ブロードバンドに届かない~ISDN化~

ブロードバンドに届かない ~電話回線のISDN化~  (2001年6月○日)

Forestさん家の電話事情は、FAXと子機の導入により劇的に便利になった。

しかし、インターネット接続の方はというと、相変わらず「電話機から電話線を外してきて…」という状態。しかも、 でかい図体のFAXからは電話線が外しにくい という新事実が判明。(だって動かしにくいんだもん)
ま、線を抜いたり入れたりがあまりに不便だったんで、これには電話線を分岐させることで対応しました。

しかし、この状態で使ってみると他にも次のような不便さがあることが判明。

ネット中は電話とFAXが使えない 1回線しかなくて、それを使ってモデムでパソコン接続しているので、当然ながらネット中は電話もFAXも使用不可。外部からFAXを送る人は、しょっちゅう通話中で送りなおし… ということになる可能性がある。

ネット中にも電話・FAXを使えるようにするには、今、ご近所の奥様方の間でも評判の(?) ブロードバンド な接続方式にすることで対応できる。
ネットの通信速度も劇的に速くなるので、是非使いたいと思っていたForestだったが、調べてみるとForest家のあたりでは、 FTTH は当然、 ADSL CATVインターネット も、ぜんぜん提供されていない。
が~ん… ショック。

NTTに確認すると、かろうじて ISDN ( INS64 )なら提供できるとのこと。
実はこれも要確認という地域だったりした。 N県A村って通信事情悪いのね。(;;)

ISDNは古い規格のせいか通信速度はあまり速くなくてブロードバンドとはいえない…いってみればナローバンドな接続方式だ。
しかし、1本の電話線に ターミナルアダプタ という機械を繋げて、2回線分として使うことが出来る。 ネットで片方の回線を使っていても、もう片方で電話したりFAXを受けたりすることができる訳だ。

ISDN化

ブロードバンドにならないのは悲しいが、FAXが便利に使えるようになるのでForest家では電話線はISDN化することにした。

ISDN化の申し込みは簡単だ。NTTに電話かWEBで申し込むだけで、工事の予約を入れてくれる。

ISNDでは家に既にきている電話線をそのまま使うので、NTT局舎(ビル)内での工事(線のつなぎ変えだけ)をしてもらえば、あとは家のモジュラージャックにターミナルアダプタをとりつけて、その先に電話機(FAX)やパソコンをつなげばOKだ。
(ターミナルアダプタはDSUという装置を介して電話線につなげるが、最近はDSUはターミナルアダプタに内臓されていることが多い)ターミナルアダプタとDSUはNTTのお仕着せをレンタルすることもできるが、市販品を自分で用意しても良い。
今回は自分で用意して、無事接続を完了した。

ネットしている最中に電話が使えるのは、便利…というほどではない(携帯もあるからね)が、外部からの連絡が阻害されないというのは安心感がある。

パソコンからの通信速度は64kbpsになる。
56Kbpsのモデムより若干早い…が、体感上はほとんど差がない。
ただ、ダイヤルしてからつながるまでの時間がアナログの時よりも随分早い。
また、通信品質は非常に安定するようだ。 接続時に低い通信速度でつながったり、通信途中で急に応答がなくなって接続が切れてしまうといったことがほとんどない。
これは、精神衛生上大変よろしい。

こうして、Forest家の環境はブロードバンド化できなかったが、ISDN化により、非常に安定した通信環境を手に入れることができたのである。



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