Flatのガンプラ製作日記

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2025.07.25
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カテゴリ: 本の感想
書籍の感想です。
今回は「あの日の風を描く」です。


あの日の風を描く [ 愛野 史香 ]

楽しかったです。
私が好きな小説のジャンルの一つにお仕事小説が
あるのですが、お仕事+職人となるともっと好きです。
今回、復元模写というジャンルで頑張っている人々の
お話です。


本業としていることを恥だと思っていました。
父は自分の作品を作ることができず、模写に逃げた
のだと。そして周囲に「偽物を作る仕事をしている」
と言われるのも嫌でした。

真はその反発もあって西洋画の勉強をしていたの
ですが、ある時挫折し、大学も休学してしまいます。
そんな真を心配してある方が復元模写の手伝いの
仕事を誠に紹介します。
しかも日本画です。
よりにもよってあんなに嫌っていた父のジャンルです。
しかし、その世界には真が知らない熱い情熱が渦巻いて


本物は貴重なので、文化財として保護し、その精神を
受け継いで作るものが模写修復というお仕事です。
「本物の感動まで写し取る」というのは非常に難しい
ことでしょう。単に絵を真似るだけでなく、描いた
時の思い、悩み、願いなどが筆に伝わってきます。

真は西洋画を書いている時にいかに自分が雑に描いて
いたかを痛感するのです。
そして、自分をメンテナンスするつもりで真剣に
模写修復に取り組むのです。
12枚あるはずの襖が9枚しかなく、残りの3枚は当時の
状況や残された絵との関係から想像するしかありません。
果たして、真たちは襖を修復することができるので
しょうか?


とても面白かったです。





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Last updated  2025.07.25 08:03:52
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