1
ここのところ、股関節から大殿筋にかけて根の深い痛みが引かないエンゾーです。おさまったかな?と思って自転車に乗り始めると、途端に再発します。うーむ、ポジションがおかしいんだろうなあ…(T-T)さてさて、年季の入ったシルバークロームのライカ使いなら、誰もが一度は考える「リペイント」。かく言うエンゾーも、ルミエールさんでM4をマットブラックに塗ってもらった一人です(^_^;。しかし、そのライカの後塗りでもっとも有名だった、「TAKAHASHI-NURI」で世界中にその名を知られる『七宝塗装室・高橋』さんが、今月10日で塗装業務から身を引くことになりました。さすがに、膨大な労力と時間を要する塗装の仕事は、体力的にきつくなってきたようです。カメラの再塗装はあくまでも副業だったわけですが、今後は完全に本業からもリタイアされる模様。 再塗装を頼むと程度の良いライカがもう一台買えるくらい高価な高橋塗りは、ついにお願いする機会がありませんでした。その代わりに、七宝高橋オリジナルの名品「M型グリップ2型」を注文しました。エンゾーが手ブレ防止のため、所有するライカすべてにグリップを装着して使用していることは何度かお伝えしてきましたが、七宝高橋の手になるM型グリップ2型は似て非なるもので、徹底した肉抜きによって驚くほど軽量に仕上がっています。こういう職人仕事をされる方がまた一人減って、なんだか寂しいですね…(T-T)。
2006.06.02
閲覧総数 3158
2
最初にCMを見て以来、えらい長いこと気になっていた、「車はあくまでもっ♪」と歌うソニー損保のCMソング。自動車保険のCMだけに、あまりにも歌詞がマッチし過ぎていたので「やたらと楽曲がしっかりしてるなあ。どうせまた、電博あたりが奥田民生風にアレンジした歌を作ったんだろうなあ、上手い曲を作りやがってコイツぅ」とか思っていたら、まんま奥田民生の曲だったんですね(滝汗)。タイトルは「And i Love Car」。しかも元ネタはビートルズの「And I Love Her」で、インスパイアソングだったというオチ。いや~、無知って恐ろしいです(^_^;。ちなみに、この曲は『CAR SONGS OF THE YEARS』というアルバムに収録されています。 車はあくまでも 快適に暮らす道具車に乗らないと いけないわけではないぜ、イエー!!だけど、好きなんだ いいだろこんなにも 愛しているよAnd I Love Car この気持ちを歌うんだ 君と僕の歌をだから 何ででも いいだろこんなにも マイッテイルヨAnd I Love Car この気持ちを作るんだ 君と僕の歌をあなたの歌を車の歌をこっちでは、フルコーラスバージョンも聴けます♪
2009.12.20
閲覧総数 13
3
こんなん出ましたね。 http://www.sigma-photo.co.jp/news/30_f14_ex_dc_hsm.htm http://www.sigma-photo.co.jp/news/10_20_f4_56_ex_dc.htm http://www.sigma-photo.co.jp/news/18_200_f35_63_dc.htm これでフルサイズ対応レンズだったら文句なかったんですが、実に惜しい! よく、昔の映画などで出てくるシーンで、ライバル同士が岸壁に向かって車を走らせ、どちらが先にブレーキを掛けるかで勝敗を決める「チキンレース」というのがありますよね。もちろんブレーキを早く掛けた方が負けなのですが、意地を張りすぎると岸壁からダイブする事になる、まさに命がけの突っ張りあい。 ここ数年のデジカメ開発競争を見ていると、なんだかチキンレースだなあと思うときがあります。明らかに、まだ技術が「文句なしの実用レベル」までには至っていないのだけれど、さりとて製品を出さないことには時流に乗り遅れ、先行者利益にありつけず、シェアを失う事になる。