酔眼教師の乱雑日記

「違う価値観の認識」

「違う価値観の認識」


  8期生の皆さんご卒業おめでとうございます。2年間、苦しいこともあったと思いますが、楽しい思いでもたくさん出来たのではないでしょうか。

それぞれが思い定められた会社を選択され、ビジネス社会へ飛翔されるに際して、いくつかの心得を書き記(しる)して、贈る言葉としたいと思います。
まず、学校生活とは違うということです。当たり前ではないかと思われるかも知れませんが、このことをはっきりと認識しておくことは大切だと思います。学校は「同質の人間集団」でありますが、会社は「異質の人間集団」です。同質な人間集団には共通の価値観があります、すなわち、同じ時代に生まれ、同じような社会経済環境を生きてきた共通項がありますので、お互いに通じるものがあります。しかし、会社という「異質な人間集団」には、異質な価値観が存在しています。就職活動で幾分かは経験されたでしょうが、言葉1つでも、違いがあります、皆さん方仲間内で通用する言葉も、会社における上司には通用しません。まず、会社には色々な価値観があることを学んでください。それは、企業文化、社風と言う言葉で現されるものかもしれません。

次に、いつの時代であっても、新入社員がスムースに会社に融和する方法は変わらないと思うので、そのいくつかを紹介しておきます。

第一は、けじめのある「お辞儀」です。挨拶の仕方です。初対面の人に挨拶する時は、相手の目をしっかりと見つめて、目と目を合わせてから、「○○の△△でございます」、と言ってお辞儀をする。皆さんの今までの挨拶は、けじめのない挨拶でした。大切なのは○○ではなく△△であることは忘れないように。

第二は、「ハイッ」という返事です。呼ばれたら「ハイッ」とさわやかに返事をすることです。「ハーイ」や「ハイハイ」ではありません。さわやかな返事は、若者だけが持っている特権です。女性の場合は、ほほえみとともに返事をすることが大切ではないでしょうか。ほほえみの社会連鎖ということがあります。

第三は、「約束を守る」ことです。小さな約束は忘れることが多いですが、約束した相手は覚えています。小さい約束を守る積み重ねが、あなたの信用を作り上げていきます。

第四は、「確認」です。自分の思い込みや判断で行動しないで、仕事を言いつけられて分らないことがあれば、聞いて、確認することです、1年間は何を聞いても笑われることはありません、ただし、同じことを二度聞くと、馬鹿じゃないかと思われます。1回1回が真剣勝負なのです。

第五は、「立ちどまって考える時間」を持つことです。仕事を始めると自分だけの時間を作ることは難しくなります、1日に30分、1週間に1時間でいいと思います、一人になって、自分のこと、仕事のこと、日本のこと、そして世界のことを考えてください。それらは、別々のものではなく、すべて連鎖しています。大切なことは、時間をしっかり管理することです。

以上、5つの事柄は、社会人としては全く基本的な行動様式です。今までの自分の行動を自省して、新社会人としての第一歩を元気に踏み出してください。



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