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ようやく長かった夏にも終わりが訪れ、秋の気配を感じられるようになる頃、私は一年の中で一番窶れている。自分でも痩せたなとはっきりわかるほど服はゴソゴソになり、鎖骨は浮き出、メガネの幅も若干緩くなっている。冬には食欲が戻るから自然と太るのだけど、その蓄えた分も急に暑くなる翌年の5月頃には一瞬にして消える。見事に3日ほどで。はて、意味はあるのだろうか。せっかく脂肪を増やしたのに。何やってんだろ、私。それでも少しでも体力を付けておかないと老化もどんどん進むんだし、と無理矢理にでも自分を鼓舞してなんとか自分と向き合っている。それにしてもこの痩けてげっそりした感じは惨めだ。
2024/09/30
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アンティークの家具が大好きで、アンティーク専門のネットショップは相変わらずいくつか見ている。うっとりするほど美しいと思う。モノクロの映画ばかり観ていた時に、素敵だなと思う部屋のイメージだけは膨らませていた。猫脚のテーブルにキャビネット、部屋の印象を真っ先に印象作るランプ、椅子には掘りが施してある。お気に入りに囲まれた夢のような部屋に住みたい。…という理想だけは高く。
2024/09/29
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「世の荒浪に揉まれて、何しろ逆境くらい人を変えるものはない」「通行税の法令ばかり何遍も作って、道は益々ひどくなったわね」「この百薬の長をしたたかに飲む程に、鬱憤は綺麗に拭い去られて、」「外面を信ずるなかれ」「結婚とは愛か憎かの何れかを同程度に満足させる機会」「片方をよければ片方につかまる」「一体わしはこうやって苦労して何を望んでいるんだ」「<40〜50歳頃は人生の正午> ユング」
2024/09/28
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ある映画を観ていたら、チェロとヴィオラ(バイオリンより一回り大きい)のユニゾンが流れてきた。ユニゾンというのは、まったく同じ音程のメロディーを同時に奏でることであるが(要するにハモらないということ)、ヴィオラの方は、悪目立ちすることなく実にスマートな演奏だった。いかんせん、チェロはいただけなかった。ヴィオラと合わせようという心意気がそもそもない。ソリストだと勘違いしており、意のままに、自分に酔って周りが見えていない演奏をした。おそらくこの方ナルシスト。演奏している様子が目に浮かんだ。チェリストは、ソロで活躍する方も結構多く、オーケストラに属するよりも名が売れやすい。今回のチェリストはおそらく何らかの形でソロで活動されていると思われる。もしかしたらプロなのかもしれない。が、今回はヴィオリストと二人で演奏するのだから、しかもユニゾンである訳で、もう少し寄り合わないことには、思わず耳を塞ぎたくなるほど聞いていられない演奏だった。あのー、録り直した方がよかったんじゃないかしら。涙を誘う感動する場面だったのに、このちっとも美しくない演奏は興ざめで、なんだか白けてしまった。涙はカラカラに乾いて引っ込んだ。
2024/09/27
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今月は“パフェ月間”にしようということで、先日某老舗喫茶店の抹茶パフェを食べてきた。てっぺんから底まで計算し尽くされ飽きさせない食感と味で、すこぶる旨かった!一番最後に白玉団子とあんこで〆るのが粋である。美術館へも行った。この画家は飛び抜けたセンスだなというのが心からの感想だった。で、師に宛てたという手紙が展示されていた。大正12年に書かれたものだが、恥ずかしいを「把束い(はづかしい)」という漢字を当てていた。これを見た途端、私はなんてオシャレなんだろうとこれまた天性のセンスを感じずにはいられなかった。
2024/09/26
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ようやく朝夕涼しくなって私はまず何をしたかというと、レギンスの枚数を増やした。綿のしっかり厚手のものを一枚増やすだけで、極楽極楽と言いたくなるほどあったかかった。なんか幸せ。ひんやりするなと思ったら、上着を羽織るんじゃなくって、レギンスや靴下を履いて下半身を温める。これが鉄則である。腹巻きもいいよ。
2024/09/25
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暑い暑い夏も少し翳りを見せ始めホッとする。今年は初めて杖が欲しいなと感じた夏だった。ちょっと、現実を垣間見た夏だった。この先、もし調子が悪くなるとしたら、それはおそらく夏だろう。暑さは年々増し、こちらは一つずつ歳を重ね、耐えられるとは到底思えないのであった。いや、ほんとに、数年後の夏は杖をついてると思うよ。