不完全な上に法外に高価なものを、それでも将来の優位性確保のために市場にリリースしなければならない自己矛盾。 チキンレースはブレーキング競争ですが、この場合は見切り発車でアクセルを踏み続けなければならないのですから、さしずめ「逆チキンレース」といったところでしょうか。もちろん、このような開発競争と早期からの莫大な投資が無ければ、急速な技術革新は起こりませんし、業界全体のムーブメントになるからこそ素材(例えばCCD)の価格も下がり、安くで良い物が出来るようになるという側面は大いにあると思います。 しかしここで問題なのは、このレースでとばっちりを食うのが消費者であると言う点です。すでに何度もこのHPでは述べてきた事ですが、実売価格15万円のデジ一眼のクオリティが、銀塩なら3万円で実現できます。その価格差を無いかのごとく語る商業誌や、デジタルゆえに銀塩とは別物として肯定する専門家の意見には賛成しかねます。変な例え話ですが、コンビニの弁当を作る工場では、けっこう高給であるにも関わらず、作業員がふた月と持ちません。ベルトコンベアで流れてくる弁当に、自分の担当の「具」を入れる。このあまりに単調な作業に、従業員の神経が持たないからなのだそうです。これは、最も効率的だと思われている方法が、実はモチベーションに大きく影響していると言う例です。同様の事例は、すでに自動車の組立工場などでも実証済みで、前時代的なベルトコンベア方式はずいぶん以前に廃止されています。言うまでもない事ですが、写真の楽しさは画質の良さだけではありません。撮影のリズムから生まれるシャッターを押すまでの緊張感、カメラ自体が持つ質感や感触など、感覚的な部分抜きでは語れません(そうでない人もいるでしょうけれど(^_^;、エンゾーはそうです)。デジカメ市場の急速な成長期にある現在は仕方がないですが、それでも出来るだけ早く、「そもそも写真行為の魅力とは何だったのか」という極めて感覚的・心理学的な問題に正面から取り組まないと、写真業界に蔓延し写真を衰退させつつある「そこそこ文化」を打破する事は出来ないでしょう。乱暴な言い方をすれば、ある種の面倒臭さは省いてはいけないのです。 銀塩と同じクオリティのものが、同じ価格で提供できる。デジタルの優位性を語るのは、そういう時代になってからでも遅くはないと思います。
2005.02.15
閲覧総数 420
4
ウチで飼っているウェルシュコーギーのポー部長は、毎朝6時になると、ハハに散歩に連れて行ってもらうのが習慣となっている。コースも決まっていて、ウチから歩いて5分くらいの場所にある海岸線に出て、波打ち際を延々と歩き、30~40分くらいかけて帰ってくる。 昨日のように嵐で海が時化ると、翌日は、海岸に色々なものが打ち上げられている。本来なら少し沖の砂の中にいるはずの貝とか、小さな魚とか、カニとか、韓国からの漂流物とか。地元の人はそういうことをよく知っていて、だから台風の次の日は、朝早くから、海岸線が貝拾いの客でにぎわう。 そこで今朝、ハハはちょっと変わったものを見つけた。大きな鳥の雛だ。長いくちばしに、ニワトリほどもある茶色い体。結構ぐったりしていたが、近寄ると威嚇してよろよろと逃げる。側には他の人も結構たくさんいたが、みんな目先の貝を拾う事に必死で、明らかに怪我をしていると思しき謎の鳥には知らん顔である。結局、ポー部長の散歩中だったこともあり、ハハはその場を後にした。 それから数時間後のこと。思い出したように、ハハがその話をした。「みんなぜんぜん構ってあげなくてねえ。あの子は大丈夫だったかしら」「はああ!?(-"-;)」おいおい、どうしてそんな大事なことを早く言わないの!ヽ(`Д´)ノ だいいち、自分だってほったらかしてきたんだから、人を非難する言われはないっつーの! 