いです。特に三つ子以上だと未熟児が生まれてしまう確率がものすごく高くなりますしね。赤ちゃんとお母さんの健康を考えたら、人間は「おひとり様」の子宮を持っているので、一人の赤ちゃんを身ごもることが理想なのだそうです。犬やネズミのように、多産系の子宮を人間が持っているわけではないですからねー。だから、一人用の袋の中に複数の赤ちゃんが入っていれば・・・当然窮屈だし、未熟児になったり、早産になろうとしたり、、、とは安易に想像できると思います。。。・・・という事は以前も書いたと思います。で、単一胚移植をする。1個しか戻さなくても2個戻しても、最近ではあまりその妊娠率に差がないことがわかってきました。そして。1個しか胚移植していなくても双子以上になる確率は自然の妊娠よりも2倍近いパーセントになる事が確認された、というのが今回のお話し。さらに続きます。初期胚という、受精後二日目や三日目で胚移植した場合と、胚盤胞という受精後5日目や6日目で胚移植した場合では、妊娠率は確かに胚盤胞の方が高いという結果が多く求められてはいますが、1個しか戻していなくても双子以上の多胎になる確率がさらに上昇する、ということです。胚盤胞移植では多胎になるリスクが高い、ということ。1個の卵から二人以上の赤ちゃんになる確率が胚盤胞の方が高いという事は、前からチラホラ言われてきましたが、今回キッパリとあきらかになったということでした。もちろん、問題なく双子ちゃん以上の赤ちゃんを産めたお母さんも沢山いらっしゃいます。私も1個胚移植したのに双子以上になった方を経験したことがありますし。でも早産ならまだしも、流産になってしまう確率も上がってしまうので・・・やはり、単純に胚盤胞移植を選ぶよりも色々と考えて初期胚を移植する道を選ぶ、という事も必要かもしれません。今のところ、だからといって規制はないはずですけれど。そして、1個の卵から双子ちゃんになったお子様を身籠った方々も・・・ご自身が妊娠高血圧症候群にならないように気をつけていただいて、なるべく赤ちゃんが大きくなってから生まれてくるように頑張ってお過ごしくださいね♪それでは今日もクリックをお願いしまーす!にほんブログ村
2012.04.12
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うぅぅぅこのタイトルでちゃんとした記事を書くつもりでした・・・ちゃんとPC開いて、この論文の元手を調べていたんですが・・・いかんせん見つからない(汗)(汗)キスペプチンというかわいらしい名前のものも見つかって。それについても調べ付いたのに。元の論文の更にもと、というか、同じ著者の(日本人の)論文は見つけたんですー。それはこちら。http://www.pnas.org/content/108/42/17527.full?sid=6725b940-49fd-44c0-ba53-d37458709eb2ご丁寧に本文全部を英語で観ることができます・・・が、最新じゃない。あれれれー。と思っているうちに日がすぎてしまいました。まともに文章が書けませんでした。ごめんなさい。。。。。orzもしよかったら、クリックしてねにほんブログ村
2012.04.11
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いやー。学会シーズン到来だというのに、今一つ本腰入りませんー(汗)今日までに二つぐらい課題をクリアしたのですが肝心の自分の課題が全くクリアできていない(涙)・・・。ま。いつものことなんですけれどね。そうやって締切ギリギリに超焦って完成させるんです。もう、子供の時から変わっていない気がするー(爆)さて、本題です。今日、仕事から帰る途中で携帯のニュースが目に留まりました。「フリーズドライ精子、水で戻してラット出産」というニュースです。http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120410-OYT1T00430.htmちなみに、元の論文は例によって英語ですよん。http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0035043このお話の中で、マウスのフリーズドライ精子の話が出てきますよね。私、それ観たことあるんですよーえへへ←喜び勇んで報告することじゃないかも・・・orzそれはですね。ハワイ大の柳町隆造先生というとても偉い先生が日本の学会にいらっしゃった時に、「今ね、フリーズドライした精子を持ち歩いてるんだよ」ってそれはもう、少年のようにキラキラ輝いた瞳で私に教えてくれました。ずいぶん前のことですが、本当にその時は何が何やら・・・?????フリーズドライってあのフリーズドライ???味噌汁とかの?????・・・という私の乏しい知能ではなかなか考えられなかったのですが、「精子なんて、こんなことしたって受精する能力を持っているんだよ」ってその当時は教えてくださいました。その後、その精子を使ってマウスの赤ちゃんを産ませることに成功し、論文として世界的にも報告されていました・・・!!!いやー、すごい現場を目撃してしまったものですというわけで。フリーズドライの精子を用いて子供を得ることは結構前から動物実験でなされているわけですが、今回は、そのフリーズドライの精子を長期間冷蔵保存しておけばその後も受精能力を持った精子を得ることができる、ということですね。もちろん、この場合は顕微授精での受精ですけれどね。(論文にもICSIとありました)今、臨床で使われている精子の保存方法は液体窒素による凍結保存です。凍結保護剤を用いて凍結保存するのですが、液体窒素が必要というだけではなくて、運動率が低下したり、思ったほど生存精子が居なかったりと卵に比べて精子の凍結保存については課題がまだまだあります。あ。そうだ、これについても勉強しなければなりませんでした(汗)自分でブログを書いていて思い出しましたー(爆)やる気が出ないなんて言ってられないながんばりましょー、自分(笑)それでは今日もクリックをお願いしますねーにほんブログ村
2012.04.10
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みなさんこんにちは。皆さんはお花見、行かれましたかー?関東以北はまだまだですか?東北はこれからかもしれませんね・・・というわけで。昨日近所の公園に行ってきたので、そちらの写真をアップします・・・たまにはこういう癒し系の写真も良いでしょ??水面に映る桜がまた、綺麗なのなんのっていやぁ、私も癒されましたさてさて。今週末は日本産科婦人科学会、通称:日産婦(にっさんぷ)が開催されます。私は行かないのですが、、、。神戸で開催されるので、沢山の産婦人科医が神戸に集合しますよー。どんなネタがあるのか、今回参加するDr.達のお土産話を楽しみにしています♪そして。これからしばらく毎月のように学会が開かれます。地方部会から本大会まで、大小さまざまなものが。私もいくつかのものに出席する予定です。そして今、いろいろな学会発表のお題を考えている最中でもあります。うちのボスからネタ提供を言われまして・・・まぁ、私たちは学会発表も業務の一環ではありますが。どうやら今後いくつかの発表の元ネタは私の頭の中のよう。困った・・・・。とにかく頑張ります。学会シーズンそれでは今日もクリックお願いしまーすにほんブログ村
2012.04.09
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首都圏の南部ではすっかり桜が満開になってきました今週末辺りからお花見シーズン到来です私は寒いのが苦手なので、とにかく春が待ち遠しくって。だんだん陽も長くなっているし、暖かくなってきて嬉しい限りですでもでもでもー。春本番を迎える前のこの季節。もうスギはほとんど感じられませんが、花粉症持ちにはイタイ季節ですよねーそうしていたら、こんなニュースが飛び込んできました!「花粉症の主要原因を解明 新たな治療薬の開発も」http://www.47news.jp/CN/201204/CN2012040401002078.html・・・というニュースです。このニュース、詳しく調べてみると鼻の粘膜から出るタンパク質「インターロイキン33」がその原因であることを解明したのだとか。インターロイキン・・・。学会などでもよく聞く名前です。インターロイキンは、体内で白血球などから作られるタンパク質でおもに免疫なんかでも良く使われているものです。その種類によってインターロイキン(ILって略します)1から数字で番号が付けられています。。。で。このインターロイキン。卵子の成熟にも、排卵にも受精にも受精卵が赤ちゃんになっていく過程でも生殖にかかわるあらゆる分野で登場するタンパク質なのです。排卵期にはIL-2, 6, 8が関連するそう。排卵は卵巣から卵子が排出される、、、卵巣の炎症の一種と考えられているので炎症の時に出てくる様々な物質が検出されやすいんです。それから体外受精が成功するかしないかは、卵巣の中の卵胞液(採卵時に卵子を含んだ液ですね)の中のIL-6が低いことが決め手になるという報告を10年ぐらい前に発表したチームがあります。IL-6は子宮内膜症の患者さんにも多く検出されることがわかっているのでそれが高いと受精やその後の発生に悪影響を及ぼし、結果的に良い結果にならない、という事なのだと思います。だからインターロイキンって良いことだけの指標じゃなくて悪いことへの指標にもなるタンパク質だって考えてよいのではないでしょうか?今回の花粉症の原因、アレルギー性鼻炎の原因であるIL-33に関してはさすがに生殖分野ではまだ検出云々というお話はありませんが、、、、まだまだ生殖分野は未知の領域が多い世界。今後、どんな事が解明されるかなんて、想像もつきませんねー。・・・とちょっと今日はお勉強チックになってしまいました(苦笑)それではみなさん、良い週末をお花見に行かれる方は風邪ひかないようにしてくださいねーそしてそして、今日もクリックお願いしますにほんブログ村
2012.04.06
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今日は少し前のニュースから私の個人的な意見を書こうと思います。あくまでも、あくまでも個人的な意見ですからねーm(_._)m朝日新聞にこんな記事が載っていたようです。http://www.asahi.com/special/hug/TKY201010260299.htmlいま、不妊治療とか妊活とか未妊とか、色々な言い方がありますけれどこれを読んでいらっしゃる患者様は、お仕事をされている方とされていない方、どちらが多いのでしょうね。。。???私が今まで不妊治療に携わってきていて、仕事を辞めてから来られた方、治療途中で仕事を辞めた方は本当に沢山いらっしゃいました。私の友人も、不妊治療のために仕事を辞め、専念していましたね。。。せっかくのキャリアを全てナシにしてしまって、もったいないなぁ・・・と思いつつ。今まで私が直接相談を受けた場合は「なるべく仕事を辞めない方が良いよ」と伝えてきました。どうしても、仕事を辞めて治療に専念してしまうと精神的に追い詰められるケースが多いからなんです。本当に追い詰められている方を沢山見てきましたし。でも、現実問題として。排卵確認のために病院に行かなければならないとか、毎日注射をするために病院へ・・・とか、「じゃ、明日がタイミングが良いから、明日人工授精しましょう」とかいつもいつも突発的なことが多いので確かに業務に差し支えがあることも多いのだとは思います。最近では自己注射できるキットも発売されたり、都心部のオフィス街に病院を構えたり、夜遅めの時間まで診療をしていたり・・・と、仕事を持つ人間でも治療しやすいようになってきたのですが、でもやっぱり、現実は厳しいのかな。注射など自分のところで出来るであろう看護師さんや医師でさえも常勤の仕事を辞めてしまったりする方も続出していました。仕事の内容にもよって休みを簡単に取れるか取れないかも違うでしょうし、また職場に病院に通っていることを言えるか言えないか、という問題も大きいですし、不妊治療のために休む制度を設けている勤務先に居たとしても生理休暇をなかなか取れない現状のように不妊治療休暇も大きな声で取れる現状にはないでしょうね。そうなると、簡単にシフトを変更できるお仕事を探さねばならずパートや派遣なんかで仕事をしている方も多いのかもしれません。不妊治療のうち、人工授精、体外受精などは自費診療ですから費用も馬鹿にならない。そうなると仕事をなんとか続けなければ、、、でも、仕事をしていたら簡単に病院に来れない。。。・・・と無限ループに入ってしまう方もいるとは思います。仕事を辞めてしまうのも、治療に専念するのも一大決心だとは思いますが・・・出来たら、費用面だけではなくて精神面を考えても何か続けていた方が良いと、私は思うんです。。。それでもどうしても仕事を辞めて専念したい、という方にはカルチャースクールとか、なんでも良いので外に目を向けるように私はお話をさせていただいていました。現実、当時の担当医もそのように言っていましたし。のめり込む事が悪いことではありませんが・・・精神的に悪影響を及ぼす事になりかねないので是非是非、仕事は出来たら続けていただきたい・・・。でもやっぱり実際はどうなのかなぁ・・・。難しいのかな。。。「不妊退職」なんて言葉が出来上がってしまっている世の中だからとてもそういう立場の方は多いのでしょうね。「妊活」にしても。やっぱり問題はあちこちに潜んでいる気がします。将来的には何か改善されると良いのだけれどな。私も働く一女性として、色々考え込んでしまいます。ご意見、お待ちしていますねーm(_._)mそれでは今日もクリックお願いしますにほんブログ村
2012.04.05
