2009/09/24
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テーマ: 社交ダンス(8741)
<映画に学ぶダンスの極意>

俳優であると同時に監督として最近大活躍のクリント・イーストウッド。

これは彼の生い立ちや今までの軌跡をジーン・ハックマンやマーティン・スコセッシ監督、共演した豪華俳優陣が語るドキュメンタリー映画です。




この中で一番印象に残ったのは、彼のこんな言葉でした。

『動かない演技が一番難しい。』

西部劇や時代劇の決闘シーンなんかでよくありますね。

死ぬか生きるかの殺気に満ちた静止シーン。

たいてい背景で風なんかが吹いてたりカメラがぐるっと回ったりして時間の流れを表現します。

そこで大きな存在感を見せられる人でなければ、主役級にはなれないんですね。






フロアに立っただけで、近くに寄りたくないようなカリスマ性を発揮する選手がいますからね。

私がそれを強く感じたのが師匠ですね。それと、スロベニアの選手 ユーリ&ヤグダ です。

観客だって審判だって人の子ですから、やっぱり脇役より主役に目が行きますわね。

体が大きいから存在感があるという訳ではないんです。

支配する空間がでかいというか、気のエネルギーが強いというか、オーラが大きいと言ってもいいかもしれません。

それが、『動かない演技が出来る人』なんでしょうね。




もう一つ印象に残ったのは、『マディソン郡の橋』で共演したメリル・ストリープが、彼の押さえた演技についてこんなことをいっていたんです。

『普通なら泣くシーンなんてアカデミー賞目指して最高の演技をしようとするもんなのに、彼は一番の見せ場でカメラに背中を向けたのよ。』

どうしてそんなことをするのかとあとで尋ねたら、彼はこう言ったそうです。

『観客は俺が泣くシーンなんて見たくないだろう。』






観客が求めるものを見せる、これも競技ダンスに通じるものがあります。

自分がどう躍っているかより、外からどう見えているかってことがとっても重要なんです。

女性をぐいぐいリードしてるつもりでも、外から見たら引っぱり回してるようにしか見えないなんていうカップル見たことありませんか。

自分ではすごく踊ってる気になってるかもしれませんが、それでは観客もついてこないし、審判の受けも悪い訳です。

観客が求める踊りを自分たちがしてるのかどうか、とりあえずビデオでも撮ってみるとか、自分より目が肥えてると思える方に意見を求めてみましょう。

『離見の見(りけんのけん)』 に通じるものかなとも思いました。








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Last updated  2009/09/26 10:40:29 AM
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