2005【2】

★演舞場 4月★
【ヤマトタケル】


私が見たのは段治郎さんバージョン。見たあとに、右近さんのも見たくなったのだけれど、4月は予定がつまっていて断念。残念。
さて。スーパー歌舞伎といわれている、このお芝居だけれど。歌舞伎風味の派手なお芝居だったかと。いや、これはこれでありなんだけれど、歌舞伎風味がところどころ中途半端で違和感。
見得を切るときに、歌舞伎なら綺麗な流れの上であるのに、こちらはいきなり照明もピンスポがあたりBGMがとまり、ツケだけがちょんちょーんと響いて芝居がまさに止まる。
殺陣は京劇役者さんが加わるシーンもあり、動きがかなり早くて派手。これはなかなか面白いなぁ。


★金丸座 四国大歌舞伎 4月★

【彦山権現誓助剱】
  杉坂墓所
  毛谷村

毛谷村六助      :市川染五郎
微塵弾正実は京極内匠 :中村信二郎
後 室 お 幸      :中村吉之丞
娘 お 園      :中村芝 雀

【身替座禅】
山蔭右京 :中村 吉右衛門
太郎冠者 :中村 信二郎
奥方玉の井:中村 歌 昇

さて、昨年歌舞伎を見始めた時からあこがれだった、金比羅歌舞伎。年末あたりからアンテナはって、チケット入手して見に行ってきた。
まず小屋がね、本当に小さくて不思議。ちゃんと入るときは木戸口からだったし。中はオール平間(当たり前)。しかも一人当たりの面積が狭いから、弁当なども持ち込んでいると四苦八苦。
天井には蛍光灯はあるけれど、芝居の最中はそれが消えて自然の光だけが小屋内を照らす(舞台上は別)
今回は演出的に、窓をしめるものがなかったので暗転があるものを今度みたいなぁ。
毛谷村は面白かったのだけれど、いかんせん狭いところで苦痛な姿勢が長かったので途中であきた(苦笑)
身替座禅は、近かったせいか前に見たときより面白かったなぁ。



★歌舞伎座 4月★

【ひらかな盛衰記(ひらかなせいすいき)源太勘當】
梶原源太: 勘太郎
腰元千鳥: 芝のぶ
梶原平次: 海老蔵
母 延寿: 秀太郎

【京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ) 道行より押戻しまで】
白拍子花子 : 勘九郎改め勘三郎
大館左馬五郎: 團十郎
所   化 : 芝 翫  他

【与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)】
与三郎  : 仁左衛門
鳶頭金五郎: 勘九郎改め勘三郎
和泉屋多左衛門: 段四郎
蝙 蝠 安: 左團次
お   富: 玉三郎

【歌舞伎十八番の内  毛抜(けぬき)】
粂寺弾正  : 團十郎
勅使桜町中将: 海老蔵
民部弟秀太郎: 勘太郎
秦 民部  : 権十郎
八剣玄蕃  : 團 蔵
小野春道  : 友右衛門
腰元巻絹  : 時 蔵

【十八代目中村勘三郎 襲名披露 口上 勘九郎改め勘三郎】
幹部俳優出演

【籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)】
佐野次郎左衛門: 勘九郎改め勘三郎
八 ツ 橋  : 玉三郎
九    重 : 魁 春
七    越 : 勘太郎
初    菊 : 七之助
釣 鐘 権 八: 芦 燕
下 男 治 六: 段四郎
立花屋女房おきつ: 秀太郎
繁山栄之丞  : 仁左衛門
立花屋長兵衛 : 富十郎