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首都圏から西の地域では昨日はものすごい暴風雨でしたね。今日は東北から北海道が被害にあっているとか。皆さんは被害にあわれませんでしたか?大丈夫ですか?私は昨日、いつもよりも早期に帰宅させていただけたため電車が遅れて激混みの中帰る程度ですみました・・・。夜に通勤電車が止まってしまっていたので、早く帰らせていただいて、本当にラッキーでしたよ・・・さて。今日はある生殖系の雑誌のタイトルが「Welcome to the ‘100% Club’!」だったことと私の体験談がたまたまリンクしたので(!)それから書いてみようと思います。まず。。。そっかぁ。100%クラブ。凄いタイトルですよね。あ、例によって英語ですが、こちらから本文を読むことができますよ!・・・。確かに、私たちの目指すところは「100%」。不可能かもしれないけれど、100%を目指して日夜努力しているのです。で、内容をザックリ書きますと。以前はなかなか到達できなかった卵や胚の凍結融解技術による生存率が100%に近づいた、というお話です。卵や胚が100%生き返るというところですが、なかなか100%の着床、妊娠とまでは残念ながらいきません・・・。でも、100%の生存率から限りなく妊娠率は高くなっていっているようです。で。私の体験談。ちょっと前にアメリカで生殖医療に携わっている方(日本人です!)と少しだけお話しすることができました。その方のお話では、アメリカで胚の凍結保存をしている場合、患者様への説明としては生存率が50%とするのだそうです。えぇぇぇ???低い、低すぎます。それもちゃんと「ガラス化保存」という超急速凍結技術を用いての結果。大昔に行われていた、プログラムフリーザーによる凍結保存法であれば確かにその生存率は低くて、50-70%といったところでした。私が胚培養士を始めた当初はその技術しか確立されていなくていつも悪戦苦闘していたことを覚えています。ですがその後、特に日本では超急速凍結技術がすすんで開発され、ある方法によれば少なくとも80-90%の成績で卵が生き返ってきます。その開発チームによれば95%-100%の生存率だとか。100%大丈夫です、と少し前に学会で話していたのを聞いたのを覚えています。つまり日本では少し前から100%近い生存率で卵や胚が生き返るんですね。 ・・・ちなみに。 うちの病院ではその優れた技術を使わせてもらえません。 ボスのこだわりぬいた方法で凍結を行っているので 正直私はあまり手を出さないようにしている、、、 というか、ボスがやりたがり、私たちには手出し出来る状態ではありませんが、 あまりにも生存率が低い(超急速凍結なのに 7割 ぐらい)ため 私は呆れてものが言えません。 新しい優れた方法にしたいと言ったら、罵倒されました。。。 自分が開発した方法がたとえ成績が悪くてもベストだと思っているようです・・・。 ボスが辞めるまでは、優れた方法で凍結融解を行えない状況です。で。私も今まではその優れた方法で凍結融解に携わってきたので成績が優れていることを良く知っていますし、そのため、妊娠率もとても高かった(時に5-6割)のが嬉しくて日本で開発されたこの技術、本当に素晴らしいなぁと思っていました。どうしてもこの凍結という技術は細かい作業が必要になってくるので、細かい作業が得意な日本人と、そうでない欧米人とで多少なりとも差が生じてくるのではないか、、、と、そんな噂も聞いたことがあります。だからアメリカのその病院の成績もそれぐらいなのだな、、、と驚きました。というわけで皆さん。日本の凍結技術は本当に優れているんですよーそれでは今日もクリックお願いしますーにほんブログ村
2012.04.04
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東京はようやく桜が開花したようですね・・・毎日毎日靖国神社の桜をチェックする人・・・なんだかテレビで観ていて面白かったです。桜が開花するかどうか宣言するのはドキドキなのだそうで、毎日そわそわしてしまうそうですよそして!新年度が始まりましたねー皆さんはどんな4月を迎えましたか?私自身はさほど変わらない4月を迎えたわけですが(爆)周囲は少しずつ変化しています。。。ここは大きな病院でもあるので多少、人事異動というか。医師が入れ替わったりするんですよね。今まで精力的に採卵を頑張っていた医師が異動になったのでしばらくはその先生の分はあんまり忙しくないかも・・・?まぁ、実際はどうかわからないですけれど、4月に入り学会シーズンも到来するのでその辺りを避けた治療を行ったりする関係も出てくることでしょう。。。医師は多少入れ替わりますが・・・ボスはまだまだ健在です!最近お元気ないですが!!ダイジョウブかなーボスと言えば。懸念だったカビの生えたマウスピース(当院ではマウスピースを用いて卵を移動したりします)ついに新しいものに交換してくださいました!!!前から新しいものは用意されていたのですが、さすがに強引に洗っていることがバレたのかもしれません。少々チューブの劣化が激しくなっていたので交換しました。まだ今のところは、、、カビは生えていない模様です・・・そしてそして。ずっと懸念材料だった、特殊な胚移植用チューブ。このチューブは滅多に使うことはないのですが、たまに「どうしても」という方には使う事があります。でも余りにも「たまに」なので、新規購入はせず・・・1回使い切りのはずの物を洗浄・滅菌して何度も使用していたのですが・・・。強引に新しいものを開けたあるDr.は、ボスにブツブツ言われまくってましたが。。。ついに新しいものを購入してくださいました!ちょっとだけだけど!!!でもまぁ、良かったよかったこれで少しは、「これで良いのかこの病院」の悩みの一つからは解放されることでしょう・・・。ま、あくまでも「少しだけ」ですけどね・・・・・・というわけで、新年度一発目はボスの近況も兼ねた御報告でしたm(_._)m今年度も頑張ってお仕事しながら、ボスと戦っていきますよーそれでは今日もクリックお願いしまーすにほんブログ村
2012.04.02
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上野動物園でパンダの展示が再開されましたねー♪http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&inst=ueno&link_num=20751私は昨年のジャイアントパンダ一般展示開始直後に2度ほど見に行きましたが、やっぱりパンダはかわいいなー、クマなのになぁー、、、と思いつつ、このニュース。今回の、上野動物園の繁殖の試みは「タイミング」なんですね。そう、自然交配による子作りを目指しているようです。パンダは一年に1度程度、2月ぐらいから5月ぐらいまでが繁殖時期でしかもその日数はバラバラ、いつ来るかもわからない、その繁殖時期でも排卵となると・・・?!?!?!それはもう、毎日の観察とホルモン状態などで見ているのだと思いましたが大変なチャンスの取り方のようです。私たち人間は大体月に一度しか排卵しませんので、妊娠のチャンスは一か月に一度程度、ということになりますが、それでも少ないなぁ。。。と思っていましたら、パンダはもっと少ない。馬とかも少なかった気がします。妊娠期間もヒトは280日程度だったと思いますが、パンダはバラバラで、あんなに大きい体でビックリするぐらい小さい赤ちゃんを産むのにそれはそれは苦しそうなうめき声をあげてお産するんですよねー。以前テレビで見たことがありまして、のめり込んで観てしまいました。ネズミみたいに4日周期で性周期があって約20日でお産を迎えてしまう(だからハツカネズミって言うんですよね)のもそれはそれで大変なことだと思いますが(しかも多産系だし)、ネコやウサギのように交尾すると排卵する「交尾排卵」というシステムももし人間に当てはめたら大変なことになっちゃうなー、と想像しますし、パンダみたいに月経不順、排卵も予測不能、妊娠週数もバラバラ・・・みたいな状態だとしたら、社会生活を送れないでしょうし。。。やっぱり動物によってその性周期や繁殖能力が異なりますがヒトはヒトでちょうど良い感じの繁殖スタイルなのかなーなんて・・・。遠い昔に大学でこういう動物の性周期と繁殖の講義を聞いたときは人間と比べるなんて思ってもみなかったけれど、実際に生殖医学に携わるようになるとなんとなく人間と比べちゃう自分が居たりします(爆)そういえば、今回のタイミングをとったパンダさん、妊娠したかどうかは人間と同じようにホルモンを調べて判定するそうですよ。タイミング後2週間で判定・・・ではないのでしょうけれど・・・???パンダは自然繁殖が難しい場合は人工授精を試みるようですね。人工授精の歴史は動物ではとても古いのですがパンダは家畜ではないのでやっぱり難しいようです。中国では体外受精も行われているという噂を聞きましたが、インターネットで調べてみてもよくわかりませんでした・・・パンダの体外受精や顕微授精、、、。どんな感じなのかちょっとみてみたい気がしますそれでは今日もクリックお願いしますーにほんブログ村
2012.03.29
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今日はバタバタしていて PCから書く時間がないので・・・ 久々に携帯から書いてみています。 絵文字やリンクが上手く貼れないので(汗) シンプルな文面になってしまいますが、、、 あ、あれ? いつもと変わらないか(爆) まぁ、気を取り直して。 先日、岡山大学で胚培養士養成の専攻を新設する、と言う記事を読みました。 私立では何校か 胚培養士養成の勉強を出来る大学や大学院が 既にありますが、 国公立大学では初めての試みのようですね。 その他にも、 クリニックベースで胚培養士養成のコースを設けているところや、 胚培養士養成講座がある職業訓練施設?会社? みたいなものがあるようです。 以前も書いたかと思いますが、 私たちが学生の頃は『胚培養士』なんて職業名も無かったし、 先輩の中には『産婦人科』に就職して 『体外受精をやってる』と言うかたがチラホラ居ましたが 胚培養士養成の学科だったと言うわけではありませんでした。 私の後輩は、私たち先輩の就職状況から 胚培養士という職業を知り 学生の時から目指している人も結構居ますが それでも、『生殖』を学んでも 胚培養士に特化していた訳ではないので、 今は恵まれてる時代だと言えるでしょうねー('◇')ゞ え? そんな事は無いって? 就職厳しいって? ・・・。 でも、胚培養士として確かなスキルを身に付けられたら 手に職を持ってることになるはずなんですがね(o~-')b 様々な養成コースは 何も学生ばかりを対象にしているわけではありませんので・・・ 興味があったら、一度調べてみても 良いかもしれませんーo(^-^)o ってな訳で、今日はこの辺で。。。 ブログ村のリンクが貼れません(>_<) あ-ぁ・・・
2012.03.28
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皆さんこんにちは。風邪はだいぶ良くなってきました。とか書いたとたん咳き込みました(>_
2012.03.27
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うーん、参りましたー先週は確かにボロボロな毎日でしたが、あまりにも酷い咳をしていたので、金曜に内科を受診、幸い肺炎にはなっていなかったけれど、危うくしばらく自宅安静になりそうだったのを回避しましたーとりあえず土曜は休みをいただいて、一日寝ていましたよー(涙)まだまだ忙しいし、休めないし、どうしよう・・・なんて考えていましたが、なんとかお薬で様子見で済みそうです。治らなかったら、今度は精査しなきゃならいですが、なんとかあと二日で快方に向かってくれることを祈っていますうちのは他にも具合悪い人が複数人・・・今日は欠勤者も出てしまう状態です・・。皆様の周りはいかがですか?まだまだインフルエンザも猛威をふるっているようですし、春特有の寒暖の差が激しい日々なので手洗い励行、うがい励行で皆様ご自愛くださいませ・・・そうそう。金曜はそれはそれは酷い咳でしたが、不思議と顕微授精とか何か集中して行っている時は咳がピタリと止まる。金曜は見学者が居たのですが、その方にも指摘される始末。確かにそうなんですよね・・・・・。採卵とか長丁場の時は微妙に事前に咳き込んだりしていますが、いざっとなると相変わらず咳や鼻水、くしゃみが止まる。もう、完全に職業病です、私。ハイ。あはははは・・・・。さて。タイトル通り。皆様は先月のNHK クローズアップ現代「産みたいのに産めない ~卵子老化の衝撃~」ってご覧になりましたか?????なんだかものすごく反響があった番組だったようですね。私は・・・あろうことか、その日はちょうどお出かけをしている日で帰りが遅く・・・まーったく気にせず寝てしまったので見ていません。。。が。たまたま録画していたDr.が居たので、明日にでも見させてもらうつもりです。。。私と同じように見れていない方でも、テキストと画像でまるごとチェックすることが出来るようになっていますよ!それを紹介するページがこちら。http://www.nhk.or.jp/gendai-blog/100/108994.htmlNHKのブログなんですねー。そして実際のページがこちら。http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3158_1.htmlありがたいホームページですねぇ。というわけで。だいぶ朦朧としている状態からは脱しましたが、まだまだ薬で抑えている状態。ホームページとDVDを観たら、また感想など述べたいと思います今日はほとんど・・・風邪の報告でしたね、スミマセン・・・orz.....こんな私のブログですが、どうぞクリックをお願いいたしますーにほんブログ村
