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2014.01.30
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カテゴリ: 株式・金融市場





FRBは今週の市場の急落を容認するメッセージを送った

バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が新興国市場に残した別れの贈り物は、
もっと以前から理解しておくべきだった暗黙の助言─君たちは自力で頑張って─だった。

連邦公開市場委員会(FOMC)の結論として、
FRBはテーパリング(緩和策の規模縮小)の継続を決め、
月額の債券買い入れ額をさらに100億ドル削減するが、
今まさに起きようとしている新興国危機への影響については何の言及もなかった。

FOMC声明はある程度の景気上向きを示す内容となったが、
最近の新興国市場の混乱については、考慮すべき要素として触れていないのだ。


景気は「上向いた」と指摘したほか、家計支出と企業の設備投資は「より急速に」伸びたとしている。
声明の表現は、全体をみると12月と同水準か、あるいは緩やかな景気見通しの引き上げか、
その中間のどこかに相当する判断だった。

反対票がなかったことも併せて考えると、FRBは新興国のみならず、
リスク資産投資を行う人々一般に対してとんでもないシグナルを送っていることになる。

新興国市場で現在起きていることに対してFRBはどうやら何も恐怖感を抱いていないようで、
市場全般に対するマイナスの波及効果にも慣れ切っているようにすらみえる。

それも正しい判断ではあるが、リスクの高い株式の買いポジションを保有していたら、
そんなことは言われたくない。しかも現実には、FOMC声明の発表後は新興国通貨と
他の資産が相場下落に見舞われただけでなく、米株も下げ足を速めた。

FRBの今日の政策決定は、


第1にファンダメンタルな面において債券買い入れの縮小とは、資金に余裕があり、
どの資産に投資するか判断を迫られた債券投資家の数が減ることを意味する。
緩和縮小によって一般的に金融環境は引き締まり、他の全ての条件が同じだとすると、
それに比例してリスク資産投資に悪影響が及ぶ。

第2に、FRBがあまり気にしていなかった市場の急落が起きたという事実が重要だ。

昨年夏ごろに債券利回りが上昇した後にはテーパリングの実施を延期した。

これに対し現在は最新の経済指標がまちまちの状況で、
FRBは市場が歓迎しなくてもテーパリングを継続する決意を固めているように思える。


<400ポンドのゴリラと40ポンドの猿>

FRBの債券買い入れ額の縮小によって、これまでの米国の金融緩和環境の下で
自国経済の立て直しを進めてこなかったロシアや南アフリカ、トルコに過酷な状況が生まれつつある。

テーパリングによるダメージはこれまで、海外から資本を引き込む必要性が大きい国に集中していた。
だが、ここ数日間は、商いが薄いフロンティア市場の債券を除いてほぼすべての市場が圧力を受けている。

資本調達コストの上昇は新興国市場に悪材料となるが、少なくとも現時点で世界経済にとっては
テーパリングのペース見直しを迫られるほど悪材料にはなっていない。

攻撃の標的にされた新興国市場の中央銀行は、金融政策を通じて自国通貨を防衛する意思を示したが、
その効果も明らかにまちまちの結果となっている。

トルコは28日に翌日物貸出金利を12%に引き上げたが、
リラ相場は数時間後に再び売り圧力にさらされた。
インド準備銀行も25ベーシスポイント(bp)、
南アフリカ準備銀行も50bpの利上げを実施している。

こうした新興国の行動は、FRBの政策決定やFRBが何を考えているかに比べて
はるかに重要度が低いことが証明された。

少なくとも一部の投資家が望んだのは、新興国市場を襲った下降気流が
ユーロ圏の危機のような混乱をもたらすほど大きくなり、
再考の余地があるとFRBに思わせることだっただろう。

2011年ごろにFRBが
「グローバル金融市場の緊張によって景気見通しに著しい下振れリスクがある」
と言い続けていたころが思い返される。

それによって一部の国債の売り圧力がわずかながら弱まり、ユーロ圏内で売りの連鎖が
米国まで波及する事態は最小限にとどめられた。今回はこうした幸運に恵まれることはなかった。

欧州の債務危機は、政策に影響を及ぼすほど巨大で醜く恐ろしい400ポンドのゴリラだった。
それに比べて現在の新興国市場は、わめきながら不愉快なものを周囲にまき散らすものの、
FRBにとって最重要ではない40ポンドの猿といったところだ。

つまり、FRBは今週の市場の急落を容認するメッセージを送ったと同じことになり、
これは米国株にとっては悪い知らせとなる。

この先も似たり寄ったりの事態が繰り返されることを覚悟しておいた方が良い。








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最終更新日  2014.01.30 22:19:17
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