ニーチェ


ニーチェは、一切の価値観を否定した。

幸福とか、正義とか、勤勉とか、節制などという価値観は、
それらを持っている者、あるいは持とうとしている者が、
持っていない者に対して勝ち誇りたいという心理から生まれる
ものだ、と考えた。

自分の生き方を正当化したいがために作り出すのが、「価値観」
というものなのだ。
人が「価値観」を持つのは、それを持たない人間よりも自分の
方が正しいと自己満足するためでしかない。


彼は、理性、科学、宗教、民主主義、、、あらゆる価値観を
欺瞞だとして、否定した。

この世界に、絶対と呼べるものなど何もない。
一切の存在は、無限の時間の中での有限の「力への意志」の
組合せでしかない、と喝破した。

あらゆる現象は、有限の存在の有限の組合せでしかない から、
無限の時間の中で、一切のものは、いつかまた繰り返される。
「同じ組合せは二度と繰り返されない」ように見える複雑な体系も、
何億年、何兆年、さらにその何兆倍もの時間が過ぎれば、同じ
組合せは、必ず繰り返されることになる。

つまり、一切の存在は、 永劫回帰 する。






フリードリヒ君、まあ、そんなに肩に力を入れなくても、、、
と、思わず、言ってあげたくなる。
みんな、そんなことは最初から承知してるんだよ。
でも、この世界で生きるためには、とりあえず「正しい」と
信じるものがあった方が、便利なんだ。

無限の時間の中で、人類という存在に許された時間は一瞬でしかない。
その中で、その一瞬の中で、だれかが何かを「絶対」と信じても、
そんなものは、放っておけば、いいじゃないか。
「力への意志」のほんの一瞬の戯れに任せて、、、


“哲学を馬鹿にすること。それが真に哲学をすることだ。”
                   ----- パスカル



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