2012.03.26
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今日はこんなニュースが医療サイトから届きました。昨日のニュースみたいでしたが(汗)「精子が卵子の膜を2回通過」定説覆す発見(大阪大・ハワイ大)っていうニュースです。大阪大のとても有名な岡部勝教授とハワイ大のチーム・・・柳町先生というこれまたとても有名な先生のところがコラボして研究したものみたいですね。あ。例によってですが、英語で要旨なら読むことができますよ!http://www.pnas.org/content/109/10/3850.abstract?sid=61db3947-42cc-411c-94b4-2dbbbc1e1b14いままでの定説では精子が一度、卵の細胞の外側にある膜「透明帯」に触れると酵素が放出されてその透明帯という膜を精子がすり抜けていく・・・という「先体反応」という仕組みがありまして。その仕組みの結果、精子は受精に至るわけですが。この先体反応が起きた精子はもう一度卵の外側に出して、透明帯に付着させてももう一度通過することが出来ず、受精することが出来ない・・・とされてきました。ところが今回のマウスを使った研究では、一度透明帯を通過したけれど受精しなかった精子(つまり卵の周囲に精子が溜まってしまった状態)を使ってさらに別の正常な卵子に振りかける(いわゆる媒精ですね)と受精することが出来ていた、ということなのです。最終的にはそこから赤ちゃんが生まれた(マウスですよ)そうですよ。つまり精子が2回、卵の外側の膜「透明帯」を通過できましたよってお話。今までの定説が覆されただけでなくて、少ない精子での人工授精や受精障害をもつ方に対してなどの不妊治療に将来的には応用できるかもしれない、、、、と岡部教授はお話なさったのだそうです。定説が覆されるって本当にすごいことですよね。なんか歴史の1ページを観たって感じがします。それでは、今日もクリックお願いしまーすにほんブログ村
2012.03.22
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いやーすっかり花粉症にやられている葵です。私の花粉症暦は中学生の時からだからかなり年季が入っていますが(爆)その分、だいぶ楽になってきたんですけれど・・・うっかり昨日一日中外にいたので花粉症が悪化してしまいました(涙)培養室はヘパフィルターが付いているお部屋なので比較的花粉症の症状が出にくいのですが、外来などは花粉が患者様とともに出入りするので結構厳しいんですよねーってなわけで、おそらく歓送迎会続きの体調も重なってか、体調ボロボロ、だめだめですorz.....さて。もうすぐ三月が終わり、年度が変わりますが。。。以前からこちらの日記で度々登場していた「悩める胚培養士」ちゃんは結局のところ、辞めることにしたみたいです。。。。。相談に乗っている時から「辞めるのも一つの手だよ」とは伝えてきましたし、自分が関わっている中で仕事をミスするということは、直接患者様にご迷惑をかける事になるので、「患者様に迷惑をかける前に辞めた方がよい」とは言いました。そのクリニックのトップの胚培養士さんによれば・・・すでにミスをして患者様にご迷惑をかけている、と。すでに迷惑をかけていることにすら気づけなくなっている、と。以前は「相談に乗ってあげてほしい」と言われていたのですが、最終的には、その悩める胚培養士さんが「向いていない」からもう仕事を任せない、という状況に陥っているそうです。厳しいかもしれませんが、それが私たちの世界です。生易しい世界ではありません。3月でなくても、胚培養士さんの異動(病院を変わること)は、しばしばあります。私だってこの病院に来て初めて「あり得ない出来事!」に沢山遭遇したわけで、ほかの病院だったら、仕事上の悩みは他にはあることですが、この病院ならではの悩みは今まで感じる事はなかったですからねー。一つの病院しか経験していない胚培養士さんだと他の病院の状態は話に聞いたり見学する程度しか知りえませんが、それなりに異動してきた人はそれぞれの良いところを知っているので最終的にはさらに良いものにしようと、どんどん変えていくのが通常でしょう。うちは偏屈な方がいらっしゃるので、変更はほとんど許されませんが。科学は、医療は、日々進歩しているというのにまぁ、そんなわけで。病院を辞める胚培養士さん、病院を変える胚培養士さん、それぞれ沢山の異動のシーズンなのでした。ちなみに、トップレベル(いわゆる年長者)の胚培養士が異動するとあっという間に噂が広まるから不思議な世界でもあるんですよ。まぁ、それだけ狭い世界だってことですね(汗)それでは今日もクリックお願いしますーにほんブログ村
2012.03.21
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いよいよ私にも歓送迎会ウィークが迫ってきました(爆)今週私の身体はモツかしら・・・なーんて大げさですが、今週も頑張ります。今日は日曜日に私たちの仕事を快く引き受けてくださるボス(爆)にかるーく注文を付けました。ま、やってもらわなくちゃ困る作業をやってもらっていなかったので、やってくださるのは嬉しいですが、やるならちゃんとやれよ!!・・・というのを笑顔で丁寧語でお伝え申し上げましたー(苦笑)他の医師に「忘れちゃったよ、アハハ」とあのムカつく笑いでこぼしていましたが。。。・・・ではタイトルのお話。今日はちょっと確認をしていなかった何名かの妊娠判定をチェックしていたところ・・・続けてドドドドーって妊娠反応が出て胎嚢が確認されている患者様が沢山。一人一人の患者様のカルテをチェックしていて嬉しく楽しくなってしまいました私たちも私たちが手掛けた患者様が妊娠すると本当に嬉しいのですよ♪日頃の仕事の励みになりますでも。。。続けて妊娠した方が出たり、なかなか妊娠しない時期が続いたり・・・。どうしてなのか、未だに今一つハッキリしないのは事実なんですね。わかっていれば、その時と同じ環境を整えて妊娠率アップを目指すのですが、妊娠判定は採卵や胚移植後などの2週間後ですので多少時差があります。一つには使用していた培養液が関係するのではないかという説がありますが、それなら同じ時期にどこの病院でも妊娠例が多く出ているでしょうし・・・それに伴って生まれる赤ちゃんが異常に多い時期があるでしょうし。。。ヒトの生まれる時期が多い少ない、というのは何となくありますが、動物ほど激しく差はないような気がします。生物学的な理由で季節変動があるのかもしれませんが、それ以上に「年度」を気にしての「産み控え」が2-3月ごろ生まれには存在する、という話を聞いたことがあります。4月でもギリギリで心配なので、5月以降に出産を目指す方が多いということも。でも。生殖補助医療での妊娠の場合はそういう基準よりもその時期の子宮内膜の様子や排卵の様子によって異なってくると思うのでより生物学的な理由になるのだと思いますねー。いずれにしても。今の科学ではハッキリ判明していないはずです。「妊娠できる」という条件が100%わかる日って、、、。遠い将来にでも訪れるのでしょうか・・・?どうなんだろう。そんな科学が発達するのかな・・・?アッと驚くような「妊娠する何か」がわかったらどんなに素晴らしいでしょうねそれでは今日もクリックお願いしますーにほんブログ村
2012.03.19
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みなさん、お疲れ様でーす。普段のお仕事の上に歓送迎会などが重なりまして私も含め、周囲はバテバテの人間でいっぱいです。でも、卵を前にするとキラーンとスイッチが入るので大丈夫。ご安心なさって私たちに卵や精子をお任せしていただけると嬉しい今日この頃です。。。さて。私は女性の胚培養士だからかもしれませんが、どこの病院に行っても、結構女医さんと親しくなります産婦人科って今「希少動物」とかって言われてたりしますが・・・私はずっと産婦人科に勤めているので、周囲には産婦人科医が沢山います(爆)もちろん、不妊治療や体外受精のことをこれから学ぶDr.には私から教えることも沢山ありますし、逆に産科や婦人科の知識を教えていただいたりして。。。ま、プライベートなことも結構お話したりして・・・不妊治療は「チーム医療」なのでギスギスしたチームにならないよう、楽しく仲良くをモットーにしております。もちろん、看護師さんや助産師さんとも切っても切れない縁があって、今も辞めた病院の看護師さんと会ったりすることがありますし、そうですね、ほかの業種に比べたら女性がとても多い職場なのでしょうね。男性の胚培養士さんより圧倒的に女性の胚培養士の方が多いですし。・・・・。あれ?そういうのを書きたかったんじゃなかったようなー スミマセンm(_._)mえっと。そうそう。昨日書こうと思っていたのだけど、途中で消えちゃったので書き直し胚培養士さんのブログはまだまだ少ないようですが、医師のブログは比較的多く見つけられますよね。色々なブログの中から、今日は私のお気に入りの女医さんのブログをご紹介します。一つ目は「産婦人科こぼればなし」。この先生のお話は、とってもおもしろいんですしかも、書き方がとっても上手!あぁ、こういうブログ憧れちゃうなぁ。と思いつつ・・・やっぱりうまく書けない私今回は「基礎体温のつけ方」というページをご紹介します。1:http://ameblo.jp/go-go-fujikofujiko/entry-10024297517.html2:http://ameblo.jp/go-go-fujikofujiko/entry-10024619016.html3:http://ameblo.jp/go-go-fujikofujiko/entry-10024824826.html4:http://ameblo.jp/go-go-fujikofujiko/entry-10025607110.html患者様向けに書いていますし、とってもわかりやすいですよ、本当に私個人的には続きの「5」を楽しみに待っていたりします(爆)つづいては、「産婦人科女医の妄想日記」。まだちょっとしか読んでいないですが、面白いです!比較的ネタバレ的なお話が多いのかなぁ?と思いつつ。うーん。なかなか面白おかしくというか、わかりやすく噛み砕いて書くことができない私orz当初は難しいままでも良いかなって思ってたけどそれじゃやっぱり不親切ですよね・・・(汗)今後もわかりやすく正しい情報を書いていきたいと心に誓いつつ・・・皆様、良い週末をついでにクリックもお願いしますねーにほんブログ村
2012.03.16
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どもー。昨夜も地震がありましたねー。今年に入ってから震度5弱越えの地震が日本全国で再び多くなっているようですねぇ。昔は震度5なんて、あるもんじゃなかったのになぁ・・・そうそう。太陽の黒点が少ないと大きな地震が来るらしいですが、今、太陽の黒点がとても少なくてオーロラが多かったり、ラジオが乱れたりするみたいですね。変な予兆でなければ良いけれど・・・さて。気分を取りなおして。胚培養士を目指している方よりオススメの本を聞かれました。以前私が書いたブログには患者様向けのオススメの本を書いています。これから胚培養士を目指す学生さんや、これから知識をつけたい方には、患者様向けの本の方がわかりやすいし、勉強にもなるし、頭にも入りやすいですよ。っつうことで、 「不妊治療のオススメの本」という日記 http://plaza.rakuten.co.jp/embryologist/diary/201108300000/ と 「卵子の本」という本をオススメします!という日記 http://plaza.rakuten.co.jp/embryologist/diary/201201230000/ を、まずはご参照くださいそれから・・・体外受精をはじめる先生などにもオススメした本も患者様向けの本になります。「体外受精のすすめ」【送料無料】不妊治療・体外受精のすすめ価格:2,520円(税込、送料別)また、これは難しい内容になってしまいますが、胚培養士の試験を行っている学会から出されている本「生命の誕生に向けて」【送料無料】生命の誕生に向けて第2版価格:8,400円(税込、送料別)これは、胚培養士を目指すなら必読です。いっぺんに紹介しすぎたかなー???とりあえず、全部日本語なので、読みやすいかとは思いますよっそれでは今日もクリックの方もお願いしますーにほんブログ村
2012.03.15
