FANG OF EDEN

「Broken Heart」


それでも刻んできた過去は 簡単に切り捨てられない
今まで生きてきた人生 どれもかしこも無駄だと思っていた
暗雲渦巻くこの空に 重ねた心の傷跡
心の器に“ひび”がはいり 哀しみが外へと流れ出した
涙となり頬を伝い 地面に落ちて花を咲かす
綺麗に咲き誇り 笑顔たちが星々になる


見下ろした景色は とても広くて
どんな人も ちっぽけに見えたのさ
見上げた空には 星が浮かんで
全てのものを優しく包んでいた


忘れたものだと思っていた あの頃のあの気持ち
「今さらなんだ」と目を逸らす それでも簡単に振り切れられない
今まで歩んできた人生 俺は絶対に一人だったと思っていた
棚に置かれたフォトケース 心がやけ締め付けられる
“ひび”はどんどん深くなり 俺は嗚咽しながら苦しんだ
涙は流れた膝元の フォトケースの『俺』と『お前』に
既に枯れ果てた愛情が 再び甦る


走り続けた 君の元へと
こんな俺に 嫌気がさしたのさ
目の前の君は 呆れた顔して
 器の“ひび”を優しく治してくれた
        優しく包んでくれた  女神のように・・・


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