あひるとひよこたちの部屋

ドイツ 現地子供靴事情 

ドイツ 現地子ども靴事情

 ドイツ・ハンブルグに留学中の義弟に,「で,本当のとこ,ドイツでの子供靴事情って
どうなっているのか,いわゆる『子育て中のフツーの親』に聞いてみてちょうだい」と,
面倒くさいお願いをしてみました。



ケース1: シュミットさん(仮名)・三歳女児有りの場合


 義弟の友人で,お金持ちでも貧乏でもない一般家庭。特に「子供には絶対良いものを」と
はりきっているわけでもなく,ごく普通に子育て中のお宅です。

上履き篇

 義弟がシュミットさん宅に訪問する際,私がこちらから送った
日本の学校指定上履き(780円也)を持参してもらい,実際に見て確かめてもらいました。

一目見て,「なんだこりゃ」という顔。そして,「これは中敷がまったいらで土踏まずの
部分がない。これは絶対足に良くない。」とのこと。

そして,お嬢さんの靴をいっぱい出してきて見せてくれました。「ほら,全部ちゃんと
土踏まずの部分がふくらんでるでしょ。」(ちなみに,メーカーはRICOSTAか
ELEFANTENだったそうです。やはりこれが二大メーカーらしい)

室内用の靴ということで,部屋履きも見せてもらったそうですが,たしかに薄くて
ぺらぺらしてはいるものの,うっすら土踏まずがあり,きちんとマジックテープで
止められるようになっていたとか。そもそも,これは長時間履くものではない,とのこと。

母子手帳について

「ドイツでは母子手帳に足と靴の欄がある」という説に対しては,「それは見たことない」とのこと。
自治体によっても差があるのかもしれません。

選び方・買い方について

「靴屋に行って,サイズを測ってもらって,ぴったりのものを買う。
サイズは長さと幅と両方測る。ジャストサイズなのが大事で,
つま先には少しゆとりがないとダメ。」 (選び方の基本,ちゃんと押さえていますね~)。

それから,「小さい靴を履いていると足が変形しちゃうんだ」。義弟が,「日本では
どうせすぐ大きくなるから大きめの靴を買う家が多いんだ」と言うと,「だって,
それじゃちゃんと歩けないじゃない。」とのこと。
ドイツの子供靴は,サイズは6ミリ刻みで,幅は広め,ふつう,狭めの三種類から選べるそうです。
 そもそも,特に「いい靴を買おう」と考えなくても,靴屋に行って靴くださいといえば,こういう靴しかない,サイズは合ったもの買うのが当然という感じで,これが当たり前の環境なんだそうです。

種類・価格帯について

 義弟が見せてもらった靴は,やはり紐靴かマジックテープ式のものばかりとのこと。ただ,皮にはこだわってないみたいで,「厚みのあるしっかりした布製のもの」が多かったそうです。
 ただ,予想と全然違ったのが,価格の問題。やはり質実剛健な国民性なのか,「価格帯は20~30ユーロ。」だそうです。(1ユーロ130円くらい=2600円~3900円。)義弟が見た中で一番高い値札(ちなみにRICOSTA)で40ユーロ(5200円)。逆にいえば,この値段でRICOSTAが買えちゃうんですね。うらやましい。
 義弟が,「姪は最初大きめの靴を履いていて,うまく歩けなかったから,ちゃんとサイズのあったRICOSTAを買ったら上手に歩くようになったんだ」と言うと,「そりゃそうだろう,RICOSTAはすごくいい靴だ。」。でも,義弟が「日本では値段が100ユーロするんだ。」と言ったら,だんなさんも奥さんも固まってしまったそうです(^^;
 そして,「そんな高いんじゃ本当に大変だ。サイズさえ分かれば,娘の履けなくなった靴を譲るから」とおっしゃっていただいたとか。お心遣いありがとう(^^)

おさがり・もらいもの・中古靴事情

 上の話からも分かるように,これもそんなに抵抗ないそうです。ただ,あくまで「サイズがぴったりあっていること」が重要で,靴屋さんで計測してもらったサイズと同じものをもらったり買ったりするんだとか。「サイズが合わなくちゃ意味ないし」,だそうです。そうすると,子供の足は本当に早く大きくなりますから,誰かが履いた中古品といってもそれほど痛んでないかもしれませんね。 


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