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テーマ: 實戦刀譚(65)
カテゴリ: 實戦刀譚

選刀問答集


 陣中でよく昔風に帯刀した事の話を耳にしますが、
その利害はいかがでしょう。
 在来の軍刀は懸け吊り式で、刀帯で吊るようにつくられていますが、
この便利な点は、第一軍服に対して体裁がよく、歩行する時には便利で、
汽車電車その他で腰にかける時にも邪魔になりません。
不利益な点は、軍刀を抜いて戦う時分に、鞘が足にまといついて活動の妨げとなり、
物に引っかかったりして、存分に戦う事ができません。
ことに駆け足には最も不便です。
 次に昔風の帯刀、即ち差し込み式だと、
戦闘上、または駈け足などの場合には便利ですが、
汽車電車の中では不便、さらに戦闘中地上に伏す場合なども不便であり、
第一軍服に対してうつりがわるいのです。
 ところが、今度の事変では、前線部隊の将士中には、
昔風に帯刀する者が多く、(太刀のようにではなく刀風に)
こうした第一線の切実な要求から、
昔風にさす事もでき、また吊る事もできる一具両用の刀帯を、
陸軍の技術本部で研究考慮中だという事でしたが、
多分出来上がっている事と思われます。






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Last updated  2013年09月13日 00時27分04秒


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