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先住民や移民にからむ文学R9
<先住民や移民にからむ文学R9>
『イエスの幼子時代』という小説を読んだところだが・・・・
最近はどういうわけか、先住民や移民を描いた文学作品(絵本、ルポルタージュを含む)を読む傾向が見られるのです。
それらを、以下のとおり集めてみました。
・ショーン・タンの世界(2019年刊)
・熱源(2019年刊)
・地球にちりばめられて(2018年刊)
・『i』(2016年刊)
・イエスの幼子時代(2016年刊)
・バラカ(2016年刊)
・紙の動物園(2015年刊)
・図説 ユーラシアと日本の国境(2014年刊)
・アマゾン、シングーへ続く森の道(2012年刊)
・氷山の南(2012年刊)
・移民の宴(2012年刊)
・東方的(2012年刊)
・アライバル(2011年刊)
・隣のアボリジニ(2010年刊)
・北緯14度(2008年刊)
・帰郷ノート/植民地主義(2004年刊)
・ワイルド・ソウル(2003年刊)
・李朝残影 : 梶山季之朝鮮小説集(2002年刊)
・スワロウテイル(1999年刊)
・熱風大陸(1988年刊)
R9:『ショーン・タンの世界』を追記
【ショーン・タンの世界】
ショーン・タン著、求龍堂、2019年刊
<出版社>より
オーストラリアの作家ショーン・タン(1974年~)は、1999年に刊行した初めての絵本『ロスト・シング』を元に、2010年に短編アニメーション映画を発表し、同年の第83回アカデミー賞の短編アニメ賞を受賞しました。
2006年に発表した文字なし絵本『アライバル』は大きな反響を呼び、各国で刊行されています。
本書は、2019年5月に開催される日本初の展覧会『ショーン・タンの世界 どこでもないどこかへ』展の図録兼書籍として刊行。
<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくってみると、油彩画や彫刻まで載っていてショーン・タンのすべてが見られるわけで・・・ええでぇ♪
rakuten
ショーン・タンの世界
『ショーン・タンの世界』5
:ショーン・タンのまだ語られていない物語をもとめて
『ショーン・タンの世界』4
:夏のルール
『ショーン・タンの世界』3
:ロスト・シング
『ショーン・タンの世界』2
:インタビューQ3
『ショーン・タンの世界』1
:インタビューQ1、Q2
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【熱源】
川越宗一著、文藝春秋、2019年刊
<「BOOK」データベース>より
故郷を奪われ、生き方を変えられた。それでもアイヌがアイヌとして生きているうちに、やりとげなければならないことがある。北海道のさらに北に浮かぶ島、樺太(サハリン)。人を拒むような極寒の地で、時代に翻弄されながら、それでも生きていくための「熱」を追い求める人々がいた。明治維新後、樺太のアイヌに何が起こっていたのか。見たことのない感情に心を揺り動かされる、圧巻の歴史小説。
<読む前の大使寸評>
島田雅彦の『エトロフの恋』という小説を最近読んだのだが、ロシア美人と残留朝鮮人のオモニが登場します。そしてこの『熱源』ではロシア美人と樺太アイヌが登場するわけで、舞台設定が似てなくもないのです。
<図書館予約:(6/08予約、副本33、予約676)>
rakuten
熱源
『熱源』2
『熱源』1
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【地球にちりばめられて】
多和田葉子著、講談社、2018年刊
<「BOOK」データベース>より
留学中に故郷の島国が消滅してしまった女性Hirukoは、ヨーロッパ大陸で生き抜くため、独自の言語“パンスカ”をつくり出した。Hirukoはテレビ番組に出演したことがきっかけで、言語学を研究する青年クヌートと出会う。彼女はクヌートと共に、この世界のどこかにいるはずの、自分と同じ母語を話す者を捜す旅に出る―。言語を手がかりに人と出会い、言葉のきらめきを発見していく彼女たちの越境譚。
<読む前の大使寸評>
言語学的なSFは、モロに太子のツボであるが・・・
ヨーロッパ大陸で生き抜くため、独自の言語“パンスカ”をつくり出したHirukoという元ニッポン人が、興味深いのです。
<図書館予約:(2/18予約、8/28受取)>
rakuten
地球にちりばめられて
パンスカという言葉がややはすっぱに響くのだが・・・
汎スカンディナビアの短縮形なんだって、著者の言語感覚が鋭いというべきか♪
『地球にちりばめられて』1
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【i】
西加奈子著、ポプラ社、2016年刊
<「BOOK」データベース>より
「この世界にアイは存在しません。」入学式の翌日、数学教師は言った。ひとりだけ、え、と声を出した。ワイルド曽田アイ。その言葉は、アイに衝撃を与え、彼女の胸に居座り続けることになる。ある「奇跡」が起こるまではー。「想うこと」で生まれる圧倒的な強さと優しさー直木賞作家・西加奈子の渾身の「叫び」に心揺さぶられる傑作長編!
