代替可能人




誰でもよかった、と彼女は言った

僕でなくても、よかったんだ、と

そう

僕がいなくても

誰かが、彼女の話を聞いてあげただろう

誰かが、いつも、彼女のそばにいてあげただろう

誰かが、彼女の涙を、拭いてあげただろう

誰かが、彼女の絶望を、幸福に変えることができただろう

誰かが、彼女の笑顔を見るために、何の犠牲も惜しまなかっただろう

僕は、、、

その「誰か」になりたかっただけなんだ

誰でもよかった、のなら、僕でもよかった、はずなのだから










© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: