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お父さんが子供のころ、アジアの発展途上国というのは日本に比べて本当に貧乏で食べることにも困るイメージだった。テレビで映し出されるカンボジア難民など着る服も食べるものもない裸の人たちであった。
マスコミの罪の典型的な例であるが、お父さんたちは子供のころ、アフリカやアジアの映像というのは裸の人たちがバラックのような家に住み、泥水のような食事をしているイメージでしかなかった。
そのイメージを完全に覆されたのは、自分が東南アジアの国々を旅行で訪問し始めたからだ。空港があり、きれいなビルも建っていて、道行く人はきちんと服をきている。レストランも存在し、一般の人は屋台でおいしそうに食事をしていたが、食べ物に困っているどころか、普通に食べ物は市場にあふれていた。
香港とシンガポールは東南アジアの例外で、発展したきれいな地域と言われていたが、タイもマレーシアもカンボジアも普通に都市が存在し人々がにぎやかに暮らしている国であった。
日本のマスコミが一部分だけ切り取って報道を繰り返したことで、現実を見たことがない人たちは、東南アジアやアフリカを馬鹿にする人たちが多かったと思っている。
もちろん日本と比べれば、足りない部分は多かったが、一般の日本人よりもいい暮らしをしている人たちはどの国にもたくさんいたし、現在進行形で増えているのである。
ところで、アジアやアフリカをマスコミの映像でだまされて低く見積もることはよろしくないと言いつつも、お父さんはその国がどれぐらい発展しているかを確認する独自の指標を持っている。
それがトイレがどうなっているかというものだ。
アジアを旅した人ならわかると思うが、ホテルのトイレにしても、レストランのトイレにしても日本のようにきれいに整備されたトイレというのはほとんど見ることができない。国際空港のような、その国の玄関口で、外国人が多数利用するようなトイレでも、とても利用する気になれないほど汚いと感じるトイレになっていることがある。
すごく内装がきれいなレストランで、食事の見た目から味まで最高で、給仕の人たちの態度も素晴らしいと思うレストランでも、トイレに行くと気が滅入るような汚い状態を経験することはいまだに普通にある。
ましてや大衆的な施設ではもう当たり前のようにトイレが汚い。お父さんは男なので小用の時は何とか我慢できるが、女性はどうしているのかと思うほど個室はすごい状態になっている。
ちなみに日本人は新幹線でトイレを利用するのをあまりためらわないと思うが、ベトナムの寝台列車のトイレは、出発後3時間もすればもう日本人が利用する気にはならないほどめちゃくちゃ汚くなっている。
台湾の新幹線は比較的きれいだった。日本の新幹線を導入しただけでなく管理システムまで導入したと思われる。だが、やはり東南アジアではかなり早くから発展している国だからこそトイレがきれいなのではないかと思っている。
トイレは汚くて当たり前という意識が変わり、トイレもきれいでなくてはならないとなるには、衣食住すべてが発展して最後に意識が向くところだとお父さんは思っている。少なくとも空港のトイレが汚い国は、まだまだ発展途上だとお父さんは感じる。
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