<読む前の大使寸評>
今でも本屋の店頭で平積みされている小説であり、これは期待できそうやでぇ♪
<図書館予約:(1/06予約、4/26受取)>
rakuten
i
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【イエスの幼子時代】
J・M・クッツェー著、早川書房、2016年刊
<「BOOK」データベース>より
初老の男が5歳の少年の母親を捜している。2人に血の繋がりはなく、移民船で出会ったばかりだ。彼らが向かうのは過去を捨てた人々が暮らす街。そこでは生活が保障されるものの厳しい規則に従わねばならない。男も新たな名前と経歴を得てひとりで気ままに生きるはずだったが、少年の母親を捜し、性愛の相手を求めるうちに街の闇に踏み込んでゆく―。人と人との繋がりをアイロニカルに問う、ノーベル文学賞作家の傑作長篇。
<読む前の大使寸評>
過去を捨てた人々が暮らす街てか・・・・なんか面白そうやでぇ♪
<図書館予約:(7/27予約、11/05受取)>
amazon
イエスの幼子時代
イエスの幼子時代
byドングリ
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【バラカ】
桐野夏生著、集英社、2016年刊
<「BOOK」データベース>より
震災のため原発4基がすべて爆発した!警戒区域で発見された一人の少女「バラカ」。ありえたかもしれない日本で、世界で蠢く男と女、その愛と憎悪。想像を遙かに超えるスケールで描かれるノンストップ・ダーク・ロマン!
<読む前の大使寸評>
震災のため原発4基がすべて爆発・・・怒りの作家が描く近未来というべきか。
待つこと約9ヶ月で、やっとゲットできました。今のところ最長待機記録の本でおます。
読み始めたが、並行して進行する三つのストーリーが、老年決死隊とかブラジルからの移住日系人とか養子願望の未婚女性とか…どれをとってもニッポンの課題のような人々を描いています。
果たしてこれらのストーリーはどのように繋がるのか?あるいは繋がらないのか?
<図書館予約:(5/01予約、1/22受取)>
rakuten
バラカ
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【紙の動物園】
江弘毅著、早川書房 、2015年刊
<「BOOK」データベース>より
ぼくの母さんは中国人だった。母さんがクリスマス・ギフトの包装紙をつかって作ってくれる折り紙の虎や水牛は、みな命を吹きこまれて生き生きと動いていた…。ヒューゴー賞/ネビュラ賞/世界幻想文学大賞という史上初の3冠に輝いた表題作ほか、地球へと小惑星が迫り来る日々を宇宙船の日本人乗組員が穏やかに回顧するヒューゴー賞受賞作「もののあはれ」、中国の片隅の村で出会った妖狐の娘と妖怪退治師のぼくとの触れあいを描く「良い狩りを」など、怜悧な知性と優しい眼差しが交差する全15篇を収録した、テッド・チャンに続く現代アメリカSFの新鋭がおくる日本オリジナル短篇集。
<読む前の大使寸評>
3冠に輝いた現代アメリカSFの新鋭ってか・・・・期待できそうやでぇ♪
<図書館予約:(9/27予約、4/12受取)>
rakuten
紙の動物園
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【図説 ユーラシアと日本の国境】
岩下明裕, 木山克彦編著、北海道大学出版会、2014年刊
<商品説明>より
日本とユーラシアの国境・境界の問題をよく知るためのビジュアル本。国境の変遷やそれに伴う人々の暮らしの変化、境界をまたいで活躍した人々など、多数の地図と写真から国境地域の歴史と現在に迫る。北大博物館で試みたボーダースタディーズ(境界研究)の実験的展示の成果。
<読む前の大使寸評>
おお ユーラシア諸国や日本の領土問題の少数民族が満載の図説である。
やはりロシアや中国が頻出するが、それだけ覇権国家なんだろう。
rakuten
図説 ユーラシアと日本の国境
『図説 ユーラシアと日本の国境』1
:
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【アマゾン、シングーへ続く森の道】
白石絢子著、ほんの木、2012年刊
<「BOOK」データベース>より
今日は東京あさってアマゾン。若い感性で出会ったインディオの村、驚きと不思議!進む開発、消えゆくジャングル。インディオの暮らすアマゾンの森で今、何が起きているのか。
