暖冬傾向で、ゴルフ場の予約が多い!
100万ポイント山分け!1日5回検索で1ポイントもらえる
>>
人気記事ランキング
ブログを作成
楽天市場
417296
HOME
|
DIARY
|
PROFILE
【フォローする】
【ログイン】
空、風、鳶とパラグライダー Hokkaido Japan paraglider
スカイ・ハイ(四)
「リュウ、そこのロープ、こっちへ投げてくれ」ジンが車の上から叫んだ。
「オーケー」大橋は荷づくり用のロープを木村に投げた。
二トントラックは既に半分ほど引越し荷物で埋まっていた。学生の引越しは荷物が少ないので楽だ。
「お疲れ、ジュースここに置いておくから」田代がそう言ってテレビの入った箱の上にペットボトルを二つ置いて荷主の部屋の方へ行った。田代は父親の運送業を手伝っている。要するに大橋と木村の雇い主なのだ。
木村と大橋は大学を出て一年働いてやめてしまった。大橋の場合、理由は特にこれと言ったものもなく何となくと言うしかなかった。もともと教師になりたくて入った教育大学ではなかった。国立大学の授業料が比較的安かったからだ。漠然とした希望は宇宙論を一生やっていられたら面白いだろうな、と言うくらいのものだった。しかしその希望も受験した総合大学を落ちてしまった以上どうしようもない。大学院を目指せばそれなりに道が開けることも分かってはいるが、それだけの熱意もあまりなくなっていた。漫然とした学生生活がかつてあった情熱を失わせたのかもしれない。
【おたるワイン】2002 遅摘みツヴァイゲルト・レーベ赤ワイン 720ml
「まだ飛んでいるのか、パラグライダー」木村がペットボトルの蓋をひねりながら聞いた。
「アア、週末はたいていルスツにいる」大橋もタオルで汗を拭きながらペットボトルを手にした。
「よく空なんか飛ぶ気になったものだな。俺は地に足がついていないとそれだけでもうだめだ」
「それにしては地に足のつかない生活だな」
「まあ、お互いさまだな」
木村はいわゆる司法試験浪人だった。法学部を出たのだが、学生時代はあまり勉強しなかった。商社をやめて急に弁護士になりたいと思ったようだ。あまり協調性のある方ではないので何か会社で面白くないことでもあったのかもしれない。大橋龍一はそう思った。時給千円は極端に安くは無かったが生活には不十分な額だった。住んでいるところは倉庫の片隅で留守番をかねていた。それも田代のおかげなのだ。それでも大橋の場合月二十日は働かなければならない。ぎりぎりの生活と言って良かった。
「じゃ乗ってくれ。荷物運ぶぞ」田代が手ぬぐいを振り回しながら現れて叫んだ。これから荷主の新しい住所へ行くのだ。
二トントラックは相当に古いらしくエンジンをかけるとほとんど周りの声が聞こえないほどだった。はじめ狭い道を走っている間は頻繁にギアチェンジをするのでそのたびにひと際大きな音を立てていた。
「彼女は元気なのか」大通に出ていくらか音が小さくなると並んで座っていた木村が突然聞いた。少し笑みを含んでいる。
「もともと彼女って言うほどのものじゃないからな。自然消滅って言うやつかな」正直言って大橋は少しあせった。心のどこかで春子のことを考えていたからだ。
【北海道ワイン】特撰 ナイヤガラ 720ml 2004年
「ひと夏の思い出か」
「まあ、そんなところだ」
大橋は横浜生まれの横浜育ちだった。大学入学のため札幌に来たのだ。それまで高校では山岳部に入っていた。あまり熱心なほうではなかったが月に一度か二度は丹沢などに行っていた。二十キロくらいのザックを背負ってひたすら歩くのはあまり好きではなかったが、途中で食料がだんだん減って軽くなり、頂上についたときの開放感は気に入っていた。一番達成感があったのは夏休みに北アルプス縦走をやったときだ。このときは荷物も三十キロ近くあり野営した場所も雲海の上だったので普段の体験を数十倍する感動があった。
大学でも山岳部をやろうと思ったが北海道には熊がいるという話を散々聞かされ結局パラグライダーをやることになったのだ。
「彼女、飛ぶのはうまかったの」木村は話題がほかに思いつかないのか春子の事を聞いた。
「普通だったよ。特に早く上達したわけでもなく、特に遅いって言うわけでもない」
「そんなに人によって違うの」
木村がパラグライダーに多少とも興味を持っているようだったので大橋は自分が始めたいきさつから話してやった。つい昨日のことのようにそのころを覚えていた。
地面から三百メートルほどの高さは下から見る限りそれほど高いとは思わなかった。しかし、山頂から下を見るとその印象は一変する。なだらかに見えた斜面は崖のように見え、見上げた場所にあるクラブハウスははるか彼方に小さな箱のように見える。
