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今日は父を語ってみたいと思います。
父は9人兄弟姉妹の9番目 岐阜県の田舎で生まれ育ち
当時田舎の9番目と言うと家族の中でもあまり存在感がなかったのか
又、父が5歳の時に両親は亡くなったとか・・・親の愛を受けていなかったようです。
生活は長男夫婦に見てもらったようで結構つらい思いをしていたようでした。
その後戦争がはじまり満州へ(今の中国ですね)渡り、終った時には、
もう二度と岐阜には戻りたくないと思い山口県で住む決意をしたそうです。
懸命に働き家を2軒(ぼろ家)手に入れ家族5人を養っていました。 本当の苦労人です。
一匹狼とは父のことを言うのでしょうか? がむしゃらに働いていましたね・・・
当然夫婦仲も悪く喧嘩が絶えなかったのです。そんな夫婦の中にいた私達姉妹弟は
親の顔色を見ながら育ったのです。 おじいさんおばあさんはいないと思っていました。
父は全てのウップンをお酒に・・・ これがお酒に飲まれ怒りじょうご 人が変わってしまいます。 大暴れ!! 側に寄るどころか怖くて逃げ回っていた始末。 毎晩の晩酌・・・・
まぁ~当時はお酒飲みは多かったのですが 母は毎晩泣いていました。
飲まない時の父は仏様 飲むと一転して狂うのです。 子供心に怖い怖い日を
過ごしたと今は走馬燈のように想い出されます。 決して愛情がなかった訳ではなかったのです。 しつけに厳しく曲がった事の嫌いな父(自分は曲がっていましたが)
これも仕方がなかったと言えましょう。 当時の時代でした。
あちらこちらの路上でお酒を飲んで転がって寝ているおじさんは結構いました。
そうゆう情景を見ながら何処も同じと暗黙の納得をしておりました。 今でこそ
このような人は見かけませんが当時は世の中も暗く、暴れている父を見ていると
家の中も暗かったですね。 68歳で亡くなりましたがお酒がそうさせたのだと
大人になった自分がそう思えるのは、又、そんな父でも存在は大きかったです・・・
少しでも社会に通用できる人間に育ててもらった事には感謝です。
物の溢れた現在 昔よりは明るい世の中、こんなに平和になっても
いいことばかりではありませんね 今日もどこかで・・・・・