<読む前の大使寸評>
先頃、『ワイルド・ソウル』を読んで余韻も覚めやらぬなか、インディオの暮らすアマゾンが気になったのです。
ある意味、人類学的フィールドワークといえるのではないか♪
rakuten
アマゾン、シングーへ続く森の道
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【氷山の南】
池澤夏樹著、文藝春秋、2012年刊
<「BOOK」データベース>より
2016年1月、18歳のジン・カイザワは、南極海の氷山曳航を計画するシンディバード号にオーストラリアから密航する。乗船を許されたジンは厨房で働く一方、クルーや研究者たちのために船内新聞をつくることに。多民族・多宗教の船内で、ジンはアイヌの血という自らのルーツを強く意識する。女性研究者アイリーンとともに、間近で見る氷山に畏怖の念を覚えるジン。真の大人になるための通過儀礼を経て、プロジェクトに反対する信仰集団と向き合う。このプロジェクトの行方は…。21世紀の冒険小説。
<読む前の大使寸評>
冒険小説というマイナーなジャンルであるが、たまには夢を見たいではないか。
池澤さんの長篇小説といえば、『カデナ』以来となるのだが…読んでみるか♪
主人公の18歳のジンはアイヌの血が混じる青年で、少数民族交換事業の一環でニュージーランドで学んでいたという設定である。
英語がペラペラの18歳のアイヌ系日本人というのはなんだか没入できないところもあるが・・・そんなのは読者の狭量なのかも。
rakuten
氷山の南
『氷山の南』2
byドングリ
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【移民の宴】
高野秀行著、講談社、2012年刊
<「BOOK」データベース>より
突撃、隣の外国人の食卓。日本初の比較“ごはん”文化論的ルポ。
【目次】
成田のタイ寺院ーThailand/イラン人のベリーダンサーーIran/震災下の在日外国人/南三陸町のフィリピン女性ーPhilippines/神楽坂のフランス人ーFrance/中華学校のお弁当ーTaiwan/群馬県館林市のモスクーMuslim/鶴見の沖縄系ブラジル人ーBrazil/西葛西のインド人ーIndia/ロシアン・クリスマスの誘惑ーRussia/朝鮮族中国人の手作りキムチーKorean Chinese/震災直後に生まれたスーダン人の女の子、満1歳のお誕生日会ーSudan
<読む前の大使寸評>
「比較ごはん文化論的ルポ」という切り口が、いかにも高野秀行やでぇ♪
rakuten
移民の宴
移民の宴3
byドングリ
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【東方的】
中沢新一著、講談社、2012年刊
<「BOOK」データベース>より
ボストークー東の方。人間を乗せた最初の宇宙船の名前である。偉大なる叡智=ソフィアは、科学技術文明と近代資本主義が世界を覆い尽くす時こそが、真実の危機だと告げる。バルトーク、四次元、熊楠、マンダラ、シャーマニズム、製鉄技術、方言、映画とイヨマンテ…。多様なテーマで通底する「無意識」に、豊饒な叡智を探求する。
<大使寸評>
スラブ民族や熊楠曼荼羅など、果ては四次元的推論まで縦横無尽に書きつくす(あるいは書き散らす?)中沢さんの頭の中は、どうなっているのだろうと、驚いたのです。
shogakukan
東方的
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【アライバル】
ショーン・タン著、河出書房新社、2011年刊
<「BOOK」データベース>より
新たな土地に移民した者が、その土地で生まれ変わり、新生児のように成長していく。そこには過去の自分を捨てなければならない辛さと、新しい人生を歩むチャンスを手にした幸せとの両面がある。それをまるでサイレント映画のように一切の文字を使用せず表現した、究極の文字なし絵本。
<大使寸評>
大型本でハードカバーであるので重厚感があり、表紙の装丁も古めかしくいい感じです。
そして、なによりセリフが無い、絵ばっかりである。
絵の中に意味不明の文字が描かれているが、新規に入国した移民にとっては読めないわけです。
・・・セリフが無い、従って翻訳文もないわけで、絵本の中には読める文字が一切無いわけです。
小さなコマ割りが並んだページは、サイレント映画の弁士の説明みたいなものでストーリーを補足してくれます。
また映画といえば・・・
移民船の到着はエリア・カザンが『アメリカ・アメリカ』でよく似たシーンを描いています。
モノクロで全体的に暗く労働者の悲哀を描くということでは、テリー・ギリアム『未来世紀ブラジル』を彷彿とします。
ま~、字のない絵本を飽きもせずながめているが、ひとえにショーン・タンの画力によるのでしょう♪
個人的には、古代のヒエログリフに接するように、稀有な文化的体験であるが(笑)・・・・
まるで、韓国で迷子になった時と同じで、シュールな趣きがあり、しびれるわけでおま♪
Amazon
アライバル
アライバル
byドングリ
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【隣のアボリジニ】
上橋菜穂子著、筑摩書房、2010年刊
<「BOOK」データベース>より
独自の生活様式と思想を持ち、過酷な自然のなかで生きる「大自然の民」アボリジニ。しかしそんなイメージとは裏腹に、マイノリティとして町に暮らすアボリジニもまた、多くいる。伝統文化を失い、白人と同じように暮らしながら、なおアボリジニのイメージに翻弄されて生きる人々。彼らの過去と現在をいきいきと描く、作家上橋菜穂子の、研究者としての姿が見える本。池上彰のよくわかる解説付き。
<読む前の大使寸評>
アボリジニといえば、自然人、岩絵を描くアーティストというイメージがあるのだが・・・
上橋さんが報告する現代のアボリジニが興味深いのです。
<図書館予約:(5/03予約、5/24受取)>
rakuten
隣のアボリジニ
隣のアボリジニ
byドングリ
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【北緯14度】
絲山秋子著、講談社、2008年刊
<「BOOK」データベース>より
30年の時を越え、やっと神様に会える!西アフリカ・セネガルへの魂の旅。友だちと出会うこと、自分の居場所を見つけること、言葉の本当の意味をさがすこと、大切なことを考え続けた長篇紀行。
<読む前の大使寸評>
おお 絲山秋子の長篇紀行ってか・・・
それも西アフリカ・セネガルへの旅というド田舎と言うか、キワモノではないか♪
rakuten
北緯14度
北緯14度
byドングリ
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【帰郷ノート/植民地主義論】
エメ・セゼール著、平凡社、2004年刊
<「BOOK」データベース>より
【目次】
序 偉大なる黒人詩人(アンドレ・ブルトン)/帰郷ノート/植民地主義論/エメ・セゼール小論(砂野幸稔)/解説 しかし神話は殺せるだろうかーネグリチュードをめぐる蜂起と寛容(真島一郎)
【著者情報】
セゼール,エメ(C´esaire,Aim´e)
1913年西インド諸島のフランス領マルティニック島に生まれる。18歳でパリに渡り、高等師範学校に学ぶ。セネガルのL.S.サンゴールと出会い、1930年代、フランス植民地主義の同化政策を批判し、黒人存在の文化的・政治的尊厳回復を訴える「ネグリチュード(黒人性)」の思想を生み出した。
ネグリチュードに到るまでの意識発展のドラマである『帰郷ノート』が、ブルトンらシュルレアリストたちに絶賛されただけでなく、『植民地主義論』等による西欧批判と、解放の思想を追求する詩、戯曲等は、現在も世界中で読みつがれている。
<読む前の大使寸評>
エメ・セゼールの存在を絲山秋子の小説『離陸』で知ったのだが、気になるのです。
…で、この本を図書館で予約していたのです。
しかしまあ、ネグリチュード(黒人性)という思想を打ち立てた詩人というマルチタレントがすごいですね。
<図書館予約:(12/10予約、12/15受取)>
heibonsha
帰郷ノート/植民地主義論
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【ワイルド・ソウル】
垣根涼介著、幻冬舎、2003年刊
<商品説明>より
遺恨、情愛、希望、再生。歴史の闇に葬り去られてしまう前に──。今、最後の矜持を胸に、国家を相手に壮大な復讐劇の幕が上がる! 嵌められた枠組みを打破するために颯爽と走り出した男女の姿を圧倒的なスケールと筆致で描く、史上最強の書き下ろしクライム・エンターテイメント1314枚!
