あひるとひよこたちの部屋

1才7ヶ月~11ヶ月(その2)

1歳の絵本(1歳7ヶ月~その2)

2歳も目前になってきて,絵本の楽しみ方もますます本格的になってきたようです。
読んであげていると「おかちいねえ」「これいや~」なんて,いっぱしに感想を言うようになりました。
はらはらするシーンでは布団に隠れたり,楽しいとニコニコして体を揺すったり,
心から楽しんでくれているのが分かるので,こちらとしても嬉しいです。

図書館で借りた本も,内容をずっと覚えているようで,返却してしばらく経ってから
突然「○○よんで~」などと言われるので,かなりびっくりします。
また,活動範囲が広くなったので,自分の実生活と絵本の内容がリンクするようにもなり,
それも楽しみの一つのようです。どんぴしゃりのタイミングで絵本のフレーズを口に出すので,
知らない人には「こんな難しいこと話せるの!?」なんて驚かれたりもしますが,
実はオウムと同じ・・(^^; でも,こうやってだんだん言葉を覚えていくのでしょうね。

それから,「1歳7ヶ月~その1」ではまだ楽しめなかった「もりのなか」や
「ちびごりらのちびちび」も,最後までじぃっと聞くようになりました。
少し長めのお話でも聞いていられる力がついてきたようです。





「ノンタン ぶらんこのせて」 キヨノサチコ作・絵 偕成社

ノンタンものは打ち止め,と宣言したはずだったのですが・・。本屋でめざとく見つけられて,
ついつい買ってしまいました。が,これが大ヒット。ひよこはこの本のおかげで,
「『じゅんばん』とは何か」という概念を理解したようです。
ノンタンがずっとブランコに乗っていると「だめなんだよねえ」,
ムッとしているクマさんたちの顔を指差して「おこってるもんねえ」と繰り返しています。
公園でも,他の子が遊具を使っていると,「じゅんばんじゅんばん」と唱えて待てるようになりました。
ノンタン一同に感謝!


「ノンタン こちょこちょこちょ」 キヨノサチコ作・絵 偕成社

公約違反第二弾。みんなでひたすらくすぐりあう,他愛ないお話なのですが,やっぱりウケました。
私がひよこをくすぐると,笑い転げて死にそうになりながら,それでも必死で
「やめてよやめて,こちょこちょやめて~」と絵本のフレーズを叫んでいます。
散歩の途中でねこじゃらしを発見すると必ずつんできて,ぬいぐるみ達をこちょこちょしたりもします。


「すりすり ももんちゃん」 とよたかずひこ 童心社

1歳7ヶ月~その1で書いた,どんどこももんちゃんのシリーズです。
涙目でお母さんのところへかけよるももんちゃんが可愛い! 
ひよこは,泣いている子を見ると,「さぼてんしゃん,しゅりしゅりってしたのかなあ」
などと言ってます。あと,絵本の真似をして,私のほっぺたに自分のほっぺをすりすりして,
「おかあちゃん,いいにおーい」。物真似オウム状態だとわかっていても,これは嬉しいです。


「かくれんぼ ももんちゃん」 とよたかずひこ 童心社

 上と同じシリーズです。ももんちゃんの可愛らしさにノックアウトされて,また
買い込んでしまいました。ももんちゃんがお友達とかくれんぼするんですが,
あまりのスケールの大きさにびっくり&笑ってしまいます。最終ページも必見。


「三びきのやぎのがらがらどん」 マーシャ・ブラウン え せたていじ やく 福音館書店 

この本,私はたしか5歳くらいのときに初めて読んだのですが,トロルが怖くて
夜トイレに行けなくなった覚えがあります・・。ひよこは,まだなんだか分からないので,
かえって楽しんでくれているみたい。同じモチーフ×3回の法則は,やはり子供の心を
とらえるようで,がらがらどん達が橋を渡るたび,
「かたことかたこと」「かたんことんかたんことん」「がたんごとんがたんごとん」と口に出しています。


