20時近く、予約してあるOsteria Da Marianoへ向かう途中、今度はライトアップされた姿が見られるというのでまたドゥオーモへ。夜もまたきれいだねえ、シラクーザは細い路地にも、オレンジ色に統一された街灯が整備されていて、街が明るくてとても歩きやすい。一歩裏に入ると真っ暗でかなりおっかないパレルモとは大違いだ。
夜はオペラ座でバレエを観るので、先に夕食にしようと Le Paradis du Fruitへ。ここはフルーツを売り物にしてるお店で、ノンストップ営業なのでいつでも食事が出来る。「地上の楽園」というネーミングの色んな選択肢から選べるコンビネーションプレート、サーモンブロシェットとグアカモーレと七面鳥のピタ、スチーム野菜を選んでみた。サラダとパンもついてきて山盛り野菜、外食は野菜が不足するからこれは嬉しい。サーモンはちょっと焼きすぎで硬かったが、野菜はどれも新鮮で美味しく、フルーツたっぷりの特製カクテルもお気に召した。
すっかり満足して、いざ香水作りのスタジオ Le Studio des Parfumsへ。ここはNHKの「TVでフランス語」で紹介されてて、NHKだから詳細等一切出ないのを、壁に貼ってあったポスターの名前からネット検索して捜し当てたとこ。調香師がコンサルティングしながら、世界にたった一つのオリジナルを作ってくれるんだって。2時間で100ml作れるコースを予約してある。 HPやメールのやりとりはフランス語のみだったけど、担当の調香師さんは英語も出来て、チャンポンで説明してくれるのでわかりやすい。最初に直感で好きな香りをサンプルからいくつか選ぶと、私は優しいフローラルとシプレ系フルーティーが好きなのねと、その通り! それを元に、まずベースノートから5~6種を選ぶと、調香師さんがこれを10ml、これは5mlというふうに量を指定するので、自分でシリンダーで計量し、混ぜたのはビーカーに移しながら作っていく訳。ミドルノート、トップノートも5種くらいずつ、ノートが出来るごとに香りをテイスティングして微調整して、ベース、ミドル、トップの順に混ぜ合わせて出来上がるのだった。一つずつシリンダーできっかり量るのは、私のような几帳面な性格は、一滴ずつ気にしながら量るんで、かなり神経使ってくたびれるものの、手作り感は満喫出来るので楽しい。 そして完成したのは、とーっても好きな香り(^^)v ボトルに入れて、ネームタグを貼ってくれる。レシピはスタジオで保管するので、今後いつでも追加注文出来るし、日本にも送ってくれるんだって。ものすごくたくさんの香りを嗅ぐので、風邪気味の時はお勧め出来ないけど、理科の実験みたいで楽しいし、世界にたった一つのオリジナル香水が、自分の手で作れてすごく嬉しい。このコースはコンサルティング等すべて込みで155ユーロ、普通に香水買っても一万円くらいするから、リーズナブルじゃないかと思う。