花と野鳥と 時々寄り道

カワセミの日



  街路樹が葉を落とし、私の街もすっかり冬景色です。
  寒さが厳しくなりましたね。
  風邪をひいたりしていませんか?

  ちょうど今頃、冬至前後の7日間の晴れた日を
  「カワセミの日」というのだそうです。

  古代ギリシャでは、カワセミは大洋の海面に営巣すると
  信じられていたのだそうです。
  そして冬至前後の期間がカワセミの孵卵期だとされていたため
  ゼウスが波風をその期間に限って止めたとされています。
  ですから「カワセミの日」は、平穏無事な凪の日々を指すのだそうです。

  本当はカワセミは川岸の赤土の土手に営巣し
  孵卵期も5月なので、おや?という感じですけれど
  冬晴れの青空を見ていると
  カワセミの背中の鮮やかな青色にも重なり
  青い海から生まれた宝石のような鳥を守る日々、と名づけたことも
  なんとなく納得できてしまいます。

  護岸工事でカワセミが営巣できる川岸は減ってしまっています。
  災害の防止と自然保護のバランスをとることは
  とても難しいのですね。

  今年は災害の多い年でした。
  その傷が癒えないままに年の暮れを迎える方も
  たくさんいらっしゃることと思います。

  せめてこれからのみなさんの日々が
  「カワセミの日」であることを祈っています。

                 2004年12月18日



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