Nikon COOLPIX5700
勝手にインプレッション
このカメラのことを語り始めると、不本意ながら不満ばかりが多くなってしまう。
まず、なんと言ってもAFが使い物にならない。あくびが出るほど合焦が遅いし、そもそも暗いところでは全く合わない。しかもAF補助光がないので、どうしてもピントを合わせたいときはペンライトが必要だ。
また、望遠側が280mmという長焦点であるにもかかわらず、手ブレ補正を内蔵していないのはニコン痛恨の企画ミス。VRの技術はニコンのお家芸なのであるから、多少ボディが大きくなっても構わないので、ぜひ搭載して欲しかった。
画質に関しては、今のところデジカメとしては文句ない。ニュートラルな発色で、補正しやすい。ピントが合って手ブレも押さえ込んだ時の解像感はさすがである。また、マグネシウムボディなので剛性感が高く、デザインもかわいい。さらに、世間で言われているほど操作性は悪くない。
マクロモードで3cmまで寄れるのは、このカメラの強みと言える。
最後に、ニコンにエールを送る意味で、まだ見ぬ最新鋭機に対する希望をいくつか述べたい。
1.手ブレ補正機能は必ずつけて欲しい。
2.広角側を28mmからはじめて欲しい。実用上、28-200mmで十分。
3.AFの速度を最低3倍は速くして欲しい。AF補助光も必須。
4.高感度側の画質をもっと上げて欲しい。
5.シャッターを、もう少しフェザータッチにして欲しい。ガク押ししがち。
6.電池の持ちを今の2倍は良くして欲しい。
7.せめてあと半段ずつでも、レンズを明るくして欲しい。
ニコンさん、期待してます!
【2004.12.21追記】
すでにこのシリーズも三世代目を数えたが、未だに上記の要件を満たすモデルは現れていない。はっきり言って、使い勝手の部分では、まったく何一つ進歩していない。ニコンは本当にあのカメラでまともなテストをしているのだろうか。
F6を世に送り出した同じメーカーの仕事とは思えない・・・(-"-;)。
長所
○きちんと使いこなせば、間違いなく高画質である。
○回転して自分撮りもできる液晶モニターは便利。
○マクロモードはかなり強い。3cmの接写能力は圧倒的。
○高い剛性感。凡百のデジカメとは、明らかに質感が違う。
短所
●AFが激しくトロい。
●電池をバカ食いする。
●高倍率ズーム機なのに、手ブレ補正機能がない!
●オートパワーオフが掛かるのが早すぎる。
超個人的オススメ度
(10点満点)
☆
偏愛度
(10点満点)
☆☆
Yahooオークション出現率
(10点満点)
☆☆☆☆☆ ☆☆
*デジカメの世界は諸行無常なり・・・