ベリルの日記

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February 25, 2010

15歳10カ月のみどりはもうすぐ次のステージに行ってしまいそうだ。

きのうはまだ自分で水を飲めた。きょうはもう飲めない。
午前中、ふらつきながらも、いつもの場所に歩いて行って、もうそこで立ち上がれない。
午後には寝返りすらできない。

みどりの相棒みつこは普段通りに生活している。
特別寄り添うというふうでもない。
猫にとって、死にいくとは自然なサイクルなのだろうか。

今、私にできるのはカイロを入れてやることだけだ。

午前中、みどりに挨拶をした。
「長い間、私を支えてくれてありがとう」
吐息だけの「にゃん」という答えが返ってきた。

早く楽になってほしいと考えるのは私だけで、本人は手抜きもしないで今を一生懸命生ききっているのだろう。
いつお迎えが来るかは分からないけれども、やっぱり夢見るように眠ってほしいと願ってしまう。

『ほっとする老子のことば』（加島祥造　著）より

静けさに帰る（老子道徳経第十六章）

万物は生まれ、育ち、活動するが
すべては元の根に帰ってゆく。

それは静けさにもどることだ。
水の行く先は――海

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