がちゃ☆がちゃ

不信感 2005.6.20


良かった。

弟たちは朝から仕事。
父が気にしていた仕事の日。
これが終われば、気持ちが落ち着く。

週末の自発呼吸のことを主治医に話そう。
少しは事態も変わっているかもしれない。


私たちは少しでも、いいほうに考えたい。
あきらめてください。と言われてもあきらめきれるものではない。

午前中に自宅に帰る用意をして、午後から病院へ。
何度病院と家を行き来しているんだろう?

今日はいのぴーが一緒だから、母と交代で病室に入る。
15歳以下の子どもは病室に入れない。

先に入った母が主治医から話しかけられる。
「ここは救命センターなので新しく運ばれてくる患者さんもいるから、病室を
変わってください。このままではHCUを出られないので、首のところに穴を開けて(気管切開)ここから呼吸器をつなげます。あと、おなかにも穴を開けて、チューブを通し、栄養を摂ることにしたら一般病棟に移れます。」

母は、いよいよだめか・・・と言う気持ちで私に言った。
でも、「どんな形でも、お父さんの体がなくなっちゃうのは嫌だよね」
と、手術をしてもらう方向で話を進めると言う。

力を落とす母だったが、このまま1年でも2年でも・・・
1日でもお父さんが「居る」のであれば、それに賭けたい気持ちでいっぱいだった。


その母をおいて、自宅に帰る道のりは重くてなんともいえない気持ちだった。


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