襲名公演も2月目。今月から、七之助さん復帰です。
源太勘当。これか、「梶原源太は俺かしらん」の色男、源太は!という感動で見ていたり。
道成寺は実は娘道成寺としては初めて。男女とか奴は見たことあるのだけれど。もっと色々なパターンをみてみたいなぁ。
切られ与三。だいぶはしょってあったのかしら? もうちょっと二人の関係を見てみたかったのだけれど。こちらもまた「これが、お富さんか!」と感慨とともに。
毛抜。この話、好きなんだよなー。ってすでに4回も見ているからか。ははは。来月で6回目だな。襲名らしい、華やかな座組で見ていて楽しかった。
口上は、普通の日?にいったのでノーマルで。
籠鶴瓶は、うーん、ダメ男に惚れちゃったねぇ、という感じで。しかし、最初の見初めは圧巻。すごいよなー、花魁。別に客じゃなくてもすれ違った人にでもあの笑み。そりゃあれで惚れるよね。客商売はああでなくては(笑)



★松竹座 4月★

【歌舞伎の魅力】
翫雀、愛之助、扇雀

【車引】
梅王丸 :亀鶴
桜 丸 :扇雀
杉王丸 :薪車
松王丸 :愛之助
藤原時平:進之助

【寺子屋】
松王丸 :愛之助
式部源蔵:翫雀
女房戸浪:亀鶴
千  代:扇雀
園生の前:雁治郎

【道行き初音の旅】
佐藤忠信実は源九郎狐:扇雀
静  御  前  :雁治郎

【四の切】
佐藤忠信実は源九郎狐:扇雀
源  義  経  :進之助
亀 井 六 郎  :亀鶴
駿 河 二 郎  :愛之助
静  御  前  :翫雀

【五段目】
早野勘平 :翫雀
千崎弥五郎:亀鶴
斧定九郎 :雁治郎

【六段目】
早野勘平 :翫雀
原郷右衛門:愛之助
千崎弥五郎:亀鶴
おかや  :竹三郎
おかる  :扇雀

3月に扇雀さんに惚れ込んでしまったので、いきなり決めた西行き。いや、前から好きなんだけれど、扇雀さん。
三大狂言をやるというので、元々興味があったのだけど4月は金比羅もいくからと諦めていたのに奮起しちゃった(笑)
今回、上方で上演ということですべてが、上方風で雁治郎さんの監修をうけている。
……って、江戸と上方の区別がつくほどどの演目も見てないのですが(--; あ、千本桜はわかるか。
菅原伝授。久しぶりに見る車引(そして来月も)。末っ子のはずの桜丸がどうみても、一番年上だったり(笑)、梅王がちょっとぴくぴくしすぎたりだとか色々ありつつ。
寺子屋は2度目なのだけど、結末を知っているから(1度目の時だって筋書き読んでいたけれど)、もう最初から涙涙。千代の扇雀さんにほろりと。端だったけれど、前の方に座っていたしね。
千本桜は、どちらも何度か見ている演目で。ただ、吉野山はかなり違っていた? 花道使わなかったし。
四の切では扇雀狐奮闘。初役だったそうで。……それで動きが重かったのか(爆) 可愛らしかったのでまたやってもらいたいのだけれど。
忠臣蔵は実ははじめて。まさか、6段目のラストでこんなに泣けるとは。この時は遠目の席だったのだけど、それでも泣けたもんなぁ。いつか通しで見てみたい演目。



★歌舞伎座 5月★

【菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ】
  車引
梅王丸 : 勘太郎
桜 丸 : 七之助
松王丸 : 海老蔵
藤原時平: 左團次

【芋掘長者(いもほりちょうじゃ)】
芋掘藤五郎: 三津五郎
緑御前  : 亀治郎
友達治六郎: 橋之助

【弥栄芝居賑(いやさかえしばいのにぎわい)】
  猿若座芝居前
猿若座座元 : 勘九郎改め勘三郎
芝居茶屋女将: 雀右衛門
同     : 芝 翫
同亭主   : 富十郎
男伊達   : 菊五郎
同     : 梅 玉
女伊達   : 玉三郎
   他幹部俳優出演

【梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう) 髪結新三】
髪結新三 : 勘九郎改め勘三郎
手代忠七
家主長兵衛: 三津五郎
下剃勝奴 : 染五郎
白子屋お熊: 菊之助
白子屋後家お常 : 秀太郎
弥太五郎源七 : 富十郎

