~One~第四章

たった一つの星の中で幸せになることができるのだろうか・・・・



僕なんかが、幸せになることは許されるのだろか・・・?













~One~第四章













僕は不安だった・・・



本当に僕でいいのだろうか?

彼女の隣を歩いていいのだろうか・・・?








「・・・クスッ」





僕が顔を上げると、彼女と目が合った。





「・・・な、なんですか?」








それでも彼女は微笑んだままだった。。





何故彼女は笑いを絶やさずに僕の隣にいてくれるのだろう・・・?


僕といて楽しいはずがない・・・








「だって、あまりにも難しい顔で考え事をしてるものだから」







「す・・・すいません・・・」


僕は思わず謝ってしまった。。


条件反射というものだろうか・・・・?

あのときから、僕は心から笑うということをしなかった・・・
いや、出来なかった。。


今だって、謝ることしか出来ない





何も出来ない・・・・・何も・・・・・・



















「私達、初めて会ったのよね?」



「はぁ・・・・そうですね」



彼女が何を言いたいのか分からず、曖昧に返事をした





「それなのに、こうして歩いているだけで楽しいの。。」



「えっ?」



思わず声が高くなった


だって、彼女が『楽しい』なんて言うと思わなかったから






「・・・ほんとに?」



僕はもう一度、確かめるように言った






「ええ、不思議なことよね」

彼女は微笑みながら答えた













今の僕はどんな顔をしているのだろうか?

笑ってる?困ってる?








そんなことを考えていると、
僕の心が読めるかのように彼女が教えてくれた・・・









「初めて笑った顔みることが出来ました」




















僕の心を縛っていた無数の糸が
プツ・・・プツ・・・・と途切れていく感じがした。。




やっぱり、彼女だ・・・・・





僕はあらためて、そう確信した





















そして僕らは、一軒の喫茶店に入り席についた















「私・・・こういうところって、あまり来たことが無いんですよね・・・」
















彼女が寂しげに言ったのが少しひっかかったが
そのときは、どこか格式の高いお嬢様なんだろうなと
さほど気にも留めなかった。。





















「じゃあ、これからは色んなところに行きましょう・・・・2人で・・・」







彼女の顔が明るくなり、「はい」と小さな声で答えてくれた





















それから、僕等は何気ない会話を楽しみ


彼女の名前が「瑠璃」だということを知った。。










そして2時間ほどが経ち、そろそろ終電の時間になるので
帰ることになった




何故こんな時ほど、時間が経つのが早いのだ。と時計を恨む。





















「じゃあ・・・私はこっちなんで・・・・」










「あ、うん・・・」




僕は出来る限りの勇気ふりしぼってたずねた






「あの。。また・・・・会えるかな?」







すると彼女は少し考えて















「えぇ。きっと」





と優しく微笑みながら言った













今思えば住所も電話番号も知らない・・・・



それなのに、再び彼女に会うことが出来るのだろうか?


















僕は、1人になったことで、また不安に押しつぶされそうになった




しかし、少し前に共に時を過ごした相手の笑顔を

思い浮かべると、気持ちが楽になる・・・・・・・・・

















彼女を心から必要だと。





そして、心から再び会えるよう願った・・・












































僕が彼女の事実を知るのは、今から2ヶ月後になる。。。




そのことを僕は、少しも彼女から感じとることが出来なかった。。
それがすごく情けない・・・・



















もう今となっては遅いことだが・・・・・・










→第五章に続く


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