2018/12/05
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テーマ: 社交ダンス(8724)
カテゴリ: アートのはなし
ダンスシューズ 国立西洋美術館 に戻って常設展を見ることにしました。

通常は17時半で閉館なんですが、最近は金曜と土曜だけ20時まで開いています。

企画展(ルーベンス展)のチケットがあれば裏にハンコ押してくれて無料で入ることができます。

もう何度も来てるんですが時々展示作品が変わるんですよ。

常設展の絵画は古い方から年代順に展示されているので、場所は変わっても大体の絵があるエリアは分かります。

一番のお目当はこの絵です。


クロード・ロラン『踊るサテュロスとニンフのいる風景』1682年



ところが、見当たらないんですよ。

ぐるぐる回ってそれでも見当たらないので近くの学芸員さんに伺いました。



ショックですよ。片付けられちゃったの?

代わりにと言っては何ですが、似たような構図のこの絵が展示されてました。


ヤン・ブリューゲル(父)『アブラハムとイサクのいる森林風景』1625年



一族みんな画家ばっかりのブリューゲル家 の中でも『花のブリューゲル』の異名を持つ人で、 企画展のルーベンス とも仲良しなので合作も多いんです。

(父)となっているのは同名の(子)も有名な画家になったからなんですね。

常設展で気になった作品をいくつかご紹介しようと思います。


カルロ・ドルチ『悲しみの聖母』1655年



この絵も常設展のバロック絵画エリアで神々しく輝いています。

いろんな画家がマリア像を描いてますが、本当はどんな容姿だったんでしょうね。


ギュスターヴ・クールベ『罠にかかった狐』1860年



19世紀のフランス画家です。世界で初めて入場料を取って個展を開いた人だそうですよ。当時としては相当反逆児だったようですが絵は素敵ですね。

裕福な家に生まれて狩猟が趣味だったそうです。

海のない地域に育った彼にとって、初めて海に触れた感動は大きかったんでしょうね。


ギュスターヴ・クールベ『波』1870年ごろ





うちにもフェルメールありますよっていうアピールでしょうね。


ヨハネス・フェルメール(に帰属)『聖プラクセディス』1655年



実は本当の作者が誰なのかは定かではない作品です。

署名にMeerと入っていることから彼の初期の作品ではという説が主流とのこと。

手から滴る血が生々しくて 牛乳 のイメージと近いし、宗教的な題材を描いていた彼の初期の画風にも通じるのでそうなのかなあという気もします。


ジョン・エヴァリット・ミレイ『アヒルの子』1889年





やっぱり家に飾るなら血が滴ってるのよりこんな可愛いお嬢さんの絵がいいです。


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しばらく来ない間に何点か新しい絵が入ってました。


エドガー・ドガ『舞台袖の3人の踊り子』1880-85年ごろ



ドガのこの作品は見るのは初めてです。2016年にここにやって来たとのこと。

下の2作品も新しく入った絵です。


ラファエル・コラン『詩』1899年 ラファエル・コラン『楽』1899年



コランて知らなかったんですが、『湖畔』で有名な黒田清輝や『あやめの衣』を描いた岡田三郎助がフランス留学時代に師と仰いだ方だそうです。


​ ​


なるほどと思いました。

国立西洋美術館を出る前に、お土産にこの絵を買って来ました。


ウィリアム・アドルフ・ブーグロー『少女』1878年



彼の作品で展示されていたのはこの絵ではなくて『音楽』という大作だったんですが、こっちの方が可愛いでしょう。

思わずほっぺを触りたくなります。

ロビーで常設展の作品を紹介するDVDを放映していて、たまたまですが通りかかった時にお目当だったクロード・ロランの作品(一番上)が解説されていたんです。

本物は見られなかったけどここで会えたからちょっと気分が上がりました。


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Last updated  2018/12/05 12:40:14 PM
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