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今日はホワイトデーですねぇ私は今年は、バレンタインや友チョコのお返しに沢山のお菓子をいただいてしまいましたーあぁ、またぺろりと食べて、太ってしまうのかしら・・・さて。今日、たまたま医療系のメールマガジンから各ニュースのタイトルを読んでいたら、「私にはこれしかなかった」という記事が目に留まりました。うん???と思って、サイトを確認したら、野田聖子さんのインタビューのお話。このインタビューはこちらのサイトで読むことができます・・・。私は野田聖子さんの著、「私は、産みたい」は読んでいないのですが・・・確かに私も野田聖子さんのお話をテレビやネットで聞いたとき、多くの外野と同じように「野田姓を守るためだけに、子供を産むのかな・・・」とか少し否定的にとらえていました。最初の議員さんとの間での治療は彼女が事実婚のときでしたし、一応、日本産科婦人科学会では「事実婚」の体外受精は認めていないわけで・・・日本生殖医学会は認めていますが、日産婦がダメと言っているのになんで公言・・?とかって、不可思議に思っていた覚えがあります。・・・というのも。日産婦がダメと言っているので「事実婚では体外受精は出来ません」と患者様に伝え、慌てて(半ば治療のために?!?!)入籍したカップルを沢山見てきたから。いろいろな事情で事実婚を保っているカップルも、不妊治療のためには入籍しなければならないんだな・・・と、漠然と思っていたところでの野田聖子さんの公言だったから、「あらー、良いのかしらー」と、しかも国会議員さんが・・・と、なったわけです。やっぱり野田聖子さんが赤ちゃんを授かって、出産されて、赤ちゃんの壮絶な治療を経たり、子宮全摘とかを経験された上で、学会で講演されていたのを聞いてみて、だんだんと、野田さんに対する考え方が変わったのは事実ですね。最初は、特別養子縁組を考えていた、という話も聞きました。でも結局、長い時間不妊治療に費やしてきた夫婦は、自分たちの赤ちゃんをあきらめ、養子として赤ちゃんを育てると決心してももう遅い、ってことが現実なんですよね。野田さんもそうだった、と聞いています。さらに事実婚である事実や、二人して働いていると難しいのだとか。私はこの特別養子縁組の制度の中身をいつ決めたのかは知りませんが、なんかちょっと、しっくり来ないですねぇ。時代に合っていないような・・・。最近では以前よりだいぶ緩やかになってきたみたいですが、現状はやっぱり厳しいみたいですし。そうなると、残る道は「提供卵」しかない、という野田さんの意見はなんだか真っ当な気がしてきます。それでも育休も全く取れなかったりしたようですし、いろいろな少子化対策の制度を決定していこうとしても、国会議員さんがそんな状況じゃ、なんだか未来は明るくないような気がしてなりません・・・。もっともっと頑張ってほしいなーって。胚培養士としてだけではなく、一人の女性としても私は野田聖子さんにはもっともっと色々声をあげていただきたいなって思っています。日本の未来は、どうなるんでしょうね・・・?????・・・というわけで、今日もクリックお願いいたしますにほんブログ村
2012.03.14
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なんだか普通のブログみたいなタイトルですが(爆)先日、「八日目の蝉」の映画のDVDを借りて観ました!前々から観たいな、とは思っていたのですが機会がなく・・・NHKのドラマ版と映画とどちらが良いかな、と思いつつ、映画の方をチョイス。ちょっと口コミを調べてみたら、今観ている人が多い、人気のDVDのようですね。http://www.youkame.com/index.htmlあ、日本アカデミー賞を取ったからか、、、、。鈍いな、私・・・(苦笑)なんだか不思議なというか、、、切ない気持になる映画でしたが、、、。自分が堕胎して赤ちゃんを授かれない身体になったからという背景がありつつ、不倫した相手の子供を誘拐して愛情いっぱい育ててしまう・・・うーん・・・犯罪は犯罪ですけれど、他人の子供でも赤ちゃんから育てたらそれはもう無限の愛情がわき、子供も育ての親に愛を感じ、そこには嘘偽りのない愛が生まれるんだろうな、、、と。主人公の一人でもある薫=恵理菜は純粋に自分を誘拐した希和子に母親の愛を感じていましたし、むしろ生みの親に育てられてからが、恵理菜の複雑な性格を作り出したのでしょうし。。。現実的にはちょっと無い話かもしれませんが、現実に似た事件なら起こっているみたいですね。また、現実的に似た経験をしたヒトも意外と多いという事を知りました。私の周囲には、不妊治療によっても赤ちゃんを授かることが難しく、養子縁組によって赤ちゃんを育てているご夫婦もいらっしゃいます。最初はどういう感じなのか、全く想像もつきませんでしたけれど、その子は育ての両親の愛情に恵まれ、すくすくと育っているようです。不妊治療を行い、何年も経て、夫婦二人で生活することを決めたご夫婦もいらっしゃいますし、人それぞれ、いろいろな人生があるんだなぁ、、、と、つくづく思いました。なかなかこの八日目の蝉のお話を、不妊治療の話に結びつけるのは難しいですが、今、育児放棄や幼児虐待などが多く目立つ世の中になって、毎日やるせないニュースを目の当たりにすることが多くなる中、どんな状況下でも様々な親の愛の形があって、深い愛が存在するのだな、と、、、。提供卵やサロゲイトマザーなど、不妊治療の延長上には様々な親子関係が存在しますが、その親子愛に他人がとやかく言う問題じゃない気がしてきました。ただ私は胚培養士として、間違った倫理観を持たないよう、定められた決まりは決まりとしてきちんと守ってこれからも仕事をしていきます。映画の最後で、恵理菜は希和子とは会えなかったけれど、会えたらどんな展開になるのだろうと、想像したらこのお話にすっかりハマってしまいました。八日目の蝉の本が文庫本になっているので、私も購入しようかと思っています★それでは、今日もクリックをお願いしますにほんブログ村
2012.03.13
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今日は週明け、イライラするかな、と想定しつつ培養室に出勤した早朝でした。。。 (えぇ、毎週月曜朝は、いつものことです。想定内です)案の定、クリーンベンチの中は散らかり、顕微鏡の電源も、タイマーのスイッチも入れたまま、、、顕微鏡の台の上には、何かの怪しい液体が乾いてこびりついているし・・・。今朝も朝から忙しいことがわかっていたので、ブツブツ思いながら、掃除を進めている最中にボスが登場☆顕微授精用のマニピュレーターを観ると、針が折られてそのままになっていたので、ちょっぴり嫌味なように「あれ、先生、針折りましたか?」と聞いてみました。「あ、そうそう、ごめんな」と悪びれもせず、自己申告も無く。ボスは顕微授精は出来ないので、マニピュレーターの管理がわかっていらっしゃらない。だから、針が中折れしちゃっている時の処理の仕方とかわかっていない。大変なことだってことに気づいていない。・・・というわけで、私はマスク上は笑顔で「あ、針の先端が見あたら無いので先生刺さりませんでした?」とか気遣いのフリしつつ『ふふ。謝らせてやったぜ』と心の中で呟くチキンな私でした。一応、書いておきますと。顕微授精はあの小さい小さい精子を1個捕まえる針を用いるのでそれはそれは微細な操作が要求されるわけです。実際にはマニピュレーター装置を駆使して扱うわけですが、その設定とメンテナンスはかなり重要。通常なら、初心者の医師には触らせません。壊されたり設定ずらされたらたまらないので。ボスが平気で針を折るのは、マニピュレーターに対する気遣いが足りないからですねーさて。うっかりボスのことで一日書き終わりそうになってしまいそうでしたが。この週末に私がチェックしていなかったのが申し訳ないのですが、多くのコメントを二人の方からいただいていたので、そちらの返信をこちらに書かせていただきます。・・・今更のお知らせで大変恐縮ですが(汗)通常、私はコメントにはその場でお返事を書かせていただいているスタイルです。もしコメントをしていただいた方で、自分への返事を確認なさりたい方は、ぜひ、ご自身が書いた日付の日記をご確認くださいね。というわけで。コメントへのお返事です!お返事は関係ないという方が大多数ですので、今日はこの辺で。。。いつもありがとうございます!今日もクリックよろしくお願いしますにほんブログ村☆mizさんへ。 はじめまして、コメントならびに、コメント内でのご返信、ありがとうございます!同業者様とのこと、大変嬉しく思いつつ、反面、緊張の面持ちでもあります(苦笑) 毎日更新に関しては、週末はお休みさせていただいている場合が多いのですが、なんとか頑張らせていただいています。 こちらのブログ、広く皆様に読んでいただきたい気持ちももちろんありますが、出来たら各問題に対しては、同業者や医療関係者からの意見を伺いたかったり、気づいていただきたかったりする想いでブログを立ち上げました。もちろん他業種の方ならではの意見も貴重ですので、お待ちしている状態ではありますが! 保険に関しては私も専門家ではありませんし、意見を言える立場でもないと思っています。ただ、あまりにも患者様の要望が多いらしいのです。野田聖子さんもそう言っていました。今後政府がどうするのか、早急には絶対に決まることではないですので、ずっと見守っていきたいな、とは思っていますが、善し悪しは述べるつもりはありません。胚培養士が国家資格にならないという現状から考えても、難しいでしょう。胚培養士が国家資格になってくれたら良いな、と、こちらの方は思っていますが、学会の関係、医師の関係、そして最終的には医師と厚労省が決めることですので、いつまでたっても結論は出ない気がしています。ましてや、厚労省は胚培養士の存在は認めていますが、資格としては認めていないようですのでこれから先の道も険しそうです。現実問題、胚培養士の国家資格制度に関する検討会に管理胚培養士が呼ばれた、という話を聞いたことがありません。その立場の人間をどうして呼ばないのでしょうか・・・ 現在イギリスにいらっしゃるとのこと、外から見ると私たちの世界はとても小さいのだろうな、とは思います。これからも貴重な意見をよろしくお願いいたします。☆一患者さまへはじめまして。二日に渡ってのたくさんのご意見、ありがとうございます。私は保険に関しては専門外ですので大変参考になりましたし、諸外国についてもとても勉強になりました、本当にありがとうございます。本当に知識が豊富で、意見も筋が通っており、すばらしいですね。正直、私のブログのコメントだけでは本当にもったいないと思いました。私のブログはまだまだ、一部の人間が見ている限りです。発信こそしていますが、ブログという性質上、なかなか全てを伝えるのは難しいですし、いつも私も悩みながら書いております。一患者さんの貴重なご意見は、ぜひ野田聖子さんや小渕優子さんといった少子化に関する勉強会をし、法整備を考えている議員さん達に是非お伝えくだされば、と思います。もちろん、現厚労大臣に意見を伝えても構わないと思います。が、出来れば直接動いている人たちに声をあげられたら、、、と思ってしまいました。がん患者さんと高齢で不妊治療を受ける患者さまの例えは極論だとは思いますが、日本は日本なりの考え方で、日本なりに法整備を進めていけば良いと思うのです。諸外国はあくまでも参考程度。がん患者さんなどの他分野は存じ上げませんが、少なくとも生殖医療の分野では、外国人と日本人はホルモンバランスから薬の効き方まで異なることが多いのです。だから論文も欧米のものはあくまでも欧米のものとして取り扱い、直接参考になるのは日本人をはじめとするアジア人のものが多いのです。ということは、欧米諸国の方法を直接日本では受け入れることができないこともある。不妊治療の一環でも、そういう類の治療法はありますので、治療法が異なるのではあれば、当然その背景の治療費に関しても異なって当然だと思います。たまたま私が先日、WHO, ICMARTに関係している先生からお話を聞けたので諸外国を参考にする日記を書かせていただきましたが、諸外国は本当に参考程度で「ふーん、そうなんだ」と感じる程度で構わないと思いました。私自身ボキャブラリーが貧困ですし、このブログという狭い世界ではなかなか伝えていくのが難しいと思っています。一患者さんの意見を私も心に留め、これからも治療に携わりブログを書いていこうと思います。お返事としてはあまり内容の無いものだったかもしれません、申し訳ありません。これからもよろしくお願いいたします。にほんブログ村
2012.03.12
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いやー。2月から続いている忙しさがそのまま今も続いていて・・・今週はヘロヘロになりながらの通勤が続きました・・・。まぁ、不思議なもので、朝、培養室のカギを開けるとキリリと戦闘モード(?!?!)に入る訳ですが。今の病院が混む理由の一つに、助成金と年度末っていうのがあると思います。助成金は毎年、年度ごとに申請できますよね。現在のところ、所得制限と回数制限はあるものの、年齢制限とかはなく申請することができます。その締め切りが今月だから、まだ助成金の回数的に余裕がある人は治療を進めたいでしょうし、、、。あるいは、4月からの仕切り直しをすべく、今通っている方もいらっしゃいますね。あとは、これはもう、日本人独特の生活習慣と言うか・・・。私たちの病院は人事異動があったりなかったりしますが、やっぱり年度毎に区切って物事が進められることが多いので、どうしても「今年度、がんばりたい!」という気持ちになると言うか、4月からは、また心新たに頑張ろう!という気持ちになるような気もしますし、それが治療方針にも結びついている気がしてなりません。年末などはよくある話ですが・・・それが年度末にもあるっていう話ですね。。。忙しいことは良いことでもありますが、卵があるとどうしても気を抜く事が出来ない性格なので、ここのところズーーーっと、気が休まりません。大手のクリニックに勤めたら、それが日常なのでしょうから、大変だろうなぁ。。。と言う訳で。他愛もないお話でした。ここのところ、難しい勉強会の話が続いたので、ほんのちょっと、息抜きでしたそれでは今日もクリックお願いしますーにほんブログ村
2012.03.09