福岡は台風一過の晴天で、外は焼け付く暑さである。ハハが朝方の砂浜でその鳥を見つけてから、すでに4時間が経過している。遮る物のない砂浜は、フライパンそのものだ。だいたい、その鳥はどこかの巣から風で飛ばされたのであろうから、それを計算に入れると、おそらく昨日の昼に地面に叩きつけられてからずっと風雨に晒され、一晩たって、今度は炎天下に放置されていた事になる。衰弱している事は間違いない。 はたして今から行って間に合うかどうか。内心ちょっと諦め気味になりながら車を飛ばして海岸に向かった。ハハが言っていた場所に、鳥はいなかった。自力でどこかへ行ったか、あるいは誰かに拾われたか。死骸が転がっていることを覚悟していた僕は、最悪のケースは免れたので、少しホッとして車に戻ることにした。が、その時視界の端に、海岸の駐車場わきで、青いプラスティックのバスケットの中にうずくまっている、鳥の雛が入ってきた。いた!ハハが言っていたのは、こいつに違いない。 慌てて走っていくと、バスケットの横には見知らぬ老夫婦が立っていて、ご主人の方が携帯でどこかに連絡を取ろうとしていたところだった。 「あら、この鳥、お宅で飼われていたのですか?」奥さんが声をかけてくる。違うって( ̄▽ ̄;)、こりゃどっから見ても野生のトンビの雛である。「いえ、違います。ただ、ウチのハハが朝ここで見かけたといっていたので、気になって来てみたんですが…」「そうなんですか。なんだか弱ってたんで、可哀想になって拾ったんですけど、どうすればいいか分からなくて、いま警察に電話しようとしていたところなんです」得体の知れないデッカイ鳥の雛を、あのカンカン照りの砂浜から救出してくれただけでも、十分善い人たちである。むしろ、早朝から今までの数時間、誰も手を差し伸べてくれなかった事が、この雛にとっては不運だった。 雛の様子を見ると、もはや手を出されても威嚇すら出来ず、今にも目をつぶりそうだ。いかん、さっき聞いた話とはだいぶ様子が違うではないか。衰弱が激しい。脱水で完全に死に掛けている。はっきり言って、ここで警察が出て来たって何の解決にもならないので、とりあえず引き取る事にした。 野生動物の保護と言うのは、なかなか厄介である。まず、ある程度まで育ってしまった動物は、人間の与えるものを食べようとしない。警戒心を剥き出しにして威嚇し、下手に近寄ろうものなら噛み付かれてひどい目に遭う。それに、病原体や寄生虫を持っているのが常なので、仏心を出してうかつに触ると、後々良くないことが起こることも多い。アリゾナで野生のリスを捕まえた人が、その身体に寄生していたダニに噛まれ、数日後に高熱を出して死亡した例だってある。ナウシカは運が良かったに過ぎない。 傷ついた野生動物が助かるケースというのは、だから意外と少ない。1.発見が早く、2.怪我や衰弱が致命的ではなく、3.幼い固体であれば、命を永らえる可能性がある。 今回のように野鳥の場合は、極端にストレスに弱く、心因性のショック死を起こし易い事も注意しなければならない。さっきまでバタバタしていたのに、動物病院に着いたとたんに、ぽっくり逝ってしまうことも珍しくない。傷ついた野鳥を保護したときは、あくまでも鳥にとっては人間に触られる事そのものが異常事態で、高いストレスになるという事をわきまえた上で、急激な血圧の降下を防ぐために、とりあえず砂糖水を作ってスポイトで飲ませ、血糖値を上げてやった上で、暗い箱の中に入れて落ち着かせ、急いで動物病院に連れて行くのが良い。動物病院が近所にない、あるいは費用を負担したくない場合は、一番良いのが動物園に持っていくことである。動物園には、鳥獣保護センターが併設されている事がほとんどなので、野生動物の保護にはむしろうってつけである。これなら、後々の面倒に気を煩わせる事もない。 