酔眼教師の乱雑日記

菖蒲湯と由来

菖蒲湯の由来と入り方
●無病息災を祈り、端午の節句の日に菖蒲を折り束ねたものをお風呂の湯に浮かせて入る菖蒲湯。その由来と菖蒲湯の入れ方にふれてみたいと思います。

→ 菖蒲(しょうぶ)湯
◇香りがよく、漢方にも用いられる菖蒲
 菖蒲(しょうぶ)は根茎に精油を含み、香りのよい植物で種類も多く、石菖蒲や水菖蒲が現在流通しています。漢方では鎮痛・鎮静・健胃・駆虫薬として石菖蒲が、浴用として水菖蒲が用いられています。菖蒲湯は神経痛、リュウマチ、肩こりなどに効果があると言われています。
◇古来より菖蒲で厄除け
古来、菖蒲は厄除けとして用いられてきました。中国では端午の節句に無病息災を祈って摘んだ菖蒲やよもぎを軒につるしたり、枕の下に菖蒲を敷いて寝るという習わしがあったようです。日本では、奈良時代や平安時代、端午の日、宮廷では災厄を避けるために軒に菖蒲やよもぎを挿し、臣下の人々が菖蒲を冠に飾り、菖蒲の葉の薬玉を柱に下げたと言われています。鎌倉時代や室町時代には、邪気や悪疫をはらうとして庶民の間で軒にさしたり、菖蒲酒を飲んだりされていました。
◇菖蒲湯の由来
古代中国では5月5日に邪気をはらう浴蘭節(よくらんせつ)という風習がありました。それが日本に伝わったのが菖蒲湯です。
 菖蒲湯は、古くから端午の節句や武士の出陣前に武運長久を願って浸かる風習があったとも、江戸時代の銭湯から始まったとも言われています。
 ちなみに菖蒲湯に使う菖蒲はサトイモ科の多年草で、アヤメ科である花菖蒲とは違います。
◇由来を伝える昔話
 日本には菖蒲湯、軒菖蒲、枕菖蒲、よもぎ餅の由来を伝える昔話が残っています。
 ある年の5月5日、狩りに行った狩人は山奥で鬼に遭遇し、慌ててよもぎの林に身を隠しました。それを見た鬼は狩人が火の中に飛び込んだと思い、よもぎの林に近づけないでいました。そこから逃げた狩人は今度は菖蒲の沼に入りました。それを見た鬼は狩人が剣の林に飛び込んだと勘違いし、再び近づけないでいました。やがて狩人は沼から抜いた菖蒲を頭上にかざしながら自分の家へ向かいました。追う鬼は狩人の頭上の菖蒲が恐ろしいため、狩人を捕らえることができませんでした。村に戻った狩人は大声で軒先に菖蒲かよもぎを挿すように叫びました。そのため、鬼は何もできずに帰っていきました。
 この話は厄除けに菖蒲やよもぎが使われているたとえです。




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