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今日はある病院で行っている最先端の研究とそれにまつわるお話を書いてみようと思います。その病院では、クリニックとして不妊治療を行いながら、研究室も設けていて、研究も大学などとコラボして行っているとても画期的な病院です。その病院の先生からお話を聴けたのが「卵のアンチエイジング」のおはなし。アンチエイジング・・・多くの女性にはとても魅力的な言葉ですよねー美容外科などの世界では、脂肪吸引を行って、その脂肪から何にでもなることができる「脂肪幹細胞」を作成してバストの増大や顔のアンチエイジングに役立てようとする研究があるのだそうです。それこそ、東大の美容外科がからんでいると言う研究なので「異物」による美容整形ではなくてもともとは自分の細胞だった「脂肪」由来の細胞をもとに行う美容整形なら害も少なく未来の明るい話なのかもしれません。って言いましても。私は美容整形や美容外科の話は全くわからないので・・・・・(汗)どうしてこれが、胚培養士のお話につながるか、と言うとですね。先ほど書いた画期的な病院で行われている研究で、自分の脂肪組織を元に作成した幹細胞によってそれを卵巣に注入することで、卵子の若返り、活性化、排卵を導く可能性がある、というお話をお聞きしました。実際にその脂肪幹細胞を卵巣にいれる研究はすでに行われていて、実はヒトでも、試したことがあるのだそうです。それは患者様にどうしても、と泣きつかれて実現した事だったのですが。もう閉経が近く、排卵もままならないご年齢の患者様の卵巣に、その患者様から取った脂肪組織由来の幹細胞を注入したところ、2周期ぐらい、自然の排卵が起こった、というものです。その卵で顕微授精を行ったところ、受精はしたけど途中で止まってしまい、結局胚移植には至らなかったようですが。なんだか、「ええええぇぇぇぇ?!?!?!」というようなビックリな方法ですが倫理的に問題がなければ今後実現可能な研究なのだと思います。まだ理由は全て解明されていないようですし・・・。もうしばらく、そこの病院の研究が進むのを待った方が良いのかも知れませんね。一昨年ぐらいに学会で「こういう構想がある」という話は聞いていましたが、そこまで進んでいるとはビックリでした。若いのに排卵が困難な方とかを救うことができれば、とその先生は言っていましたよそれでは、今日もクリックお願いしまーすにほんブログ村
2012.03.08
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今日は昨日書いていた「世界の生殖医療」についてのセミナーご報告の続きというか、話題を書いていこうと思います(^o^)/皆さんは、世界中で行われている「体外受精をはじめとする生殖医療」の中で日本は件数が多い方だと思いますか?少ない方だと思いますか?以前、日本は生殖医療を行える病院がとても多いという事を書かせていただきました。特に人口に対する割合は、おそらく世界一多いと言えるでしょう。都心部では、同じ駅に複数の不妊治療を行える病院があったりしますし、同じ町や隣町にもあったりしますので・・・。アイスランドやルクセンブルグは国中で不妊治療施設が1施設しかないらしいので、それと比較したら、それは沢山沢山ありますよね。(ちなみにアイスランドは産婦人科医が16人しかおらず、 その内の3人はその不妊治療施設(クリニック)に勤めていて、 残りの13人は全員大学病院に居るそうですよ。 アイスランドの国の面積は北海道と四国を足したぐらいの広さだそうです)病院が多いからって、件数が多いとは一概には言えませんが、日本は世界の生殖医療の17%を占めているのだそうです。世界全体の半分ぐらいはヨーロッパ全土で占めているらしいので、日本という国一つでの割合を考えたら大きいですね。そして最近日本国内では、凍結胚の融解胚移植の件数がとても増えて来ていますが、諸外国ではまだまだ新鮮胚の移植の方が多いのだそう。日本はまだ、体外受精(媒精)よりも顕微授精の方が少ないですが、ラテンアメリカや中東では顕微授精の割合が非常に多く、場所によっては100%顕微授精を行っている、という病院もあるのだそうです。日本の特徴としては、40歳以上が3割も占めていると、昨日も書きましたが、生殖医療に保険が適応されるスウェーデンでも保険適応は38歳までしか利かないそうです。39歳以上は日本のように自費診療となりますが、それでもスウェーデンでは42歳以上の患者さまは受け付けない、という定めがあるのだそう。日本は学会からのガイドラインによって生殖医療に関する決まりごとがありますが、諸外国では法律が定められているところもあり、だからこそ、保険が適応されている国がある、という訳なんですよね。イギリスに至っては、提供卵や提供精子であっても、子供が出自を知る権利が定められていて、つまり、子供が自分の遺伝学上の父親と母親を知る権利が決まっている状態で、すべてオープンに、公にしなければならない状態なのだそうです。フランスでは逆に、「ドナー(提供者)を知らせない」という法律があるのだそうで、ヨーロッパでは各国によって、法律や制度が異なるので、自分の考え方にあった方法を行っている国に気軽に出かけていって、そして治療を受け、子供を授かるケースがとても多いのだそうです。昨日ニュースになっていた66歳で双子を産んだスイスの方の場合は、自分の国ではおそらく年齢制限があったようなので、体外受精の提供卵でも年齢制限のない国に出かけて治療したのだとか。日本から外国に行くためには「海を超えて・・・」と大変な作業ですが、特にヨーロッパ諸国では、簡単に移動して外国に行けるし、国によっては通貨が「ユーロ」で統一されていたりして、医療を外国で受けるのも、本当に珍しくないのだそうですね。どこの国だったかは忘れてしまいましたが、自分の国では保険適応される生殖医療を諸事情があって外国で行って来て妊娠・出産されて、でも外国で受ける場合は全て自費診療になってしまうので、「本来なら自分の国で受けられたら保険が適応されたはずだから その時の外国で受けた治療費を保険で返してくれ」という裁判を起こした方が居て、実際に後から、外国で受けた治療も保険適応された、なんてケースもあったのだそうです。外国には宗教がからんできたり、全く考え方が異なったりで、日本の現状とは全く合わない例もたくさんあると思いますが、日本で生殖医療が保険適応される日が来るかどうかはわかりませんが、少なくとも法の整備をきちんと行ってもらえたら患者様はもっと病院に通いやすくなって、私たちももっと仕事がしやすくなるかもしれません。外国の例がすべて良い訳ではないと思いますが・・・。本当に色々な考え方、取り組み方があるのだなぁ、ととても勉強になったセミナーでした!それでは今日もクリックをお願いしまーすにほんブログ村
2012.03.07
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昨日は理子さんの記事を沢山の方に読んでいただきました。ありがとうございま-す沢山の方に読んでいただけると、励みになりますね♪内容的にコメントしづらいブログであることは承知してますが、、、。たまにいただけるコメントも本当に嬉しいですいつもいつもありがとうございますーさて。今日のタイトルはなんだかとても大きいものになってしまいました(爆)先日、世界と日本の生殖医療の現況に関するお話をセミナーで聴きまして、それがまた、内容がとても濃かったんですよ。・・・というわけで、その中から、一部抜粋して・・・今日は今の日本の状態をザックリと書いてみようと思います。まず。日本の出生率・・・時々ニュースにもとりあげられていますよね。 2005年には1.26だった平均出生数が 今は 1.39 ぐらいになっています。これって、一人の女性が平均して産む赤ちゃんの数なんですけれど・・・。数字が上がっているじゃないですか。だから産む女性が増えたのかな、っていう話になるんですがそうではないらしいのです。それは。。。ズバリ「女性の数が減ったから」なのだそう。なんだかガッカリなお話。この数値、昔の半分ぐらいだっていうことには変わりないらしいですね・・・。出生率って、日本だけが低下している訳ではないんですね。世界的に出生率は減っているのだそう。なぜかアメリカは常に「2.0」ぐらいをキープしてコンスタントに減らないらしいですが、スウェーデンやフランスは日本以上に下がって危機的状況だったのが最近は出生率が上がって来ているそうです。その理由は・・・嫡出ではない子供の比率が30-60%ととても多いこと。日本は2%程度だそうですから(1970年代は0.8%程度だったそう)、増えたとは言え、まだまだ外国の比ではありません。非嫡出子に対する制度や環境整備、とらえ方が日本とは大きく異なることが要因みたいです。そして産休や育休の制度を徹底的に見直したのだそう。日本でももちろん今、見直されてはいますが、やっぱり取得しにくかったり、育休は給与が出なかったり、マイナス面が大きいですが、ヨーロッパではその辺りの改善を行ったことが出生率の改善につながったのだそうです。それからそれから。晩婚化、生涯未婚率の増加、平均初産年齢の上昇も大きな要因です。初婚の年齢が上がり、初産年齢も上がって来ています。今30代で初産の方が6割ぐらいですが、35歳以上が25%程度もいるのだそう。平均初産年齢は2010年で30歳だったので、2011年の統計では30歳を超えそうです。日本のARTも世界のARTも件数は増えて来ていますが、日本の大きな特徴は、40歳以上が3割、30代後半が3割、30代前半が3割、という、この分布が他の国には見られない状態だそうです。特に他の国では20代から治療している方がとても多いので、40歳代では治療している人の割合が少ない。そうなると当然初産の年齢も外国は低くて、平均出生率も上がりますが、日本だと初産年齢が高いから、出生率は上がりませんよね・・・。まぁ。これからは若い世代の方々に生殖のことをもっともっと伝えていかなければならないと、女性の年齢と赤ちゃんを産むことができる年齢についてもっともっと教育しないと、ということになるのだとは思いますが。今の私たちには辛い話ではありますが将来的には「産めない年齢があるなんて知らなかった」っていう女性がほとんど居なくなるぐらいまで、知識が広がっているとよいですね。ちなみに。今、赤ちゃんの45人に一人はART児、つまり、体外受精や顕微授精、凍結胚の融解胚移植で生まれた子なのだそうです。小学校のクラスに一人いるかいないかぐらいでしょうか・・・?人工授精をはじめとする、「不妊治療を行っている病院にかかっていた」という方も含めたら少なくともクラスの中に一人か二人はいることになるでしょうから・・・将来的には全く珍しくなくなるのかなー、なんて思ってみたりもしています。と言う訳で。少子化について、なんて大それたことを書いてしまいましたが。へー。そうなんだー。程度に思っていただければ良い内容だったかしら・・・???世界の中でも日本は、ちょっと変わったお国柄があるみたいだってことかな?ま、私は生まれも育ちも日本なので、全く違和感がありませんけれど(苦笑)それでは今日もクリックお願いしまーすにほんブログ村
2012.03.06
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そういえば!週末のニュースのことですが!東尾理子さんが妊娠されましたねー(^o^)以前から治療を続けていることを公表していて、私たちこの業界の関係者の中でも話題になっている方の一人でした。中西モナさんも治療をされて妊娠されていますが、理子さんの話題の方が医師たちの間でも話題になることが多かったりして。野田聖子さんのような有名な代議士さんだけじゃなくて公表している芸能人の方々については、何となく私たちも気になって、皆さんと同じようにチェックしたりしていますちょっぴりミーハーかなー???(爆)どこの病院にかかっているらしい、とかいう情報も入りつつ・・・。あ、病院の方からその情報が漏れることはもちろんありません。私たちには守秘義務がありますから、本人が公に話したとしても、患者様個人の事を話すことは決してありませんし、訊かれても答えることはありません。それは医師や看護師だけでなくて、胚培養士も当然の義務です。どちらかといえば・・・。本人がブログなどでどこの病院かわかるヒントを挙げているので、この業界の人間ならわかってしまう、という程度です。そして、そういえば。彼女は「不妊治療」という言葉があまりしっくりこないということで今後は彼女のブログで「不妊」の「不」の字を使わないでください、としていました。なるほど、そういう考えもあるんだな、と思いつつ。数年前になりますが、私たちが所属している学会名も変更になりました。「日本不妊学会」から「日本生殖医学会」へと。どうしても「不妊」の「不」という字への意味合いがあまり前向きではないからなのか、、、学問としては「不妊症学」というのが古くからありましたがむしろ今は「生殖医学」という学問で女性の生殖と男性の生殖のどちらも学ぶ、という過程が多くなったからだと思います。そうは言っても「不妊」という方が一般的に通じやすく、「不妊学級」とか「不妊症」とかの言い方が広くわかりやすいですよね。東尾理子さんの場合は、不妊症ということで通い始めたのではなくて、より早く自分たちのお子さんを授かりたいからこの専門分野の病院の門を叩いた、ということでした。タイミング指導、人工授精から始まって、複数個の卵の体外受精、そして今回は自然周期の顕微授精での胚盤胞の凍結胚移植という周期で妊娠に至ったそうです。ステップアップとしては、一般的と言う感じでもありますが、でもこれからは、確かに早く確実にお子さんを授かりたいから「不妊治療を行っている病院の門を叩く」という患者さんが増えて来てもおかしくないかもしれません。実際に不妊症かどうかはわからないけれど・・・ということで「赤ちゃんを授かりたいから」と病院を訪れる方も少なくありません。多くの病院では「ブライダルチェック」と言って、妊娠する力が備わっているか、何処か治療した方が良い部分はないかどうか、という事を調べることを行っていて、結婚前後に行う方も増えてきました。そうやって考えると確かに「不妊治療」「不妊診療」という言い方はふさわしくない、と言えるかも知れませんね。時代とともに、私たちの業界のあり方、考え方も変わっていくかも知れません。それでは今日もクリックをお願いしまーすにほんブログ村
