宝石の用語4(エンハンスト編)

宝石の用語4(エンハンスト編)

用語エンハンストについて説明しています。

エンハンスメントとは・・
国際規定で、
「宝石が本来持っている潜在的な美しさを引き出す目的で、
加熱や含浸などをし、改良すること」とされています。
具体的には、宝石を磨く(カットする)だけでは現れない
「色」「輝き」「質感」を、「加熱する」「オイルに浸す」
「ワックスをかける」などの処理によって引き出すことです。
宝石が持っていない色を添加する処理は「トリートメント」と言い、
エンハンストメントとは全く違います。
エンハンストメントによって宝石の価値が下がることはないですし、
この処理を施した宝石も「天然物」と呼ぶことが許されています。

用語 説明
加熱処理 加熱により余分な暗色味、または紫色味を取り除くことで、
本来その石が持っている赤色味の美しさを際立たせます。
サファイヤでは、黒味を取り除いて色合いを明るくしたり、
逆に色合いを暗くする目的で加熱処理を行います。
含浸処理 エメラルドはその生成状況から、
内部に液体インクルージョンや空気が含まれることが宿命的と言われています。
そこで、古来よりオイルを含浸させ、品質の向上をはかっていました。
現在でも、無色オイルや樹脂をエメラルド結晶の隙間に
含浸させる処理を行っているようです。
蝋(ロウ)処理 表面を無色ワックスなどでコーティングすることにより、
質感をアップさせます。



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