(Ωサーバー)隠されし 金色の 資金石 Lv.85

(Ωサーバー)隠されし 金色の 資金石 Lv.85

老人。声もかれて


俺は帰ってきたんだ。
俺の生まれた場所に。

あの日の俺は狂っていた。
学校と言うシステムの中、耐え切れずに部屋に閉じこもる。
一日中無くじゃくった。
部屋の電気が、イツまでも俺を照らした。
とある日、部屋の中に誰かいる。
「誰だ?」
と俺は叫ぶ。
そいつは、ボロボロの服を着た中年のやせ細った男だった。
「あんた、何で俺の部屋はいってんだ?」
「いやね、なんとなく」
「は?」
「なんとなくだよなんとなく。」
「警察呼ぶぞ」
「無駄だ。あんたは心の中で俺を待っていたはずだ。」
「あんたを?ふざけんなよ。」
「いいや、あんたは待っていた。自分を笑わせてくれる者を。
さしずめワシはラフメイカーってとこだな。」
「は?やってらんねぇ。帰ろよジジィ!!」
「ん?オフォフォ。いつか、お前さんはきっとワシが必要になる。いつかきっとな。」
「何なんだよ…。あのジジィ。」

そして、ここにいるのは俺。
いつもどおりのケンカで周りにはヒトデナシが倒れてる。
「おぉ、派手にやったな。」
「何で、いるんだよ。ジジィ」
「それは、ワシがお前に取り付いてるからだ。」
「バーカ」
ここ数日間。
ケンカのしっぱなしで俺は疲れていた。
しかし、その疲れをイヤとは思わなかった。
ケンカの終わるたびに、奴が来て俺に話しかける。
表面上、俺は奴を邪魔者扱いしているが、ほんとのところ俺は奴に心を開いているのかも知れない。

しかし、俺は、
間に合わなかった。
ある日、いつもどおりに俺はケンカを売られた。
もちろんソレを買い、奴等をボコッた。
しかし、奴らはある秘策を隠していた。
ジジィを人質にとっていた。
俺は、その事に気づかず、相手を殴り続ける。
そして、気がつけば、奴らはジジィに手を下した。
小さなナイフ。
その、小さい刃が、ジジィを突き刺した。
「アアアアアアッッッッ!!」
俺は、気づくのが遅すぎた。
俺が、もっと早くに気づけば、ジジィは何事も無かった。
怒りでわれを忘れた俺は、
鬼になった。
気がつけば、俺の手は血まみれ。
周りには血が飛び散っていた。
「ジジィ!大丈夫か!!」
ジジィは、血を出しすぎたせいか、冷たくなりほとんど動かなかった。
「ワシは、偽者だ。」
「あ?何言ってんだよ!!」
「ワシは、ラフメイカーなんかじゃなかった…。」
「ラフメイカー?おい!!」
「ワシは、昔、人を殺した。その償いとしてワシは人を笑わせようとした。」
「おぃ!!なに言ってんだよ!ジジィ!」
「人殺しのワシに、人を笑わせることなどできなかった。だが、お前はまだ、笑わせられる。
お前は、人を不幸にするな。お前が、ラフメイカーになれ。」
「何だよ!!アンタは自分の命より!!そんなにラフメイカーが大事なのかよぉ!!」
「いいか、お前がラフメイカーになれ。
人を笑わせろ…。」
そういって、ジジィは動かなくなった。

「ダッセェ昔話だな。俺にはもう関係無い。」
俺は、今でもジジィのことを思い出す。
そして、ジジィを受け継いだ自分を見る。
一体、この世界には何人の人が泣いているんだろう。
この、弱い力で、何人を笑わせられるんだろう?
答えはわからない。
あってたまるか。
みんな、笑え。
笑って、世界を動かせ。
笑って。
笑って。
笑って世界を変えろ。

ラフメイカー  (終)

プロローグ レス1
第1話   レス2
第二話   レス3 レス4
最終話   レス5 レス6



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