2012.03.05
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いやーボケボケです。昨日書いた日記、なぜか2/27付の日記になっている(汗)(汗)昨日の日記(卵子の幹細胞の話)は、書こうと思って下書き途中で終わっていて、そうだ、続きというか改めて書こうと思ってそのまま書き出したら・・・あろうことか、下書きの日付のままアップされてしまった模様。あぁ。あとから見た人にはわからないだろうけれど・・・。しょーもないミスをしてしまいました。ごめんなさい。。。そして。こちらは『しょーもない』では済まされない投薬ミスの話。2/28に発表されたニュースです。。。http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=55207名古屋大の付属病院で、有効成分が本来の量より少ない量で薬が作られ投与されていた事件。このニュース「健康被害や投与量不足による妊娠への悪影響はなかった」としていますが・・・。名古屋大では黄体ホルモンの腟坐剤を薬剤部で作成していたようですね。確かに黄体ホルモンの腟錠は市販されていないので今もなお、作っている病院がクリニックから大きな病院まで沢山あります。なんで市販されていないのかと言うのは、薬価が安すぎて、作成するコストの方が高くなってしまい、製薬会社が利益を得られない可能性が高いからだ、と以前聞いたことがあります。でも黄体ホルモンは、黄体期の補充として、排卵後や、胚移植後に必要なホルモン。特に黄体ホルモンの分泌が少ない人や、採卵の際の注射によって黄体ホルモンが抑えられている場合、補充しなければなりません。ただ、従来からある黄体ホルモンのお薬は、効き目がマイルドな飲み薬(デュファストンやプロべラなど)と筋肉注射なので毎日の注射が大変な注射薬(プロゲストンなど)があるのですが、ちゃんとシッカリと黄体ホルモンとして補充されなければならない胚移植周期などでは、毎日の注射が本当に大変で、お尻や肩などの筋肉が、どんなに揉んでも硬く腫れてしまったりすることがあるので、腟坐剤が使われている病院が多くありました。つまり・・・。黄体ホルモンとして、腟剤だとしても、しっかりと効いてくれなければ困る訳で。本来の必要量より少ない訳だから、健康被害はむしろ無くて当然ですが、、、。妊娠への影響が少なかったかどうかは・・・正直わからない、というのが本音なのではないでしょうか。ちょっとの量だから、大丈夫、とかそういう問題なのかな・・・。このニュース、読んでいて私自身がちょっと疑問に思いました。もしかしたら、このせいで妊娠できなかった患者様がいらっしゃるかもしれない。その可能性は「0」ではないはずです。だから謝罪をきちんとして、公表に至ったんですよね。あってはいけない医療ミスの一つだと、私は思っています。しかも気づいたのは、担当者が変更になったから、だとか。つまり間違えていた本人はミスに気づいていなかったのだそうです。「思い込み」によるミスなのかもしれませんが・・・。私たち医療者は、常にこういうミスと隣り合わせであることを肝に銘じ、日々しっかりと確認しながら仕事をしなければならないな、と思ったニュースなのでした。それでは今日もクリック、お願いしますにほんブログ村
2012.03.02
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またまたご無沙汰しちゃいました葵です。実は風邪をこじらせ、まぁ週末の葬儀など忙しかった事もあって、全然風邪が治らないんです。重い咳が止まらず、これはひょっとして、気管支炎か、咳喘息か咳アトピーか・・・。。。医療者の不養生とは困った話ですが、私も病院に行く暇がありません(汗)困ったな。週末か来週にでも自分の受診が必要かも知れません・・・。何せ、咳をしながら顕微授精は出来ないもので。必至に集中して難を逃れているのですが、ちょっと居心地が悪いです・・・卵さん、精子さん、ゴメンナサイという気持ちで毎日お仕事しておりますまぁ、何はともあれ今日から3月。心機一転、またバリバリ書いていきますのでよろしくおねがいしますm(_._)mそうなんです。ネタが溜まっているんです。ウフフ今日はまた、気になったニュースから書こうと思います。ちょっと難しいですが、幹細胞のニュース。このニュースは2/27に発表されたのでご存じの方も多いかも知れません。昨日は院内でもちょっとした話題に上がっていました。「成人女性の卵巣組織から卵子の元となる「生殖幹細胞」を見つけ さらに、実際に卵子のような細胞を作ることを確かめた」という話題。nature medicineという理系の方ならおなじみの「nature」の医学版で発表されました。例によって英語で、登録していないと全文は読めませんが、abstract「要旨」なら読むことができますよ。http://www.nature.com/nm/journal/vaop/ncurrent/full/nm.2669.htmlこの論文。私が学生の時から勉強する度に論文を読むことになるアメリカのマサチューセッツ総合病院のJonathan L Tilly博士のものでした。いつも自分の興味ある方向性の先にTilly博士が居て・・・。なんだかもうずっと昔から縁を感じずにはいられない、憧れの研究者さんです。そして日本の埼玉医大の先生もこのチームに入って共同研究としています。こちらの日本語のページが詳しく載っていますね。http://jp.wsj.com/Life-Style/node_399371こちらにも書かれていましたが。。。私たちは卵子や卵巣の勉強をしていく中で、「卵子は増えない」「卵子は増やせない」「加齢とともに減る一方」という話が定説として出ていて、教わってきました。卵は胎児の時の卵巣の中にある段階が一番個数が多くて、出生してからは減る一方、思春期の頃にはかなり少なくなっていて、、、。そしてそれをモニターするのが「AMH」というホルモンだという話になっています。だから不妊治療をしようとする時には「AMH」を測る病院が多いんですね。もしくは、がん治療などで卵巣がどれだけダメージを受けたかを測る指標として。それもこれも、ヒトは産まれてから卵子を作る元の細胞を持っていない、と、今以上、減ることはあっても、増えない、と、そう考えられてきたからで・・・。でも卵子の「もと」となる幹細胞が見つかったからには、まだ今すぐに「不妊治療に応用」することは難しいと思いますが、将来的には歳を重ねてからも、卵子を得ることが出来るかも知れない、そんなことを示唆するお話でした。まだまだ研究段階ですし、今すぐ臨床応用は時期尚早だと思いますが・・・。なんだか夢がつながるような話の研究だったので、とても私たちにも話題になり、センセーショナルな印象を受けたお話でした。それでは今日からまたガンバリマスので、クリックをお願いしますにほんブログ村
2012.02.27
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なーんか調子が出ない今日この頃の葵です。何せ、風邪をこじらせまして(汗)でも仕事に来ている以上、患者様の為に働かなくちゃなりません。とにかく、緊張している時はあまり咳き込むこともないのですが、次の瞬間、ゲホゲホゲホーーーっと。なんだかすっかり体力消耗中です(涙)昨日もブログを書こうと思っていたのに、帰ってご飯食べた途端、睡魔が襲って来てしまった訳で。。。ホント最近、ブログアップが中途半端ですみませんm(_._)mさて。ブログテーマの「気になるニュース」。22日の共同通信社から出たニュースなんですが、皆さんご覧になりましたか?http://www.47news.jp/CN/201202/CN2012022001001688.html「精子と卵子の出会いの酵素を発見!」という阪大から出された論文のニュースです。22日には情報が入って来ていたのですが・・・なかなか元の論文が探し出せず(英語です)。でも、見つけました。元は、PNAS(プロナスとなぜか日本人は読むんですが)というアメリカの雑誌の電子盤。本文全体は登録していないと読めないけれど「要旨」なら読めますよ。http://www.pnas.org/content/early/2012/02/21/1117963109.abstractで。内容は。「精子が卵管を通り、受精のために卵子と出会うのに必要なタンパク質を作る酵素を、大阪大のチームがマウスで突き止めた」という話です。精子って、本当に泳いでいくと他の細胞にくっつきたがります。たとえば、いくつかの精子が塊でいると、そこにさらに他の精子が頭を突っ込んで塊が大きくなっていく、とか。卵ではなくても、他の細胞があると精子はとりあえず付着しているように見えます。普段私たちが精子の検査や体外受精をする時にでもしばしば目撃する現象。これはあるタンパク質が必要で、そのタンパク質を作る酵素がないマウスだと不妊になってしまう、という話です。確かに人間でも、精子が卵に付着しやすいかどうか試験する方法もあります。が、卵を使うと言うところが倫理的に大問題ですので(誰の卵を使うのか?その卵は無駄になってしまうのか?などなど)、なかなか現実問題試すことができません。体外受精で受精した場合でも、卵の周囲にはたくさんの「受精しなかった」精子が付着しています。先に「受精した」精子がいると、卵は防御機構が働いて、卵の周囲(透明帯)には精子が付着しても、それ以上中に入ることができません。だから余計に、「受精に間に合わなかった」精子が卵の周囲には沢山付いているのです。体外受精で受精しない患者さんの卵を観てみると、確かに精子が卵に付着していないか、していても極わずか。この事は胚培養士なら日常的に知っている事実だと思います。そしてこの「精子が付着する」という事には、やはりタンパク質が必要なのだそうで。今回はマウスを使った実験ですが、確かにヒトでも同じようなタンパク質がある可能性が考えられますね。原因不明の「受精障害」の方などの原因になるかもしれない、ということだと思います。まだ論文全文は読んでいないのですが、入手できたので読んでみようと思ってます!それでは今日もクリックをお願いしまーすにほんブログ村
2012.02.24
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祖父の急逝から数日経ちました。斎場が混雑の為、葬儀は今週末となりまして私は仕事を再開しましたが、まだまだ祖父母の周囲はバタバタです。特に祖母のケアーを親戚一同で行っているところなので、祖父の死を悲しんでいる暇は、本当にありません。さて。ぼちぼちブログも復活させようと思い、色々と新しいニュースなどを小耳にはさんでいます。再びがんばって書いていきますので、よろしくおねがいします!この仕事を復活するにあたって、体外受精や顕微授精をしていてつくづく思うのは・・・本当にこのお仕事は「生命を生み出す、作り出す」というお仕事なんだなって。祖父の死を目の前にして。生命の終りを目の当たりにしながら。私は目の前で、自分の手で、生命を生み出している。今日はそんなことを、ふと考えながら仕事をしていました。なんだかとても、摩訶不思議な感覚です。病院の多くは、死と隣り合わせの現場が多いとは思いますが、私は産婦人科所属もしくは婦人科所属であるためになかなか死と直面することがありません。むしろ、受精・妊娠・出産の現場がほとんど。だからこそ、なんだかとても不思議な気分に改めてなりました。祖父は大正生まれながら、とても聡明で90歳を過ぎてもPCを扱ったり、私たちよりも色々と新しいことに詳しい人でした。そしていつまでも好奇心旺盛で、新しい事を学ぶことが大好き。私の学会発表を垣間見に来たり、私の論文を読んだり。いつも私の事を応援してくれていた祖父。祖父の助けもあって、海外の学会にも出席させてもらえました。だからこそ、これかも頑張らなくちゃ。胚培養士として、研究者の端くれとして。これからも切磋琢磨していこうと、今週末祖父に誓ってきます。これからもこちらのブログも応援よろしくお願いします!にほんブログ村
2012.02.22
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先日の金曜日は生殖医療に関するセミナーに出席したりしてそれは趣のあるお話だったので、その辺りをブログに書こうとしたところすっかり疲れてしまい気づいたら土曜日になっていて。そして土曜日の晩、日曜に日が変わるころに一本の電話が入り、祖父が急死したことを知らされました。まだ、動揺している最中なので、頭の中が支離滅裂です。私は比較的祖父の家の近くに住んでおり、時折は会いに行っていたのですが、年が明けてからは会いに行っておらず・・・。祖父は私の学会発表などにも脚を運んでくれるような良き理解者でもあり、昨日までは確かにちょっと調子を崩す程度だったと母が言っていた祖父ですが突然の亡くなり方だったようで、看取れたのは叔父だけでした。94歳なので大往生と言えば大往生ですが、あまりにも急でした。というわけで。しばらくブログを更新することは出来ないかもしれません。色々とお話したいことはあったのですが申し訳ありません。夜が明けたら上司などにも連絡しますが、仕事もしばらく休むことになると思います。仕事復帰したら、またブログを書いていきますので、よろしくお願いいたします。楽しみにしていてくださった方々、大変申し訳ありません。2012年2月19日 葵
2012.02.18
