本棚≪愛久愛輝羅好≫

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第23話




「急ごう、後少しだ」

もう辺りが暗く、夜を感じさせるとき、

そんなとき、ジーニアス、ヒカリ、ジン、リクは

目的地であるサイグローグの館に辿り着こうとしている。

この館の構造は複雑なうえ

過去出てきた敵が出てくるということで

そのシステムを解析し、破壊するという目的も兼ねて

ジーニアスが、このチームのリーダーである。

だが、中まで入る必要はなかった。

その館の前には

「ヒィッヒィッヒィッ」

敵と思われる人物が立っていた。

「お前が、今回の敵か」

リクがソウルイーターを作り出し、構えて問う。

「そうだ・・・私は宝条だ」

「宝条・・・科学者か・・・」

宝条から返ってきた答えに、ジーニアスは思い出す。

そう、この男が、今回の主犯格と思われている男だ。

「もうすでにエネルギーはいただいたのだが・・・君たちを実験サンプルにしようと思ってな」

「実験サンプル?できるものならどうぞ」

ヒカリが挑発するように宝条に言う。

「何・・・君たちがサンプルになるのではなく、君たちの戦闘データと、これから始める実験データがほしいというわけだ」

「実験データ・・・?」

今度はジンが疑問符を浮かべる。

「この館のシステムは・・・私が乗っ取った・・・だから・・・」

宝条がそう言うと地面から

「フッフッフ・・・」

サレ、ワルトゥ、トーマ、ミリッツァといった、リバースの4戦士が現れた。

「私は今、死人を操る力を完璧に得た、というわけだ」

ここで有無を言わさず、戦闘開始だ。

ミリッツァが両手を開くと、虹のフォルスが発動される。

そして彼女は4人に分身した。

だがこちらには、彼女の能力が何かはわからない。

「フォルスっていうことは・・・何か原理がある」

そう言うとジーニアスは詠唱を開始した。

それを止めようと、サレが風を放つ。

だが

「玄武甲波・堅」

ジンがジーニアスの前にシールドを張り、防いだ。

前からの攻撃が通じないとなると

今度はトーマが磁力を放つ。

ジーニアスの下から重力が強くなっていくが

「余裕です」

ヒカリがジーニアスを抱きかかえ、上空へと逃れた。

そこにワルトゥが音を放つ。

今度は

「ダークシールド!!」

リクが出、シールドで防いだ。

ジーニアスの詠唱完了。

「剣に秘められし七色の裁きを受けよ」

綺麗な七色が降り注ぐ

「プリズムソード!!」

それを発動した瞬間、ミリッツァのフォルスは消えた。

「やっぱり虹のフォルスだったか・・・同じ波長の攻撃で中和できたし」

ジーニアスは最初からミリッツァのフォルスを打ち破る目的でこの術を選択したのだが

敵はボロボロと崩れていく。

「ふむ・・・やはり完璧にはならないか・・・」

宝条はそう言うと、次元の裂け目を開いた。

「もう逃げるんですか?」

ジンが挑発してみるが

「私は戦闘タイプの人間ではないのだ・・・それに君たちは冷静で強い・・・またな。ヒィッヒィッヒィッ」

そう答え宝条は消えた。

今回、ジーニアスたちのチームは子供がいない。

経験豊富なこのチームだから、皆、頭が良く、自分の実力を使いこなしている。

よって、宝条は勝ち目なしと判断して逃げたのだ。

だが

「・・・奪われたな」

リクが言う。

そう、エネルギーはすでに奪われている。

試合に勝って、勝負に負けた、というやつだ。

「他のところが守りきってるかもしれませんし、戻りましょう」

ヒカリが言い、一同は戻っていった。


終わり















後書き
残すところ、あと1班。
さて、どういう戦いが展開されるのか!?


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