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イヤミスとはだれが言い始めたのだろう。読後感は決して良くない。特別な色覚を持つ人をギフテッドと呼び、その人が描く絵を色彩の魔術師として褒める、留美ちゃんが一番怖かった。古代は赤と茶は同じ色、青と緑も同じ色として感じていたらしい。緑色なのに青信号と言うのも、その名残かな。4原色の目を持つ人は、蝶が見ている世界を体現できるのだろうか?人間標本 [ 湊 かなえ ]
2024.02.24
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2021年6月から2022年11月まで、新聞連載で読んでいたが、これほどの長編とは思わなかった。読み直してみると、記憶が飛んでいる所があったり、各学校の登場人物が把握しきれてなかったので、頭の整理ができて楽しめた。コロナのせいで修学旅行が中止されたり、部活が出来なかったりする中で、コロナだからこそ出来ることを考えた中高生たち、すごい!大人だったら「しょうがない」と諦めてしまう。学生時代の1年は濃密で、まさに青春。特に、望遠鏡で「星をつかまえる」という表現が刺さった。この夏の星を見る [ 辻村 深月 ]
2024.02.23
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『汝、星のごとく』を読んでいないと理解できないかもしれない内容です。3編収録。「春に翔ぶ」北原先生の過去、シングルファーザーになった理由。「星を編む」櫂の遺作を出版しようと奔走する編集者。「波を渡る」暁海と互助会的結婚をした北原先生、成長した娘の結とその母菜々との再会などの後日談。気になったのは、勢いで「私の子です」と言ってしまった若き日の北原先生。菜々の母親の子として届出したので、民法上の父は母の夫になるから認知できないはず。小説では認知して引き取ったことになっている。菜々の子として届出たなら、父がいないので認知できるけど。でも、前作の疑問は解けた感じです。夫婦や親子の形はそれぞれで、周りに振り回されない事が大事です。星を編む [ 凪良 ゆう ]
2024.02.14
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shikafucoさん制作の表紙のオブジェが3万円で販売されてます。パッと見た時、墨の粒子を拡大した写真かな、と思った。墨のイメージにピッタリです。ホテルマンと書家の交流を描いた物語。今どきは招待状の宛名はパソコンのプリンターで行書体フォント印刷しているものと思っていた。一流ホテルでは書家に依頼するんだ!そして、最初に書家の長袖のTシャツが気になっていたが、最後に伏線回収。じわっとくる内容でした。墨のゆらめき [ 三浦 しをん ]
2024.02.10
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東北新幹線が東京から盛岡間を走行中に、色々な事件が起こる。およそ3時間、しかも密室である新幹線の車両内で次々に展開される物語にハラハラしながら読了。特に中学生の王子少年は末恐ろしかった。他人を屈服させることに快感を覚え、知識も豊富で人間の心理もよく理解しているので、子供のふりして大人を手玉に取る。こんな子供が大人になって独裁者になるんだろうな、と思った。そして、その業界の人も子供の危機には一般人と同じように必死になる。今回は木村さんの両親が大活躍でした。マリアビートル (角川文庫) [ 伊坂 幸太郎 ]
2024.02.06
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