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よーーーーーやく。やっとー「楽天プロフィール」なるものを作成いたしましたアバターは動かなくなっちゃったけど、わかりやすいように貼ってみました。ほーんとにあんまりよくわかっていないけれど、これからもよろしくお願いしまーすm(_._)mさて。以前、顕微授精と体外受精、どちらが結果的に良いのか、というお話を聞かれたことがあります。顕微授精の問題点は昨日の日記にも書かせていただきましたが、それでも、受精しなければ始まらない。受精しなければ妊娠もできないし、赤ちゃんを産むこともできません。だから・・・受精しにくい人、受精障害がある人は、顕微授精に頼るしかないのは事実です。顕微授精で赤ちゃんを世界で初めて授かったのが1992年のことですから、今年でちょうどその子は二十歳になるわけですね。オーストラリアで生まれたその男の子はまだ赤ちゃんを授かる段階ではないと思いますが、今のところ何の問題もなく育っているという話です。でもまだ歴史は20年。今後どういう問題が出てくるかは正直わかりません。噂では生活習慣病になる人が増えるという話を聴いたこともありますが・・・。私が以前、不妊学級の一部を任されていた時には、原則的に「体外受精も顕微授精も受精してからはその後は変わりありません。」と伝えてきましたし、実際に卵の成長過程は見た目には変わりません。体外受精と顕微授精を同時に行った患者さんの場合・・・胚移植に選ぶのは、原則的にはどちら由来でも「良い卵」ということになります。病院によってはそれぞれの基準があるかもしれませんが・・・。どちらかを選ぶ、という希望などがない限り育った卵基準で選びますし、2個胚移植する場合にはmixすることもあるぐらいです。体外受精由来だから、顕微授精由来だから、どちらが胚盤胞になりやすいとか、どちらが妊娠しやすいとかは原則的にはないはずです。難しい問題ではありますが・・・・・。またいろいろ勉強して何かありましたら書いていこうと思います。それでは今日もクリックお願いしまーすにほんブログ村
2012.02.16
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昨日はバレンタインでもありましたが、仕事的には勉強会もありました('◇')ゞ昨日は、顕微授精の問題点についての報告。今までも数々の問題点を学会や論文で取り上げていましたが…昨日のは、考え方によっては確かにセンセーショナル。ただし・・・マウス(ネズミ)を使っての基礎実験の報告です。実験としては、まず『不妊ではない』マウスを使った顕微授精のものでした。ヒトに例えるなら『男性因子や受精障害因子ではない場合の顕微授精』。病院によっては『受精しなければ始まらない』と全例顕微授精のところもあるようですが、本来なら『卵の数が少ないから』とか『高齢だから』とかは適応になりません。そして、健常なマウスの顕微授精を行い、その子供のアレコレを調べたのが、今回の報告。まず…体重や運動能力、学習能力には差がないことがわかりました。この辺は安心できることですねこの報告、なぜかオスしか詳しく検討していないのですが・・・・・。各臓器の重量やたんぱく質も調べられています。そして、、、差があったのが「精巣」。精巣の重さや、精子をつくる精巣の組織が顕微授精では少なくなっていた。結果として、精子の量は減っていると思われます。つまり、この報告、どういう事かというと。不妊原因がないカップルで顕微授精をした場合で男児を授かった場合、将来的に男性不妊になる可能性がある・・・ということを示唆しているものなんです。もちろん動物実験でのお話ですし、必ずしも人間に当てはまるとは限らないことです。だから顕微授精の問題点に直結しているかどうかはわかりません。でも、、、こういうこともあるかもしれない、ということは知っておいても損はないかな、と思います。深くとらえずに、小耳にはさんだ程度にしておいてくださいね。それでは今日もクリックをお願いしまーすにほんブログ村
2012.02.15
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今日はバレンタインですねご主人へ、彼氏さんへ、お世話になっている先生へ・・・?なんだかんだ毎年、義理チョコだの友チョコだの配りまくっている葵です(爆)昨日は。。。医療器材の滅菌というタイトルでありながら、結局ボスへの文句を書いちゃいました(苦笑)豆知識ばかり書いていると、たまに毒づきたくなるんですよねー(笑)ダメだこりゃ、とお思いのあなた、それが人間っちゅーもんですよ、生きてる人間ね(遠い目)さて。前置きが長すぎですね。飽きちゃいますね。え?・・・しつこいですかね?えっと。私たちが働いている現場では、様々な滅菌処理を施したものを使います。注射器や注射針など一般的に病院で使われているものから、培養皿など、培養時に使う特別なものでありながら、体外受精用と大量生産されているものや、一般的な研究材料用のもの、さらに不妊治療ならではの器具もあります。注射器などの滅菌期限は長いんですね。ガンマー線滅菌として、今、新しく注文すると2016年が期限だったりするので、4-5年は期限があるんですよね。(昨日書いた通り、この期限が切れるまで物が放っておかれた訳なんですがね)そのほかに、エチレンオキサイドガスというガスを使ったガス滅菌、オートクレーブという装置を使って高圧高温(121℃)で滅菌するパターン、乾熱滅菌器という装置で高温(180℃から200℃)で滅菌する場合、簡単なものでは火炎滅菌といって、火で炙って滅菌するものものあります。火炎滅菌したものはその場で使う場合ですので期限はありませんが、ガス滅菌やオートクレーブ滅菌は滅菌したものを包む包装状態で滅菌期限が違います。布で包んである医療器材は2週間から1か月が期限、滅菌バックであれば3か月ぐらいから半年・一年が期限です。ただ、ガス滅菌は残留ガスが卵や精子に良くない(細胞毒と言われています)ので私たちの培養室で使用する物品については注意が必要です。乾熱滅菌は温度が高いので、滅菌としては優れた方法ですが、布とか紙とかは燃えてしまいますから、ガラス器具や金具しかかけられないし、パッケージすることがアルミホイルぐらいでしかできないので比較的すぐに使うものを対象としますね。・・・というわけで。。。私たちが使っている物品の周囲には様々な滅菌物品があるんです。この期限を気にせず使えなんて・・・やっぱりうちのボスは使えないわ・・・・・・というオチがついたところで・・・?????今日はこのへんでそれでは今日もクリックお願いしますにほんブログ村
2012.02.14
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今年は建国記念の日が土曜日で…平日に休めずなんだかちょっぴり損した気分になりますね(*_*)まぁ、めげずに頑張りましょう~…自分への戒めです(爆)今日は滅菌期限とボスについて書こうと思います。ボスネタです。。。(〃_ _)σ∥ボスの無茶ぶりは散々書いて参りました。。。団塊世代(ちょっと下かなぁ)の特徴とも言いますか、とにかくヒトの言うことを聞かない、ヒトに任せられない、かと言って向上心も改良しようという気もサラサラ無い。本当に困った厄介な、救い用の無い性格です。まぁだから大学でも病院でもトップにはなり得ず、科の中で偉そうにしているだけ、なんですがね…。ボスが全く気にしないものの1つに滅菌があります。 え。滅菌を気にしないってどんな意味だ・・・?フツーはそう思いますよね。フツーならね。。。どういう思考なのか、私には全くもって理解不能なのですが。全く知識の無い学生上がりの新人に不必要に大量の物品を注文させたりしていました。もちろん、使いきってしまって無くなっちゃう物は多少大量に備蓄しても構わないとは思います。場所さえあれば・・・ね。でも、ある時ボスが無駄に病院のスペースを使ってるのがバレてうちの科は使える場所が少なくなりました。まぁ、培養室は問題なく、以前から変わりませんので、汚かった培養室もどきを、整理し掃除して『培養室』に仕立てあげたのは私ですが・・・。そして、無駄に買い込んだ医療機材、培養道具。これらがあっという間に滅菌期限切れになってました。普通、なかなか滅菌期限って切れないのですよ。病院内で滅菌したもの、自分たちで滅菌したものならともかく、市販しているものは数年先が期限だったりします。・・・が、無駄に大量に購入してしまった結果、期限切れが発生!しかも、何となくパッケージが古くなっているように見えます。箱とかプラスチックとかが。再度滅菌をかければ使える、というのもありますが、明らかに劣化しているものは使えません。そして。ボスは。あろうことか「別にいいんじゃない、使えば」とアッサリとこちらに伝えてきます。「やってはいけないこと」を押し付けているに等しい。こういうのも、パワハラなんですかね・・・?もったいない気持ちは沢山ありますが。。。もう、使えないものは私はバッサリ処分しています。使用期限の切れている医療器材なんて・・・使って欲しくないのは当然ですよね?・・・というたわいもない話でしたが、明日はこれに関連してもう少し学術的なお話を。。。それでは今日もクリックお願いしまーすにほんブログ村
2012.02.13
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先週も疲れちゃって書けなかった金曜日。今日はそこまで忙しくはなかったというか、普通だったんですけれどねー。「豆知識」を書く気力が湧かないぐらい疲れちゃいまして・・・今日の勉強会はインスリン抵抗性のお話とかだったんですね。これはメタボと同様に不妊治療にも関連するお話の一つではありまして。でも・・・・・ちょっと「ソラ」で書けるほどには知識がないのでもうちょっと勉強してから書こうと思いますm(_._)mうーんと。そうそう。今日の帰りしなに某Dr.からボスの悪口というか愚痴を聞かされました。。。ま、珍しいという訳でもないですが、ブツブツ言ってて・・・でもそのDr.は大人の対応をして、結局ストレスが重なって私に愚痴ですよー、もう。ボスは本当に、どこの人に聞いてもどこの部署の人に聞いても接したことがある人は「困った人だ、なんであぁなのかねぇ」と怒りを通り越してガッカリすることが多い人なんですよね。今週も私的には怒ることが沢山あったわけですが。ま、そういうわけで愚痴を聞いていた私もストレスが溜まっているのかも(汗)この週末でリフレッシュさせて、また来週は頑張りますー。ではよろしかったらクリックお願いしますーにほんブログ村
2012.02.10
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楽天ブログの仕様がまた変わりました。アバターを継続利用できるようにしていたのに…消えてるし仕様変更もわかりにくくて、ますます使いにくくなりました。。。(〃_ _)σ∥プロフィールがどうのこうのと書いてありますが、まだ熟知してないので、追々変えていこうと思います。…ブツブツ…まぁそれはさておき。本題です。昨日までで、胚移植数については終わりにしようと思いましたが、コメントを頂いたと言うことと、日本の現状についての話を聞いたので、書いてみようと思います。まず…。その1でちょっとわかりにくかったので。再度学会からのガイドラインをまとめますと… 34歳までは、胚移植2回までは原則1個移植。 3回目以降は2個でも可能ですが、 良好胚盤胞は1個が望ましい…と言うのが、まとめた見解です。一方、35歳以上ならいきなり2個移植も可能です。良好な胚盤胞の初回移植なら大抵は1個にすると思いますが、日本では『単一胚移植』を推奨はしても、義務付けられていません。ただ、ちょっと気になる報告が。日本国内の全データをまとめてみた結果、2個胚移植も1個胚移植もさほど妊娠率が変わりません。というもの。この結果の背景には、2個胚移植の場合、ベストな卵を2個移植するわけではなくて、1個は優良な卵を選んだとしても、もう1個は、2番目によい卵ではなくて、あまり良好ではない卵を移植する事が多いから、だとか。2番手3番手は、凍結保存しておいて、改めて融解胚移植した方が妊娠率も高いですし、結果に繋がりやすいから、という考えなのだそうです。はじめから融解胚移植に重きを置いている病院では、1番良い卵も凍結保存するでしょうし…。先生方の考え方1つではあるのですが、少なくとも日本国内のデータからは、そのような事がうかがい知れるのだそうです。うちの病院では…ケースバイケースですが…確かに、移植したり凍結したりする組み合わせは、良いものと今一つのものを組み合わせている…そんな傾向が強いかもしれませんね。他の病院はどうでしょうか…?本当にその辺りは、先生の方針1つで違いますね。 。 。 それでは今日もクリックお願いしますにほんブログ村
2012.02.09
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今日は・・・昨日の勉強会の続きでーす昨日の勉強会では、イギリスからの報告で「胚移植数と年齢」について論じられているものを報告しました。昨日は、日本のガイドラインを書きだしました。日本は35歳を基準にしているんですよね。日本産科婦人科学会も、日本生殖医学会も、原則的には1個胚移植を推奨し、35歳以上であれば3回目以上なら2個胚移植を行ってもよい、っていうのがザックリとしたまとめです。そして・・・。イギリスの報告では基準の年齢を「40歳」としています。胚移植の数は1個、2個、3個で比較していました。その結果は・・・。★年齢に関係なく、1個胚移植よりも2個もしくは3個胚移植の方が出生率(生児獲得率)が高い。★40歳未満では2個、3個胚移植は1個胚移植と比べて、早産率、低出生体重児率が高い★40歳以上では2個、3個胚移植でも早産率、低出生体重児率は高くはない★40歳以上では2個胚移植も3個胚移植も、出生率は変わらない・・・ということでした。日本産科婦人科学会では「40歳」の基準は設けていませんし、イギリスの結果を直接日本の結果にあてはめられるかどうかはわかりませんが、「40歳以上では1個胚移植ではなくて2個胚移植であれば出生率も高くなるし、ハイリスクの率も低いから2個胚移植が望ましい」そんなことが示されている報告でした。・・・というわけで。今日も参考になっていたら、うれしいです♪そして、今日もクリックをお願いしまーすにほんブログ村
