デカルト


哲学が、科学や宗教と大きく異なる点は、「真理とは何か」を
探そうとする前に、「そもそも真理なんていうものが存在するのか」
と疑うところにある。

デカルトは、まず、疑えるものをすべて疑った。
疑えるものをすべて取り除けば、絶対確実な真理に到達できる、と
考えたからだ。
あらゆるものを疑った結果、現にいま、疑っている自分だけは 確実に
存在する、ということに気づき、「我思う、ゆえに我在り」という
有名な言葉を残した。
そして、 「思考している自分自身」 という確実なものを出発点として、
世界のすべての事象を合理的に説明していこうとした。






しかし、彼の説明には、根本的な部分で、納得できない人も多かった。

「自分」という存在を「確実」なもの、と簡単に断定してしまってよい
のだろうか?
むしろ、「自分」というものこそ、最も「よくわからない」存在なのでは
ないか?

そして、この「よくわからない自分」について、明快な説明を与えて
くれたのは、フロイトだった。

                         (つづく)



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