【義経千本桜(よしつねせんぼんざくら) 川連法眼館の場】
佐藤忠信
忠信実は源九郎狐 : 菊五郎
静  御  前  : 菊之助
源  義  経  : 海老蔵
駿 河 次 郎  : 團 蔵
亀 井 六 郎   : 松 緑
川 連 法 眼  : 左團次
法眼妻飛鳥    : 田之助

【鷺娘(さぎむすめ)】

鷺の精 : 玉三郎

【野田版研辰の討たれ(のだばんとぎたつのうたれ)】
守山辰次 : 勘九郎改め勘三郎
粟津奥方萩の江
姉娘およし : 福 助
妹娘おみね : 扇 雀
平井九市郎 : 染五郎
平井才次郎 : 勘太郎
宮田新左衛門: 七之助
八見伝内
宿屋番頭友七: 弥十郎
町田定助
僧良観   : 橋之助
平井市郎右衛門: 三津五郎

東京での襲名最後の月。7月は大阪ですな。
先月も見た車引。両花道があるので桜丸が仮花からの登場。ああ、可憐だなぁ(贔屓目)。今回の兄弟は年齢順だったのでよかったかと(笑)
芋掘。舞踏ものだと眠くなるのだけれど、これはあまり眠くならなかったかな。
楽しみにしていた芝居前。いやはや、ホントに賑やかで襲名っぽいなぁ、と。仮花の近くだったので、大好きな女形の方達を見放題。みなさん、お綺麗だわぁv
新三は……うーん、ちょっとだるかった。多分こちらの体調の問題もあるのだろうけれど。
こちらまた先月に引き続き四切。いやも、菊五郎さんの狐の可愛らしいこと! ちょっと動きが重いかな?と思わなくもなかったけれど、ホントに可愛らしい子狐で、はじめて泣けた。
鷺娘は、3階から見ていたせいか、雪のふる様子が圧巻。本当に動きのすじがつくくらいの吹雪。玉様はおきれいでした。
研辰。あえて、初演のDVDを見ずに初見で。鼠の時も思ったけれど、ホントに野田芝居に歌舞伎役者が出ているって感じよね。賑やかで面白いのだけれど、別にわざわざ歌舞伎座で見なくてもいいかな、と。大きな回り盆があるなら、他の劇場でみてみたいかも。



★歌舞伎座 6月★

【信州川中島合戦  輝虎配膳】
長尾輝虎 : 梅 玉
お  勝 : 時 蔵
直江山城守: 歌 六
唐  衣 : 東 蔵
越  路 : 秀太郎

【恋飛脚大和往来 封印切 新口村】
亀屋忠兵衛 : 染五郎
傾城梅川  : 孝太郎
槌屋治右衛門: 東 蔵
井筒屋おえん: 秀太郎
丹波屋八右衛門: 仁左衛門

父親孫右衛門: 仁左衛門
忠 兵 衛 : 染五郎
忠三郎女房 : 歌 江
梅   川 : 孝太郎

色々あって、2幕目は見られなかった。ううーんちょっと気になったので、幕見いくかなぁ。
越路は三婆のひとつなのね。って、三婆はだいぶ見た気がする。赤姫はひとつしか見てないのだけれど。
封印切は楽しみにしていた演目。幕が開いてから日が浅いせいか、染様の忠さんはいまひとつ? 後半になったら馴染んでよくなるかも。
梅川の孝太郎さんが可愛くてよかったなぁ



★国立劇場 6月★
【毛抜】

すっかり配役をメモするのを忘れていたのだけれど(爆) 信二郎さんの弾正だったはず。
6月7月は歌舞伎教室の月なのだけれど、今回は「社会人のための歌舞伎教室」ってことで平日7時からやっているものをチョイス。入り口で配られるパンフがいつもと違いますな。いつものものも欲しかったのだけれど。
毛抜はかなり何度も見ており、だいたいの筋はわかっているのだけれど。ううーん、実は毛抜で眠くなったのははじめて(苦笑)
公演前の解説をされていた方と同じ年ということに微妙にショックを受けてみたり。あ、解説部分は無難に(?)色々小道具説明でした。


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