本棚≪愛久愛輝羅好≫

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第21話・後




予想外の援軍に、開いた口が塞がらないクレス。

そんな彼を見て、キャンは少し微笑んだ。

気刀は具現化し、蒼牙刀となる。

ハートレスはもはや意味がない、

そう判断したゼアノートは戦闘態勢に入り、浮き上がった。

クレスもすかさず、気刀を真・エターナルソードに作り変え、構え直す。

戦闘開始だ。

「はぁぁあっ!!」

ゼアノートが闇の波動を放つ。

だが

「浄化せよ」

キャンから発せられた浄化の気で簡単に消し飛ばされた。

敵は気を一端使えるようではあるが

一部の者は使いこなすには到っていないらしい。

ゼアノートも、どうやら完璧には気を使いこなせていないようだ。

だが敵はすでに

「見せてやろう」

OPEMを習得している。

「私のOPEMの能力は・・・自分と相手の気を封じる能力だ」

「!!」

その言葉に驚くクレスとキャン。

気を封じられるということは当然

気刀が使えないということだ。

2人は無防備な状態になった。

更に気による神経刺激が使えないぶん

3人の戦闘能力はガクッと下がる。

元々気を使わない戦闘を好むゼアノートと

これまで気を応用して戦ってきたクレス、キャンとでは

戦闘能力に大きさ差がある。

それを見越していたのか、クレスは一本の剣を取り出した。

壊れたエターナルソードを利用してロイドが打った剣

『リカバリーエターナル』

キャンも一本の刀を取り出した。

「今度は防げんぞ!!」

再び闇の波動を放つゼアノート。

消し去ることのできない2人は当然、避ける。

2人、正反対の方向へとかわした。

それを見越していたゼアノートはキャンが避けた方向へと先回りしていた。

キャンは防御体制に入るも

「遅いな」

闇の力を帯びた拳を腹にくらった。

「ぐあっ・・・」

彼が着ていた鎧はかなり丈夫な物のようだったが

今のでヒビが入り、キャン自身も壁まで吹っ飛ばされ、ぶつかった。

攻撃の後で隙の大きい状態のゼアノートにクレスが攻める。

だがゼアノートは、再びハートレスを作り出した。

クレスに一気に襲いかかる。

「ぐっ・・・」

気の使えない状態のクレスは精一杯応戦することしかできず

ゼアノートに攻撃が加わることはない。

「さて・・・では、エネルギーをいただくとしよう」

そう言うとゼアノートは再び台座へと戻った。

「くそっ!」

ハートレスで手一杯のクレスには止めることができない。

「くっ・・・・・・ん?」

そんな中、キャンがあることに気付く。

(これは・・・なんだ?)

足元から、ふんわりと白い煙のようなものが漂っていた。

その煙はゼアノートを中心に、20メートル程度円状に広がっている。

ここでキャンは、ゼアノートの言葉を思い出す。

≪私のOPEMの能力は・・・自分と相手の気を封じる能力だ≫

(・・・そうか、そういうことか)

突如、キャンが部屋を出た。

「なっ!?」

驚くクレス。

「はっはっは!!逃げ出したか!」

ゼアノートが高々と笑っていると

「終わりだ」

遠くでキャンの声が響き、気がつくと

「な・・・なんだ・・・と・・・」

ゼアノートの胸に、蒼牙刀が刺さっていた。

持ち主の手を離れた気刀は、そのまま消え

ゼアノートの胸から、血が溢れ出した。

「な・・・なぜだ・・・」

「説明してやろう・・・」

言いながら部屋へと戻ってくるキャン。

「私は、部屋の地面を白い煙が薄っすらと漂っていることに気付いた・・・そして、貴様の言った言葉を思い出したのだ。貴様、自分の能力を語るとき、リスクについては説明しなかったな?それで思ったのだ・・・この煙が届く範囲が、貴様の能力の範囲なのではないかとな」

「なるほど・・・」

キャンの頭のキレに驚き、感心するクレス。

「そうなれば話は簡単だ、私がその範囲から出て、気を貴様の飛ばせばいい。気が使えない貴様は、気からの攻撃に対しての防御力が0だからな」

「くっ・・・想像以上に・・・頭の良いやつだ・・・」

無念の言葉を残し、ゼアノートは消えて行った。

「ッ・・・」

目を背けるクレス。

「安心しろ・・・敵は蘇りし者と別世界の者・・・死ねば、あの世か、元の世界に戻るよう、エンマが配慮している」

「そ・・・そうか・・・」

冷静なキャン、これはかなり心強い助っ人である。

「とりあえず・・・」

「うん・・・エネルギー、確保成功」

闇の神殿のエネルギーは、キャンの活躍により守りきった。


終わり















後書き
はい、うん・・・キャン強いwww


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