「ぐりとぐら」 なかがわりえこ おおむらゆりこ 福音館書店 

 この名作に関しては,もはや説明不用,でしょうか。
ひよこにこれを読んでやるのを楽しみにしていたんです。少しお話が長いので大丈夫かなと
思いましたが,とても気に入ってくれたみたい。
「しろくまちゃんのほっとけーき」もそうなんですが,お料理する話は大好きみたいで,
道具をいちいち指差しては「ふらいぱん!ぼーる!」と言っています。


「あおくんときいろちゃん」 レオ・レオーニ作 藤田圭雄訳 至光社 

ひよこはなぜかこの本のタイトルを,「ぱぱときいろちゃん」だと間違えて覚えてしまいました。
主人公は青い丸と黄色い丸。お互いが大好きな二人は,くっついて緑になってしまいます。
ほんわかした,抽象画っぽい絵(美術に詳しくないので抽象画のなんたるかは知りませんが)で,
ひよこにこれで分かるかしらと思ったのですが,大きいきいろが出てくると「ぱぱー!」と叫んでます。
くっついて緑になった二人が泣いてしまうシーンでは,ひよこもとても悲しそう。


「くろねこかあさん」 東君平 福音館書店

白と黒の切り絵でできた絵本です。これは0歳ちゃんでも楽しめると思います。
リズムもいいし。最後のページ,「くろねこかあさん やさしいかあさん」という
フレーズがあるんですが,以前何かの拍子にひよこに「ひよちゃんのやさしいおかあさんはどこ?」と
訊いたら(当然『ここ!』と抱きついてくれることを期待して・・),
本棚に突進してこの本を持ってきました・・・。


「よるくま」 酒井駒子 偕成社

暗い(黒い?)ページが多いせいか,小さい子のあいだでは賛否両論あるそうですが,
ひよこはとてもお気に入りで,リクエストランキングでも上位です。
よるくまが,やっとお母さんを見つける場面では,なんともいえないいい笑顔で,
ニィっと笑って「おかあちゃん,いたね」。読んでいるこちらも,しみじみ心が温かくなる絵本です。


「ロンパーちゃんとふうせん」 酒井駒子 白泉社

上と同じ酒井駒子さんの絵本です。雑誌のMOEに載った時から,なんていい話なんだろう,
早く本にならないかなと待ちわびておりました。なんといっても,ロンパーちゃんのお母さんが
最高です。こういうお母さんになりたいなという理想像です。もちろん,ひよこも
とても気に入ってくれて,ふうせんを見るたび「ろんぱーちゃんといっしょ」と言ってます。
幻のふうせんを追いかける「ロンパーちゃんごっこ」も楽しい。


「やっぱり おおかみ」 ささきまき さく・え 福音館書店

読むたびにため息が出ます。名作ですねぇ。絵が本当に素晴らしいし(外国の絵本みたい),
内容もシンプルでいてすごく深い。ちなみにうちのダンナさん,
「俺にはこれ難しくてよく分からない。俺のレベルはノンタンくらいかもしれない。」
なんて言ってました(笑)。
もしかしたら30すぎのおじさんより,1歳のひよこの方がすんなり理解しているのかも・・。


「わたしのうみべ」 長新太 佼成出版社

やっぱり長新太は天才かもしれない・・。とても叙情的で不気味でバカバカしくて・・
一読をオススメいたします。うちのダンナさん一押し絵本(あてにならない・・)でもあります。大人が読むとひたすらナンセンスなこのお話,ひよこはまっすぐに受けとめているようです。
赤ちゃんはすごいわ~。


「とりかえっこ」 作・さとうわきこ 絵・二俣英五郎 ポプラ社

本屋さんを物色中,ひよこが自分で選んで持ってきました。
偶然,ひよこが主人公の絵本です。ひよこが散歩中,いろいろな動物と出会ってそのたびに
鳴き声を取りかえるという可愛らしいお話。絵が日本的な色彩でキレイだし,
最後のオチも笑えます。リクエストしてくるだけでなく,ひよこが自分でページを
めくって楽しんでることも多いです。




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