<読む前の大使寸評>
史上最強の書き下ろしエンターテイメントとは、大きく吹いているで。
読み始めると、ブラジル移民が出てくるお話のようです。
かつて拓務省が、満州への入植を奨励したが・・・
戦後、ニッポン官僚は棄民政策のようなブラジル移民を奨励したことが、知られていますね。
役所のなかで三流と呼ばれる外務省、農水省、文科省などがあるが、この棄民を推進したのは外務省だったかな?
高給で閨閥優先で知られた外務省の気風は、戦後75年にもなる現在、改善されているだろうか?
<図書館予約:(11/27予約、12/15受取)>
rakuten
ワイルド・ソウル
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【李朝残影 : 梶山季之朝鮮小説集】
梶山季之著、インパクト出版会、2002年刊
<「BOOK」データベース>より
梶山季之が生まれ育った「ふるさと」植民地下朝鮮を描く作品群。
【目次】
族譜/李朝残影/性欲のある風景/霓のなか/米軍進駐/闇船/京城・昭和十一年/さらば京城/木槿の花咲く頃/族譜(広島文学版)/エッセイ(韓国の“声なき声”を推理する/朴大統領下の第二のふるさと/京城(ソウル)よ わが魂(ソウル)/魂の街 ソウル)
<読む前の大使寸評>
最近まで、梶山季之といえばエロ&サスペンス?の作家だと思っていたが、朝鮮からの引き揚げ者で、朝鮮に関して数多くの作品を残していることを知ったわけです。
大使にとって土地勘もあり思い出の多い朝鮮なので、これから読んでみようと思うのです。
<図書館予約:(11/28再予約、12/04受取)>
rakuten
李朝残影 : 梶山季之朝鮮小説集
李朝残影 : 梶山季之朝鮮小説集
byドングリ
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【スワロウテイル】
岩井俊二著、角川書店、1999年刊
<「BOOK」データベース>より
円を掘りに来る街。それがイェンタウンだ。日本人はこの呼び名を嫌い、自分たちの街をそう呼ぶ移民たちを逆にイェンタウンと呼んだ。ヒョウとリンとフニクラは墓荒らしで小金を稼ぎ、グリコは売春で生計を立て、身寄りのないアゲハを引き取った。ある日、客のひとりがアゲハを襲い、隣人のアーロウが客を殺してしまう。すると腹の中からテープが飛び出し、代議士のウラ帳簿が見つかる。飽和状態のイェンタウンで、欲望と希望が渦巻いていった。映画『スワロウテイル』の岩井俊二監督自身によるもうひとつの原作小説。
<読む前の大使寸評>
映画『スワロウテイル』を観て良かったので、その原作を読んでみようと思い立ったのです。
amazon
スワロウテイル
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【熱風大陸】
椎名誠著、講談社、1988年刊
<「BOOK」データベース>より
『恐るべき空白』!150年前、熱気70度のオーストラリア砂漠を旅した男たちのロマンを追いかける。
<読む前の大使寸評>
たまたま椎名誠著『駱駝狩り』を読んだところだが、その話がカラー写真付きで詳しく載っているのが、ええでぇ♪
若い頃の椎名の砂漠旅行となると、バカげの至りで期待できそうやで。
<図書館予約:(11/16予約、11/20受取)>
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熱風大陸
『熱風大陸』2
byドングリ
『イエスの幼子時代』の著者J・M・クッツェーはオーストラリアに住んでいるようだが、大使が読んだ作品群は、結果的にオーストラリアにからむ文学作品になっています。
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