さて、家に連れて帰ってきたとき、トンビの雛はほとんど死に掛けていた。とりあえずマニュアル通りに糖分の高い液体を作って飲ませ、入れている箱を暗くした。しかし、衰弱の仕方はただ事ではなく、やはり状況は厳しかった。気になったのは、ダニのような寄生虫が羽根の表面に浮いてきていた事だ。野生動物に寄生するこれらの虫は、宿主が瀕死の状態になると、その体温の低下を敏感に察知して、離脱を始める。彼らにとって、宿主の死はそのまま自分たちの死でもあるので、一刻も早く次の宿主を見つけなければならない。 そこで、彼らは死に行く動物の表面に上ってきて、毛の先で思い切り前足を天に突き出して、次の動物がやってくるのを待つ。死肉に近寄ってきた動物に、素早く取り付くためだ。 今、このトンビの雛は、まさにダニたちに見捨てられようとしていた。この状態になってしまうと、もはや治療法というものはなく、後は奇跡的な回復を待つだけだ。30年以上色々な動物と付き合ってきたが、ここから蘇った例は、残念ながら今まで一度しか見たことがない。 出来るだけのことはして職場に戻ったが、今も気になって仕方がない。今日、何とか持ち直してくれれば、明日は鳥獣保護センターに連れて行ってやれるのだが… 今回ばかりは、つくづく、ハハの初動の悪さを恨んでしまうのであった。これでは、助かる命も助からない。
2004.08.31
閲覧総数 1724
5
(備忘録)レッグバッグは、「カッコよくて実用的」と「異様にダサい」の境界線がとても微妙なアイテムだ。どうにかしてカメラバッグに転用したいが、カメラを収納するとなると最低限必要な厚み(マチ幅)が出てくる。この厚みが「見た目のバランス」を破壊するクセモノで、身体のラインから一定以上飛び出たデザインのレッグバッグは、恐ろしいほどにイケてない。メリット○完璧なハンズフリーを実現できる。○ショルダーバッグと比べてフィット感が高く、体の表面をコロコロ動かない。○設計が良いものであれば、装着したまま全力疾走できる。○自然と手を下ろした位置に開口部が来るので、合理的で物が取り出しやすい。○そのまま乗り物(車、バイクなど)に乗っても邪魔にならない。デメリット○見た目の割に収納力がない。○腰から足に占める面積が大きいので、デザインが良くないと気恥ずかしい。○レッグストラップを太ももに巻くのには抵抗がある。基本、男性向け。○あまり重いものを入れると、力が掛かって意外と腰に来る。○ショルダーバッグと比べて、着脱が面倒。○ベルトを腰骨に引っ掛けるので、肥満体型の人は装着できない。ちなみにレッグバッグが一番定着しているのは、ツーリング系ライダー向けアイテムとして。シザーケースとは似て非なるもの。どちらかと言えば、その先祖はカウボーイのガンホルスターか。ライダー御用達の小物はコテコテのウエスタン調の革製品が多くて肌に合わないと思っていたけど、実はハンズフリーで体に寄り添うという点において非常に実用的なので、どうにかして実用化したい。(フード無しのズマロンをつけたライカくらいまでなら入るようなのが理想)それにしても、未だに開発の目処が立っていない縦長ワンショルダーと言い、エンゾーが欲しいバッグはどうも体に寄り添う系統に偏っている気がする。肩掛け系にあまり食指が動かないのは、自分の体型が極端な「なで肩」であることと無関係ではないと思う。ひょいと肩にストラップを引っ掛けただけで、不自由なくスナップできるカメラマンが羨ましい。エンゾーの場合、いつ肩からバッグが滑り落ちるかと気が気ではないので、とてもではないが撮影に集中できない。仕方なくバッグ類はたすき掛けで使っているが、バッグの位置が安定しないので、これもイマイチ。理想のスナップ用バッグへの道は遠く険しい。やはりバッグに関しては、立体縫製が得意なメーカーとの提携が必須課題。
2010.10.28
閲覧総数 5093