院是の中には医師の命は含まれていない。
近隣の病院が医師不足により夜間救急から撤退するなか、
主人公の外科医公河は不眠不休の勤務が続く。
作者が医師なので、
私たちが知らない病院の内側や
緊急手術の様子がリアルに描かれる。
そして、公河の体と心が壊れていく。
血液検査の結果が悪くても血圧が高くても
休むことは許されない。
末期癌の患者が羨ましい、
死ぬ前にはいっぱい寝たい。
過労死した医大の同期は、
背骨を立てたまま死んでいた。
救いのない話だった。![]()
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