2024/09/24
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先日、夜布団に入ってスーッと寝入ってから一度も目を覚ますことなく朝を迎えた。こんなことは滅多にない。更年期になってから睡眠の質は大いに低下していた。なかなか寝付けず羊を数えてみたり、眠りが浅く何度も起きるからあっちへごろんこっちへごろんとしてみたり、だから朝から疲れていて頭痛がしてぐったりというのが日常だった。久しぶりのこのスッキリと身体が軽く頭の中も整っている感覚は新鮮だった。清々しい朝とはこのことを言う。
2024/09/23
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私は、尚家という名の檻の中で身動き取れず監視されながら飼育され生き永らえている。
2024/09/22
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人生中盤の40代に差し掛かり自分の人生を今一度振り返ってみた時に、「私の人生こんなはずじゃなかった」と憂う人が多いなどと聞くけれど、そんなもの、私は早くも16歳にして「私の人生こんなはずじゃなかった」である。何歳まで生きたいかって?もう今日限りで十分である。人生100年時代なんて反吐が出るぜ。
2024/09/21
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半身浴をし始めて8年と2ヶ月。膝と背中の湿疹がとてもひどい。もう治らないのかもしれないと思ってしまう。朝起きた時の足の具合でその日の体調を知る。付け根から抜けそうにだるい時は要注意。一年の半分を日傘を差して過ごしてきた。近年、この暑さで半年では収まり切らなくなっている。明らかに半年以上、7ヶ月ほど、下手したら8ヶ月は日傘と共に。一体なんて時代なんだろうか。それにしても暑い。夏の疲れが溜まっていて、寝ても寝ても寝られる。7、8月はどん底にいるように気分が落ち込んでいたが、9月に入り少し上向きだと感じる。気持ちの波に周期というものはあると思うが、決まって夏は底辺。私の場合暑さに大いに左右されるが、それだけの理由ではないと思っている。一体なんなんだろね。
2024/09/20
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いつだったかテレビを見ていたら、“とりあえずの人生を送っている”という女性が出ていた。40代、独身、これまで職を転々としてきたが今は派遣として働いており特に自分の意思もなく良いようにこき使われその日暮らしをしている、これと言った夢もなし。ある50歳の誕生日を迎えた女性が今の心境はと聞かれ、”ビターな感じ”と言った。私自身は更年期を生きるようになり2年半ほど経ったが、自ずと己の人生を振り返ることが多くなっている。いろいろと頭を巡らせるが、私の人生は発病した時点で止まっているような気がする。つまり26歳で人生においての経験はとうに終わっており、それまでの記憶をきれいな思い出として胸に温めながら、今は長い長いおまけを生きている日々だなって。おまけなんだから別に付いていなくても良い訳だから、気楽なもんさ。
2024/09/19
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この間食べたパフェがとてもおいしかったので、今月はパフェ月間と名付けて、ずっと食べてみたいと思っているパフェ巡りをしようということに決めた。某有名フルーツ専門店の山盛りフルーツパフェ。某老舗喫茶店の抹茶パフェ。考えただけでよだれが出ちゃう。ほとんど家にいるから、外出する時ぐらいは楽しみを作らなきゃね。
2024/09/18
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「我々が人に施す善乃至悪は度々我身に返って来るものである」「が君も知る通り世間の考えというものは常識とは大違いさ」「事実また世の中には如何にも奇怪で説明のしようのない出来事も起る」「過去の罪悉くを悔い改めて、」「命があれば希望があるさ」「自分のしかけたわなに自分が落っこって永久に浮かびっこなしだ」「救いの道は唯一つ」「サキノコトハワカリマセヌネ」「まず何が幸福なのか知ることよ」
2024/09/17
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足の為を思って、コロナの時期でもなるべく毎日散歩に行くようにしていた。毎日コツコツと続けることは得意なので、ねこちゃんの写真を撮ったりカフェへふらりと入ったりして楽しんでいた。が、更年期の症状に生活が支配されるようになってからは、考え方も180度変わった。もう出かけるのは気分の良い日だけでいい。無理はしない。そうやって自分を甘やかしていたら、今や引きこもりとなってしまった。顔もたるんで締まりがない。
