佳奈ちゃん
一応女性
ある朝突然に4匹の子猫が実家の庭で遊んでおりました。
佳奈ちゃんのママは家に来たときはすでに身重でした。
実家の庭に住み着いている「次郎」さんが、ある日連れてきた美人茶トラさん。
実家の両親は、子猫が生まれたら貰い手を探して・・・避妊手術をして・・・と、日々悩んでおりました。
しばらくすると、佳奈ちゃんのママ（以下ママと書きます）は姿が見えなくなり、
またしばらくすると、8つの巨乳（猫だって巨乳、美乳、微乳・・・様々なのです）をユサユサさせてママが現れ、
ごはんを要求しては帰ってゆく毎日が始まりました。
そんなある日、珍しく夜になってから勝手口の外で、ママが母を呼ぶ声（猫を飼っている人はお分かりになりますよね？呼ぶ声）。
ドアを開けてびっくり、カナヘビを足元に置いたママが正座しているではありませんか！母はしかたなくママに「ありがとうね」と言って、代わりに竹輪をあげてお帰り頂いたそうです。
余談ですが、猫は気に入った人にプレゼントをするのものなのではないでしょうか？実家の母は猫からよくプレゼントをもらいます。
セミ、ネズミ、すずめ、焦げたカボチャ、焼き魚のしっぽ、かえる、ヤモリ、コウモリ、猫のカリカリ1粒、、
まあ、いただいて嬉しいほどのものではありませんが（汗）、
わざわざ何処かから咥えてくるわけですから、有り難いことです。
本題に戻ります。
そう、カナヘビのプレゼントを頂いた翌朝、
起きてカーテンのを開け猫の額ほどの庭を見ると。。。
わお！
フワフワの子猫が4匹！！！！飛び跳ねている。
ママは満足そうに鉢置き台に寝そべってそれを眺めているではありませんか。
その時母は、「カナヘビ1匹で、子猫4匹かい」と、ぼんやり思ったそうです。
不思議なことに、実家の敷地周囲は普通のフェンスで、子猫が自由に脱出できるはずなのに、4匹の子猫はフェンスから顔を出すことはあっても、外へは出なかった。母猫はどんな躾けをしたのでしょう？今でも不思議に思い出します。
子猫が庭や、父が用意したダンボールの部屋で過ごしたのは約3週間。このままでは野良になってしまうと、ボランティアさんにお願いし、佳奈だけを残して残りの3匹を託しました。その子達も1週間ほどでもらい手が見つかり、それぞれの家に落ち着いたと聞いています。
ママはその後強制的に避妊をさせていただき、お庭の猫部屋でしばらく過ごしましたが、母がスーパーへ買い物に行くのを追いかけて交通事故に遭いあっけなく天国へ行ってしまいました。
道路に横たわるママを見つけ、母は買い物袋の中身を全部道端に出し、ママを入れて持ち帰ったとか。。。（買い物の中身は後で父が拾いに行った）
今は市営の合同慰霊碑に名字付きで登録されています。
佳奈ちゃんはその後順調に育ち、被毛も育ち、小顔の美人さんに成長しました。動物病院の先生が「おお！美人だ！」と、行く度に抱きしめるので、佳奈ちゃんはその先生が嫌いです（笑）
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