2012.02.08
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今日は勉強会でしたー。今日は私が、イギリスからの報告で「胚移植数と年齢」について論じられているものを報告しました。日本では法整備が整っていませんが、学会がガイドラインを定めています。イギリスをはじめヨーロッパの諸外国では胚移植の数が法で定められているところがあります。一方アメリカでは、州によって異なりますが、原則的に定めはありません。また、ヨーロッパの一部では双子以上の多胎を防ぐために、胚移植の数を1個にしなければならない、という法がある国もあります。胚移植数が1個である国を除いた統計では、ヨーロッパでは2-3個の胚移植が通常なので、胚移植をした患者様の2-3割が双子以上の多胎になっていて、胚移植数の制限のないアメリカでは4割程度が多胎になっているそうです。日本人を含むアジア人と欧米人は体格が異なっているとはいえ、1人の赤ちゃんを身ごもることよりも、多胎の方がハイリスクになることは変わりありません。ハイリスク、というとビックリされてしまうかもしれませんが、どうしても多胎となると流産の危険も高くなりますし、早産率も高くなります。また、早産の結果、低出生体重の赤ちゃんが増えてしまこともリスクの一つです。そういう訳で、なるべく多胎を防ぐために、日本でもガイドラインが決められているわけです。日本産科婦人科学会の見解では『移植する胚は原則として単一とする。ただし、35歳以上の女性、または2回以上続けて妊娠不成立であった女性などについては、2胚移植を許容する。』つまり・・・35歳を基準として、34歳までなら何回胚移植をしても原則1個の胚移植、35歳を越えていたら、3回目から2個まで胚移植してもよい、ということです。また、日本生殖医学会もガイドラインを定めています。『多胎妊娠のリスクが高い35歳未満の初回治療周期では、移植胚数を原則として1個に制限する。なお、良好胚盤胞を移植する場合は、必ず1胚移植とする。 前項に含まれない40歳未満の治療周期では、移植胚数を原則として2個以下とする。なお良好胚盤胞を移植する場合は、必ず2個以下とする。』つまり、35歳未満では原則1個の胚移植。良好な胚盤胞なら絶対に1個の胚移植。35-40歳でも2個まで、40歳以上なら3個まで、としているんですね。今は3個以上胚移植している病院はほとんどないと思いますが・・・。えーーと。長くなってしまいそうなので、今日勉強会でお話した報告の結果はまた明日それでは今日もクリックをお願いいたしますにほんブログ村
2012.02.07
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3日間もブログを空けてしまいました(汗)本当にすみませんm(_._)m金曜日は・・・本当に忙しくて、朝7時半から動きづめで、お昼が15時ごろ、そのあとも19時ごろまでバタバタとしていて・・・・・家に帰ってからブログを書こうと思っていましたが、気力が尽きてしまいました今日もおかげさまで忙しくって、昼休みのお昼ご飯、売店には余ものしかありませんどこの病院でも、特に胚培養士さんは今が一番忙しい時期です、たぶん。いつだったか、結構前なんですが、胚培養士どうしで飲んでる時に1月の終わりから2月が一番忙しい気がする、ということを話したことを覚えています。まぁ、日本に限ってなのですが、共通だと思うんですよね。・・・というのも、日本には「年末年始」があるじゃないですか。年末年始は多かれ少なかれ、お休みを取る病院が多いものです。注射を打ったりすることはあっても、採卵はしない、とか。。。で。12月は必然的に採卵件数を絞っていくんですよね。年末に卵が培養器に無いようにするために。その瞬間に大掃除をしたりするものなんですが・・・。それから。年始からお注射スタート!とかって方が多くなりますよね。年末に「では年が明けてから注射をうっていきましょう」みたいな話が先生から出て。年明けの生理から採卵の準備をし始めたりするのが多いパターンとすると、どうしても、1月すぐ、というよりは諸事情があって、1月の終わりから2月に採卵することになる方が多い。2月なんて日にちが少ないのに、採卵件数はほかの月より多かったりしますし。今までどこの病院に居ても、同じような感じでした。日本人ならではの風習というか、習慣というか・・・。私も年末年始はお休みを出来るだけお休みをいただきますし、それ自体は問題ないけれど、そのあとが大変(汗)今年の場合は、11日の建国記念の日が土曜日なので平日に突発的に祝日が重ならない分、先生がたも心置きなく、採卵の予定を組めるようです。おそらく、3月までには採卵しよう、みたいな「年度」の絡みもあるんですよね。・・・・・というわけで、今年もやっぱり大忙し!でも、その方が、培養環境が整ったりして、良い卵ができやすい、という印象もあります。だから、忙しいことは決して悪いことではないんですよねさー。今週もがんばるぞーそれでは今日もクリックお願いいたしますにほんブログ村
2012.02.06
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関東以外は雪のところが多いようですね。皆さんのところはいかがですか?雪により被害にあわれたりしていませんか?首都圏ほど雪に弱い地域は無いと思いますが()皆さんもくれぐれも気を付けて下さいね。さて。今年も2月に入り、昨年の大震災から11か月が経とうとしています。今日、培養器や培養液を扱っている業者さんの方とお話をしていて、久々に昨年の大震災の事を話しました。この業者の方は私とは10年来の知り合いで、大学病院や他の病院にいた時も私が行く先々で担当になっていただいていたので(偶然ではありますが)お互いに共通の知り合い(不妊治療関係の)も多く、いつも話が盛り上がってしまいます。今回は、培養器のメンテナンスをお願いしたためお話する機会がありました。そこで昨年の震災で壊れた培養器、倒れた培養器の話になり。私たちの病院で使っている培養器はたとえ震度6が続いた地域の病院でも壊れることも飛び出すことも、倒れることもなかったのだそうです。あの震災を踏まえて、旧来の形をした培養器は倒れやすく、壊れやすいことが判明しました。昔に比べて小型になって扱いやすくなったものの、それが仇となってしまったのでしょうか、簡単に倒れやすかったのは事実でした。現に私が震度4や5弱を体験した時にたまたま培養室にいた際は、その培養器がグラグラと揺れていたので、思わず支えてしまいました。その後、考えてみれば、支えたとしても倒れてしまった場合、自分が逃げないと、大けがしてしまう可能性があったんですけれど・・・つい、とっさに自分の身の安全よりも培養器を選んでしまった自分にちょっぴり苦笑したのを今でも覚えています。その点、現在使っている培養器は先にも書きました通り安全安心ですし、何よりメンテナンスが楽なので私たちの仕事が無駄に増えることがありません。どうして倒れないかと言うと・・・平らな形をしているから。ちなみに。cookというオーストラリアの会社の培養器です。ところが震災後の学会では、なぜか他の会社の製品をプッシュする胚培養士さんが多かった。とても新しいタイプの「ドライ式」という培養器で、形はうちで使っているような平らなもの。ただ、水を使わずに培養環境を整えるというところが、今までの培養器と異なる所なんです。水を使わないと・・・とても乾燥している状態になるので・・・培養液などはそのままにしておくと乾いて干からびてしまいます。普段培養する場合には、干からびないようにオイルで保護しているのですが、それは今私たちの病院で扱っているようなタイプのものでも同じ。ただ、どうしてもタイミング的にオイルで覆えないタイプの培養皿もあるわけで。結局のところ、「ドライ式」だけだとすべてを賄う事が出来ない。そうなると、そのcookの、今使っている培養器の方が優秀なんではないかと、これを震災後にもっと推し進めてもよいのではないかと、学会で震災のお話を聞く度に思っていたのです。で、そのことを業者の方に伝えてみたら。目立たないけれど、この培養器を推している病院もあるにはあったのだそうです。でも大手の病院が「ドライ式」をあまりにも勧めるので、時代は「ドライ式」になったのかと言わんばかりで。そっか。「誰かがもっと広めたらよいのに」ではなくて私がもっと勧めて広めれば良いのだ、と、せっかく築かれている胚培養士の人脈を使ってでも伝えて行けば良いのだと、・・・今日はそんな話でオチがつきました。そうですねー。私ももっと勉強して、ちゃんとエビデンスを持って、患者様にも胚培養士にも、良いものは良い、と言わなければならないですねー私の使命かもしれませんね、これは(大袈裟)!では今日もクリックお願い致しますにほんブログ村
2012.02.02
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今日は・・・トラブルが発生し、帰ってくるのが遅くなってしまいました・・・。どういうトラブルかは個人情報もあるので書けませんが、とにかく私の胚培養士史上初めてのトラブルでした。いつも通りの対処法ではクリアできず、担当胚培養士さんと二人で必死に対応しました。担当の胚培養士さんは足もガクガクだったようですが、いつも以上の集中力を発揮して・・・でも帰り道が心配になるぐらい消耗していましたね・・・。今まで数々のトラブルを経験し、目撃し、学んできた私ですが、まだ経験したことのないトラブルがあり得るのだと、対応する術は色々考えなければならないと、「初心忘るべからず」だな、と思った一日でした。今日は正直、疲れてしまったので、この辺で・・・。にほんブログ村
2012.02.01
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今日は勉強会でした・・・特にPCOS (多嚢胞性卵巣症候群)の方を対象とした報告で、男性因子などは除外されていましたけれど3周期という短い周期の中でどういう卵巣刺激方法が一番妊娠につながるか、というお話を聞きました。この発表の後に・・・若いDr.達で熱いトークが広がり。こういう患者様にはこうしたら良いのではないか、とか、この治療をしたら保険適応に出来るかなぁ、とかここを改善したらもっと妊娠する方が増えるようね、という様な内容で看護師さんには「早く帰ってよー」と思われつつ(爆)でも結構盛り上がってしまいました。ボスがその場から居なくなった途端に広がる熱い討論どの先生方も患者様一人一人の妊娠に繋がるべくとても心に「熱いもの」を持っているなぁと実感出来て何となく私もその会話に加わりながらちょっぴりニコニコホクホクしてしまった勉強会でした。ボスは相変わらずだけど・・・・・それ以外の先生方は本当に熱心で良い先生ばかりなんですよね、うちの病院もで。実際の勉強会の内容は。日本人・東洋人を対象にした報告ではなかったので必ずしも私たち日本人にあてはまるかどうかはわかりませんが。クロミッドという錠剤タイプのお薬を生理の4日目から数日間使った卵巣調節方法と、FSH、商品名だとフォリスチムとかを最小量の50単位で排卵まで注射する方法のこの二種類で、さらに排卵前にはhCGという排卵を促す注射を打って、そしてタイミング法で妊娠するかどうか、というのを比べたものでした。クロミッドは飲み薬なので、コストも安いし患者様の精神的負担も少ない一方で、強い抗エストロゲン作用を持っているので、子宮内膜の発育が悪くなったりする副作用のようなものもあります。FSHの注射は、最近自己注射と言って、糖尿病の患者様のようにペン型の注射を自ら打つことが可能になりました。その結果、毎回注射の度に病院に行かなければならない、という負担はなくなりましたが、飲み薬に比べたらコストがかかるということと、自分で注射をするというちょっとした精神的負担を含むイベントが増えてしまいます。卵が良く育つためPCOSの方に使うと、OHSS(卵巣過剰刺激症候群)の可能性が出てきますが、今回は、少ない量を注射することで、それを回避していました。・・・。で、結果としては。クロミッドによる刺激をして臨んだ方よりもFSHを低用量で注射することで刺激をした方の方が1周期目の妊娠率はとても高く、2周期目、3周期目と累積で妊娠する確率はいずれもFSHの方が高くなっていました。この報告では、最初から飲み薬を使わずに、注射による刺激をすべきだと締めていましたが・・・。まぁ、実際はどうなんでしょうね。ちょっとおおげさかな。でもクロミッドで子宮内膜が悪くなる方や、卵を含む卵胞が大きくなりすぎて、卵の質が悪くなる方がいることを考えると注射ってちょっと勇気がいることだと思いますが、それも選択の一つだと、無下に嫌がることは無いだろうと、そういう感じで受け止めることができました。患者様の中には、やはり注射に抵抗がある方が多い様なので・・・。こんな話もあるよと、参考になれば良いと思っています。それでは、今日もクリックお願いしますね~にほんブログ村
2012.01.31
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