2024/09/16
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映画の字幕翻訳家の戸田奈津子さんが、例えば「あざーす!」のような一時的に流行している言葉は絶対に遣わないと言っていた。ずいぶん前の話だが、それがずっと頭の片隅にあるものだから、私も文章を書くにあたり参考にさせてもらい真似ている。
2024/09/15
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私が日頃読む本はすべて図書館で借りてくるものである。年間一冊も買うことはない。理由は、小説なら昭和の頃に出版されたものが読みたいことと、自分の物として家に保管しておきたいという欲が皆無だから。強がりを言っているが、本に費やせる金銭的な余裕なぞあるはずもないこともちゃんと添えておこう。で、小説は複数所蔵があれば必ず出版の一番古いものを借りるようにしているので、破れていたり書き込みがあったり濡れていたりということは日常茶飯事で、まったく以て気にならない。それがまた良い味を出していて、私を小説の世界へと誘ってくれるとむしろ喜んでいる。さて、先日300ページ弱の小説を読んでいた時のこと。最初っからまあ書き込みが熱心で、鉛筆で◯を付けたりやら「」やら、やらふりがなを振ったりやら、ここかしこに跡があった。ところが、30ページほどまで続いたところからその態度は変わってゆく。どんどん印の間隔が空いていき、50ページを過ぎる頃には無になった。ふふ、ここでついに気力が尽きて読むのを止めたのね、と、私はなんだかおもしろくおかしくなってしまった。小説の世界。それを取り巻く現実の世界。その両方を同時に楽しんでいる私であった。これぞまさに御伽話!
2024/09/14
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お年寄りが、一旦座ってしまったらなかなか立てないと言うけれど、その気持ちが最近非常によくわかる。今から立つぞと力を入れて、声に出してよっこらしょと言わなければ体が思うように動いてくれない。踏ん張って立つまで、なんて時間のかかることよ。
2024/09/13
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毎日じっとひと所に座り、声も出さずに潜んでいるものだから、ふと思い立ってあるメロディーを口ずさんだりした時にゃ自分のあまりに掠れた声に驚く。のどがガラガラして引っかかり、一オクターブ出すことが精一杯で、ウッと詰まるので、すぐ歌うのを止める。そのうち嚥下障害なんかが起こりそうである。
2024/09/12
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この間気分が良かったので、ずっと気になっていたパフェを食べに行ってきた。かなりのボリュームでお腹いっぱいになったが、なんだかとっても幸せを感じた。へへへ。最近は更年期の影響でボーッとしてしまって直感が働かなくなっているので、ある程度計画してから出かけるようにしている。ここへ行ってからここへ行こう。そうしておかないとウロウロしてしまい、有意義な一日を過ごせない。直感を頼りにするなんて時代はとうに終わっており、鈍感を生きる今。いや、いささか鈍感過ぎる嫌いはあるが、これも上手く順応していくしかないのであった。
2024/09/11
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「何も仰しゃらないでいる方(かた)が一番感情は深いのだと思いますわ」「君には解るまいが僕は僕の運命にすっかり絶望しているんだ」「すべてに信念を通すことだよ」「若い人にはどんな高い望みでも許される。若い人の野心は私も好きだから、あなたも出来るだけそういう気持を持つがいいわ」「流石に争われぬ人生の秋、」「模倣は用をなさぬ。実物そのものを写さねばならない」「その内に都合のよい事も起りましょう。辛抱強く待たねばいけません」「貧しくても正直な方がいいわ」
2024/09/10
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夜中に涼しかったのはたったの2日間だけで、暑さは大いにぶり返し。まぁそう簡単に夏が終わるはずはない。電車で隣に座るおそらく30代のカップルの会話。「はぁ〜なんでも高いなぁ〜」うん、高過ぎるよね。ちょっとおかしいぐらいに高いよね。みんな我慢我慢の日々。そんな中、私はなぜか夏目漱石を読み始めた。はて…?
