酔眼教師の乱雑日記

夏期休暇考

日記に書き込んだものの転載です。そのうち、古い日記は見てもらえなくなるので、既に読まれた方はご勘弁ください(ただし、字句を変えた部分がありますので、見比べてクイズとして楽しんでください)。

                    「夏期休暇考}

 教師稼業にとって、今が一番楽しいときである。

 これからの50日間におよぶ自由な時間を、自分の思いどおりに使うことが出来るのである。これは、教師という職業の特権かもしれない。「先生は長い休暇があっていいですね」と、人たちは言う。確かに、世間では10連休でも長い休暇である。その5倍もの期間を自由に使えるのであるから、羨まれても仕方がない。
 しかし、何事にも外側と内側には大きな違いがあるものだ。大学の教員にとっては、ある意味で夏期休暇は、書き入れ時である。冬期休暇は短いし、クリスマスがあり、正月をはさむので、人並みに楽しみ、世間との付き合いに時間をとられて、何も出来ない。春は2月に定期試験が終わり、授業そのものはなくなるが、採点、卒業判定、後期入試、追試験、再試験、卒業式、新学期の準備と落ち着かない。そこで、夏期休暇は、少年のごとく嬉しいのである。
 普段は、年を経るにしたがってずぼらになる授業の準備、私語をする学生に注意を与え、帽子をかぶったまま受講する学生を叱り、あれこれ雑談をしながら時間をつぶしている授業、ゼミの発表や質疑応答について質問に来る学生君、就職活動で相談に来る学生君、さびしい教師を雑談で慰めてくれる学生君などの応対(これは楽しいものである)、意外と回数が多く頭を悩ます問題が多い教授会と各種委員会への出席、などなどに時間をとられて、なかなか自由になる時間が少ないものである。自由になるのは夜中であるが、飲んだくれ教師は、学校から帰ったら、明日の講義に備えて、英気を養うのだと言い訳をしながら、一杯やって、即、布団にもぐりこむ。このような毎日であるから、何もしない。これは、生来の怠け者である小生の場合であって、他の先生方はその多忙の中でも、しっかりと教育活動、研究活動、学校運営活動を続けられているのである。脱帽。
 さて、夏期休暇、子供の頃は夏休みであるが、毎年、休みに入った時には、日程の計画表をつくり、今年こそは有意義な休みを過ごそうと決心するのである。でも一度として、計画とおりに行ったためしがない。有意義に過ごせたと思うのは、計画など立てず、陸上競技に没頭して(当時は54kg、今70kg)、毎日学校に通って、朝から日が暮れるまで走り回わった高校時代の3年間だけである。
 教員になってからも、夏期休暇の始まりには、あれこれ計画を立てるが、遊びの部分は確実に、でも、机の前の計画はまったく進まない。まだ40日ある、30日ある、まだまだ半分だ、後10日ある、気がつけば、後期が始まっているのである、これを繰り返して26年経ってしまった。経営学でも、PLAN-DO-CHECKが大切だといわれる。PLANはしっかり立てるのだが、決して、遊び意外は DO に進まず、それゆえ、CHECK は必要がないのである。
 今年の夏期休暇も、学生とのBBQ、卒業生との「大夢会」、何日かのゴルフ、ゼミでの夏合宿、遊びは決まってきたぞ、さて、机の前の作業はどうしようか。
今年も、気がつけば後期が始まっているのだろうな!!!

今年も悪夢の再来か。




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