本棚≪愛久愛輝羅好≫

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第14話・前




「・・・この洞窟か?」

ザックスが目の前の洞窟を指差し、言う。

「・・・みたいですね」

ツバサは洞窟の奥から、何かを感じ取っているらしく

これから起こる壮絶な戦いを、予知しているかのような表情だ。

2人は洞窟へと足を踏み入れた。

5分ほど歩いた、その先・・・かなり大きなドーム状の部屋に到着した。

更に奥に、部屋があるようだ。

そしてそこに・・・

「う・・・うぅ・・・」

1人の男が、倒れていた。

「!!」

ツバサが気付いて駆け寄る。

「おい!!大丈夫か!?」

ザックスが問うが・・・

「奥に・・・エネルギー・・・が・・・早く・・・」

そう言い残し、男は息絶えた。

「・・・奥か・・・」

ツバサは怒りを込めた表情で、奥の部屋へと続く道を見つめた。

「この人には・・・なんの罪のないのに・・・罪があるのは・・・」

そう言って、ツバサとザックスの2人は奥の部屋へと向かった。

奥の部屋もまた、先ほどの部屋と同じ、広いドーム状になっており、その中央で・・・

「・・・」

誰かが、エネルギーを奪うため、棒状の岩に自分のエネルギーを送りこんでいた。

「・・・来たか」

そいつはそう言うと、ツバサとザックスの方を向いた。

「・・・フォルテか・・・」

ザックスは知っているようだ。

「お前が・・・」

ツバサは握り拳を作っている。

「気をつけろよ・・・あいつは・・・EMを持っていなかったとはいえあのクレイを、簡単に倒した男だ」

ザックスは言いながらバスターソードを構えた。

「・・・」

ツバサも無言でグングニルを構える。

「あと少しでエネルギーの回収が終わるのだ。邪魔をするな」

そう言うとフォルテも右手から剣を出現させた。

「!!」

お互い動き始める。

部屋の構造はドーム状、色々なところに太い柱が立っており、

中央にはエネルギーを封印するための棒状の・・・というよりも、円錐型の岩がある。

キーンッ!!とザックスとフォルテが剣で押し合う。

その横から

「魔神剣!!」

ツバサが斬撃を放つ。

「・・・」

だが敵は無言で斬撃に左手を向け

パーンッ、といとも簡単に斬撃を消し去った。

「!!」

驚きつつもツバサは動きは止めない。

そのまま押し合っている2人に向かって突っ込む。

フォルテはザックスを押し返した。

「グアッ!!」

ザックスは柱にドーンッ!とぶつかる。

相当丈夫な柱なようで、多少のことでは壊れそうにはなかった。

「はぁっ!」

フォルテは横一閃の斬撃を放った。

「!」

ツバサは思いっきりジャンプして避ける。

だが斬撃は柱に命中し、ドーーーーーーンッ!と巨大な柱を斬り崩した。

この頑丈な柱を斬り崩すのは、相当の威力。

当たればひとたまりもないだろう。

更に柱はツバサの方へと倒れてきた。

「グアァッ!!」

ツバサは柱によって吹っ飛ばされた。

「この野郎!!」

ザックスが斬りかかる。

だがフォルテから発せられたオーラで弾かれた。

「グッ!!」

その瞬間、まさにザックスは無防備。

「貴様もこの程度か、ザックス!」

闇の力を込めた技を放つフォルテ。

「しゃーねぇなぁ」

ニカッとしてザックスは

キーンッ!!とその技を弾いた。

「本気でやってやらぁ」

ザックスはバスターソードを構えなおした。




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