2024/09/09
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26歳で発病した時、ピアノの先生に「結婚もしてないし子供いないんやから良かったやないの」と言われた。当時は、足を引きずる私に面と向かってよくぞそんな冷徹で非情なことが言えたもんだなと睨め付けて蔑んだが、更年期真っ只中の40代を生きる今、その真の意味がようやくわかるようになった。先生には、私より5歳ほど年下の、現に生まれつき心臓病を患い20歳まで生きられるかわからないと宣告を受けていた娘さんがいたのであった。
2024/09/08
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百貨店の美術品の展示即売をたまに見に行くことがある。勝手ながら私は美術館へ行くことと同じように考えており、一介の庶民がフラフラと見て歩いても歴とした客なのだから文句は言えまい。もちろん展示即売は無料で見られるので、マニアとしてはこんな幸せなことはないと思っている。で、この間行ってきた。安くてもウン十万、一番高いものだと1500万ほどするガラス製品がズラリと並ぶ。消費税だけでも目が飛び出る額である。とうに200万ほどの美術品が5、6点売却済みとなっていた。銭はあるところにはあるもんだとため息を吐いていたら、60万ほどの花瓶を即決している女性客に遭遇した。虚栄心にまみれたあまり感じの良い人ではなかったので、羨ましいとも何とも思わなかった。私は一人じっくりと鑑賞を楽しんだ。美術館ではないから、一つ一つの美術品に解説が付いていないことが唯一残念だったが、解説がないからこそ、この技法はどういうものでどうやって作ったのだろう、この記号の意味は何だろう、作者はおそらくこういう想いを込めたんだろうな、とあれやこれやと想像力を働かせ、気が付けば1時間半もいた。最高。ちゃんちゃん。
2024/09/07
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朝晩だいぶん涼しくなり、一つ季節が進んだ。敏感だから、肌の調子も変わり、急に乾燥し始めて驚く。夜中に冷房を入れずに寝られるようになった。よ〜く眠れる。冷房は睡眠を妨げるからなんだか心身とてもリラックス。が、夏の疲れがドッと出てきて、今度は目が開かない。重たいまぶたが上がらず、いつまででも寝ていられる。あゝしんどい。
2024/09/06
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半身浴をし始めて8年と1ヶ月と半月。9月に突入。無気力。ただ漫然と過ごしているうちに月日はどんどん進む。首と、肘の内側と、脇の汗もがひど過ぎる。一目見ただけでアトピーだなとわかる色素沈着である。膝が異様にかゆくボリボリかいていたら、レギンスが血だらけの大きなシミになっていてギョッとする。向かいのお宅の、“脱サラして水着を売ってる”とかいう旦那さんは車が大好きで、度々念入りに洗車していらっしゃる。それはそれは丁寧に。で、この間の台風の、間もなく大雨がやって来るぞという時にも洗っていた。一体どういう心境なんだろうか…。①気温38度、②月経、③ヘルペス、④妹一家が帰省していたから逃亡しなきゃならない、これらがすべて重なった時は、本当に辛かった。死んだように寝続けた。なんかさ、私もう夏を生きられない。これは切実な問題なのです。カレンダーが9月になった途端にツクツクボウシが鳴いて、あゝ、ちゃんと季節は巡ってるんだな、この世には夏という季節しかないような気がしてたけど、もう秋はそこまで来てるんだなと、しみじみ空を見上げた。
2024/09/05
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私は、もう、この世の隅っこで人知れずひっそりと生きてひっそりと逝きたいんだ。
2024/09/04
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私、本当に欲しい物がない。物欲というものが限りなくゼロに近い状態になっていて、買う物と言えば日々必要な諸々の日用品ぐらいである。それも必要に迫られてようやく買うという有り様。外出したら必ずカフェに入って休憩するから、甘いものは食べるけど、それも新しい店へ行ってみようという好奇心もなく、これまで行ったことのあるおいしいカフェを再びぐるぐると順繰りに巡っている。あーあ。なんでこんなことになっちゃったんだろな。以前はウキウキしてカフェ探ししてたのにな。もうあの頃の私はいない。
2024/09/03
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9月末まで開催しているある美術展に行きたい。ここへは何度か行ったことがあるのだが、焦点の当て方が好みなのである。が、最寄りの駅から10分ほど歩かなくちゃいけないから、それがネックになって尻込みしている。もうちょっと近かったらなぁ。暑いから足がもたつくんだよね。さて、行けるでしょうか。
2024/09/02
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「希望のない者のように悲しんではいけません」「人間はそれぞれの流儀で人を評価するもので、」「寿命も尽きない内にわざわざ死を招くなんてのは全く不埒至極の思上がった沙汰だと私は思いますね」「彼はいよいよ道を間違えたという確信を深くする」「世の中にこんな暗い所があるだろうか。あの世だってこれ以上の暗さだろうか?」「100歳まで生きたいか?干しブドウみたいになって?」「世には衣装の力で添える事も隠す事も出来ない自然の気品というものがある」「手遅れにならない内に是非悔い改めて下さい」
2024/09/01
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