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2020年10月26日
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カテゴリ: 生き方
【柔軟さとは部分に集中し全体を把握すること】



《心は思いのほか自在で柔軟なものだ――そう私が実感したのは修行時代の
 料理でした。

 それが良いことなのか悪いことなのか、十年に及ぶ修行の中で私がいちばん腕
 を上げたのは、その料理かもしれません。

 それまではずっと実家暮らしで、自分で料理をした経験などまったくと言って
 いいほどなかったのに、修行に入ると、「典座」と呼ばれる料理当番をしなけ
 ればならなくなりました。

 通常で二十人くらいの(多いときは何百人分もの)食事の支度を毎日三度しな
 くてはなりません。

 また、火熱はガスでなく薪を使用します。その火加減を会得するのもなかなか
 難儀なことでした。

 しかし、慣れてくると三つ、四つの作業が要領よく、同時進行でこなせるよう
 になってきます。
 こっちで炒め物の野菜を刻みながら、火にかけた煮物の煮加減をチェックし、
 背後でご飯の炊き上がる音を聞いて「そろそろだな」と感じる。

 そういう複雑系の処理がしだいに可能になり、それにつれて先輩からの小言も
 激変していったのです。

 この点で、料理は複雑多様な段取り、プロセスを同時進行で進める高度な「建
 築作業」に似ているかもしれません。

 だから、料理が手際よくこなせるかどうかで、その人の事務処理能力や組織マ
 ネジメント能力、あるいは創造性やセンスまでがかなり正確に測れるのではな
 いかと私は思っています。

 そのための必須要件が「五感」です。視覚や嗅覚などの五感をいつも敏感に
 働かせ、感覚のアンテナをつねに張っていること。

 たとえば、目の前のひとつの調理作業に集中しながら、同時進行している他の
 調理作業の味や色や匂いや温度などにも絶えず気を配り、注意を払っていなけ
 ればならない。

 そうでないと、料理という複雑な建築物をつくり上げることは難しくなります。
 やがて私も、その五感を鋭く働かせられるようになりました。

 自分の作業に集中しながら、コンビを組む後輩の米を研ぐ音、野菜を刻む包丁
 の音など背中で聞くだけで、それがどの程度の水準なのか。
 おのずと見当がつくようになったのです。

 すなわち、ある部分に集中しながら、全体にも気を配るという、正反対の方向
 へ向かう二つの心の作用がごく自然にこなせるようになりました。

 そうことばで説明すると、何かたいそうなことのようですが、物事に習熟すれ
 ば、それが可能になる柔軟性を人間はもっているものです。

 スポーツでも、すぐれたサッカー選手などは眼前のプレーに心を集めながら、
 味方や敵の動きや配置、スペースのありかなど試合の全体像がつねに頭に描け
 ていると思います。

 部分集中と全体把握。虫の目と鳥の目。

 このいっけん矛盾する二方向への心の働きも、慣れてしまえばさほど造作がな
 いもので、それはつまり、私たちの心が、もともときわめて「やわらかく」で
 きていることの証拠と言えましょう。》

 (出典元:平井正修著 「禅がすすめる力の抜き方」 知的生き方文庫)

     *     *     *

 部分に集中することと、全体を把握することを私たちの人生にたとえると、
 部分集中とは、今目の前のやるべきことをやること。
 全体掌握とは、自分の人生の目的を持ち、目標を掲げて生きること。

 こういうことになるのではないでしょうか。

 和食でも洋食でも、何かの料理が完成されるためには、一つ一つの部分と
 なるものの集合体が、○○コースという名の料理になります。

 一つの料理を完成するには、手順があります。
 その手順を間違うと、美味しい料理は完成しないのです。

 手順を間違えないようにするためには、五感の働きが必要になります。
 五感の働きのもとになるのは、心です。

 心が乱れていては、正しい手順で進むこともできないでしょう。

 心は常におだやかに、明るく、謙虚に、感謝にあふれたものであれば、人生の
 目的も果たすことができるはずです。

 柔軟な心で過ごしたいものです。

                   (by ハートリンクス)     






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最終更新日  2020年10月26日 07時00分06秒
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