酔眼教師の乱雑日記

「THINK」

「THINK」


 三回目のゼミナールの学生諸君を社会に送り出すことになった。石の上にも三年の言葉もあるが、ゼミナールとしての礎が出来つつある。楽しい思い出も一杯もらった。感謝しています。でも、一杯怒った。人間として、これから社会人として、生きていく中で足らない部分を教えたくて、怒った。つらかったと思う。でも、みんな頑張った。一つの集団として、成長したと思う。
 卒業に際して、「THINK」という言葉を贈ります。ゼミナールの募集の条件に「問題意識のある学生を求む」と書いた記憶があります。覚えていますか。これが、ゼミ生の選択の基準でした。
 今でも、「問題意識」を持っていますか?
 THINKのないところに、問題意識は生まれませんし、問題意識を持たなくなった時に、青年ではなくなります。惰性に流される人生を歩んで欲しくないと思います。
  皆さんも知っている会社にIBMがあります。IBMの管理職のデスク上にはネームプレートが置かれています。相手側からは名前が分かるようになっています。そのプレートの裏側には、「THINK」と書かれています。コンピュータは問題の整理と解析はしてくれますが、意志決定は人間がしなければなりません。思考するのが人間の特権です。問題意識を育み、思考する方法を教えます。四つの行動です。
 まず、「READ」。あらゆる書物を読むことです。読み方は一期生を送る言葉を読んでください。日本語に良い言葉があります、読むという行為において必要なのは「行間を読む」ということです。文字を鵜呑みにしないでください。
 二番目は「LISTEN」。聞くのではなく「聴く」のです。人の言葉を全身全霊で耳を傾けるのが「聴く」ということです。人が話しているときには、しっかり聴き、相手が何を伝えようとしているのかを理解しなければなりません。
 三番目は「DISCUSS」。話し合うことです。議論すると訳すと、自己主張のぶつかり合いのようですが、話し合うになれば、優しくなります。話し合いは聴き合いなのです。そのためには、自分の意見が必要です。
 四番目は「OBSERVE」。観察です。あらゆることを観察してください。社会人としては、皆さんは会社では新米です。それぞれの会社の持つ行動様式を観察してください。ただし、「問題意識」をもって。
 この4つの行為とそれを支える「人を思う心(Love:愛)」が、人間としての成長の糧です。
 日本の将来は決して明るくないと思います。仕事だけでなく、社会に問題意識を持ち、果敢に挑戦する行動力を持ち続けて欲しいとおもいます。それが、最高学府で学び得た人間の責務だと思います。
 社会での健闘を祈ってやみません。頑張れよ!




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