「あのスキー場の頂上なら行ったことがある。かなり高いよ」ジンが言う。
タラパカ・グランレゼルバ・ブラックラベル・カベルネ・ソーヴィニョン[2001]【在庫一掃060330】
「丘で練習したときの要領でやれば良い、ってインストラクターが言うんだ。失敗したら即死ですよって俺は言ったんだ」
「確かにあそこから落ちればそうなる」ジンが目を前方の信号にやりながら言う。
「何を言ってるの、ここで死んだ人なんていないんだから。死のうと思っても死ねないの、ってぜんぜん取り合わないんだ」インストラクターの守山のまねをして少し甲高い声で大橋は言った。
「大丈夫なの、そのおじさん」ジンは顔をしかめてリュウを覗き込むように聞く。
「そのときは俺も半信半疑だったんだけど、後からいろいろ教わってみると確かに相当の腕なんだ」リュウは守山がスパイラルをやったり、タンデム飛行をやっているところなど思い出しながら言った。
「エイヤとばかりやってしまったんだ。その時は。そうしたら割りと簡単にできてしまったということなんだ」
「そのあたりが分かれ道なのだろうな。俺ならそこで止めてしまうだろうな」ジンはそう言ってダッシュボードにおいてあったジュースを飲んだ。
「いや、実際飛び出してしまうと後はインストラクターがいろいろ無線で支持してくれるんだ。ただその指示に従っていればいいだけなんだ。その日は結局五回も飛んでしまった」
「出だしが良かったんだな。初めよければすべてよしというところか」
「運も良かったのかもな…。初日から無線が聞こえないとか、風が安定しないなんてこともあるからね」
買わなきゃ損の幻のワイン [1998]年 シャト-・キュレ・ボン CH. Cure Bon 1.5L マグナム...
その年の夏休みはクラブハウスに泊り込んで練習した。その結果ノービスパイロットという資格を得ることができた。この資格は普段自分が練習しているエリアを自由に飛ぶことができるというものだ。他所のエリアを自由に飛ぶためにはパイロットの資格を獲得しなければならない。
守山は夏休みの特訓が最終日を迎え、打ち上げという日にビールジョッキを片手に言った。
『もう大体のことは教えた。ただ、もう分かっていると思うが、体で覚える技術だから絶対的時間量というのがある。何回も飛んで感覚を磨いていくことが大事だ。何しろ奥が深いんだ、このパラグライダーというのは…。しかし、この調子でがんばれば来年は確実にパイロットだ』
次の年大橋はパイロットになった。夏休みには守山のアシスタントのようなことをやっていた。春子がスクールに入ってきたのはそんな時期だった。
「結局お前に向いていたのかもな」木村はそういって前方を指した。目的の家が見えたのだった。
ヴォーヌ・ロマネ・1erCru・レ・スショ[2003]プリューレ・ロック
ジャンル別一覧
出産・子育て
ファッション
美容・コスメ
健康・ダイエット
生活・インテリア
料理・食べ物
ドリンク・お酒
ペット
趣味・ゲーム
映画・TV
音楽
読書・コミック
旅行・海外情報
園芸
スポーツ
アウトドア・釣り
車・バイク
パソコン・家電
そのほか
すべてのジャンル
人気のクチコミテーマ
今日の空・・・
空を見なよ(3) 勝利のVサイン✨✌️
(2025-09-20 08:47:04)
海釣り・船釣り
津久見の港へアジ・アオリイカ釣りに…
(2025-11-21 22:18:34)
今日は何処へ行きましたか?
多摩東公園から防人見返り峠へ
(2025-12-01 12:56:10)
© Rakuten Group, Inc.
X
共有
Facebook
Twitter
Google +
LinkedIn
Email
Mobilize
your Site
スマートフォン版を閲覧
|
PC版を閲覧
人気ブログランキングへ
無料自動相互リンク
にほんブログ村 女磨き
LOHAS風なアイテム・グッズ
みんなが注目のトレンド情報とは・・・?
So-netトレンドブログ
Livedoor Blog a
Livedoor Blog b
Livedoor Blog c
楽天ブログ
JUGEMブログ
Excitブログ
Seesaaブログ
Seesaaブログ
Googleブログ
なにこれオシャレ?トレンドアイテム情報
みんなの通販市場
無料のオファーでコツコツ稼ぐ方法
無料オファーのアフィリエイトで稼げるASP
ホーム
Hsc
人気ブログランキングへ
その他
Share by: