トニー便

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(2)ビッグバイアモン

ビッグバイアモン
牡 栗毛 栗東・中尾正厩舎 1993年4月16日生 父 Baillamont 母ブラダマンテ




生涯わずか5戦、しかし強烈な将来性を感じさせた馬でした。

デビュー2戦目のプリンシパルSでダンスインザダークの0秒3差3着。
既に素質の片鱗をそこで覗かせていました。

私が実際にレースを目にしたのはデビュー3戦目のほうせんか賞(500万下 東京芝2000m 馬場:良 )でした。
その日は安田記念の日(平成8年 トロットサンダー)でちょうど府中に行っていました。

ビッグバイアモンはスタートから先頭に立つと後続を引き離して6馬身差の圧勝……。
G1に詰め掛けた大観衆が思わずどよめいていました。それぐらい派手なパフォーマンスでした。

福島競馬場改修のため、中山で行われた次走、ラジオたんば賞(G3)。
中山芝1800mをレコード勝ち。
秋は天皇賞か菊花賞か、夢が膨らむ勝ち方でした。

秋初戦の神戸新聞杯が最後のレースになりました。
いつも通り先頭に立ったまま直線に向いたビッグバイアモン、後続を突き放すかと思いきやズルズルと後退しはじめ、まさかの5着。

レース後に左前浅屈腱断裂が判明。競走能力喪失でそのまま引退になりました。

「こんな馬じゃないんです……」

レース後の蛯名騎手の言葉が無念さを物語っていました。



無事だったら……。

「たられば」は競馬に禁物ですが、半妹のスティルインラブが牝馬3冠を達成したことから、
あの馬のレースを観た者は余計に「たられば」を想わずにはいられないのです。



ビッグバイアモン 戦績


ビッグバイアモン(平成8年ラジオたんぱ賞)JRA Video Interactive


ビッグバイアモンギャラリー(引退後)蛯名正義騎手ファンサイト 愛ラブHORSE
※ビッグバイアモンは秋田の乗馬クラブを出て現在所在が不明です。(2004.10.2)



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