本棚≪愛久愛輝羅好≫

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第27話・後



過去を乗り越え、いや、過去を受け入れたしいなは

移動の符・時空をアニーと、そして須佐能乎当てた。

それにより、天照の炎は、時空を超え葬られ、須佐能乎も消えてしまった。

しいなが持ってきたバスローブをとりあえず着るアニー。

ここからは、2対1である。

だがしいなは、OPEMを習得していないどころか

EMを持っていないうえ、現役を離れてかなり経っている。

戦力としてはまだ乏しい。

この実力差を、2人は経験で埋めなければならない。

だがしいなも

「式神・・・!!!」

立派な忍である。

しいなの目の前に、赤色の式神が現れた。

炎属性である。

これで、3対1。

イタチは印を結び始めた。

「火遁・鳳仙火」

小さな火の塊が放たれる。

中に手裏剣が入っていることを即座に見抜いたしいなは、

「アニー!!」

ただかき消そうとはせず

「レイン・スピア!!!」

アニーの術により炎をかき消し、手裏剣を落とした。

更にそのまま雨の槍はイタチへと向かう。

だがイタチは軽くかわした。

その先には

「いけ!!」

式神が控えている。

炎を放つ式神。

イタチは高速で印を結び

「水遁・水龍弾」

水の龍で炎をかき消そうとした。

それは、まさにチャンス。

その上空に、アニーの雲が控えていた。

「ライトニング・スコール!!」

まさに炎と水が触れる瞬間

雷が落ち

「!!」

大爆発が起こった。

家の一部が吹き飛ぶほどである。

近距離にいたイタチ自身も、かなりのダメージを受け、吹っ飛んだ。

「ッ!!」

だがイタチはまだ、耐えている。

再び須佐能乎を出した。

しかし、ここに来てしいなが気付いた。

(やつは・・・OPEMを使わないのか・・・?)

そう、イタチはいまだ、OPEMどころかEMを出してすらいない。

つまりイタチは、自分自身だけの力で戦っているのだ。

おそらく最強の術である須佐能乎を、すでに出しているということは

(もう・・・追い詰めることはできている・・・)

しいなの考えは、正しい。

あとは、須佐能乎を打ち破るだけである。

が、移動の符・時空でも消しきれないこの須佐能乎を

一体どう消せばいいのかがわからない。

しかしここで、今度はアニーが進言した。

「しいなさん・・・私がサポートしますから・・・本体を叩いてください」

そう言うとアニーは、暗雲を広げ、雨を全体に降らせた。

アニー、しいながいる場所を除いては、やや高温のものが降っているらしく

蒸気が発生している。

そして、アニーが性質を変化させ

「こ・・・これは・・・」

しいなの蜃気楼が、大量に現れた。

「このコントロールは・・・かなり力を使いますから、早目にお願いしますね」

どうやらアニーは、これ以外に行動はできない。

しいなは、全ての蜃気楼と共に動き出した。

蜃気楼のしいなたちが全て須佐能乎に突っ込んでいくが

イタチは動じずにいる。

そう、彼には写輪眼がある。

本物がどれか、わかっているのだ。

それを悟ったしいなは、自分の気を広げ

蜃気楼全てに、自分の気を纏わせた。

これなら、わからない。

ほぼ分身・・・いや、分身の術以上の効果である。

イタチは、さすがに動く。

須佐能乎はイタチを守るように向かってくるしいなに剣を振るうが

全て蜃気楼である。

雨はいっそうひどくなり

イタチの視界には、目の前にくるしいなの蜃気楼と、須佐能乎しか見えない状態だ。

後ろにも気を配っている彼に近づくのはかなり難しい。

後ろどころか、上下左右、全方向に、彼は気を配っていた。

だが、彼が対処できない方法が、1つだけあった。

それは

「ッ!!」

全方位攻撃。

上、左右、前後からしいなが襲い掛かる。

須佐能乎は全方位に剣を振るうが、上ががら空きになっていた。

イタチは防御体勢をとった。

だが

「!?」

それすらも、蜃気楼。

本物は須佐能乎に対し。

「移動の符・時空」

攻撃を仕掛けていた。

須佐能乎は消えた。

しいなからの攻撃に、身構えた瞬間

「ぐっ・・・がはっ・・・」

イタチの後ろから、アニーが、雷を放っていた。

感電し、心臓が止まったのか、彼は消えた。

キャンからの話で、彼が元の世界へ帰ったのだとわかった彼女らは

能力を解いた。

「ありがとう・・・アニー」

しいなのこの礼には、今の戦いと

自分への信頼に対してのものだ。

「いえ・・・こちらこそ、ありがとうございます」

アニーも、ニコッとして礼を言った。

しいな、完全復活。


・・・一方、こちらは敵の本拠地である。

「・・・イタチがやられたようだな」

セフィロスが、謎の男に対して口にした。

「ブロリーもミクがいなければ、相手を襲わせることができない・・・どうしたものか」

男が頭を抱えていると

「その点は心配無用だ」

もう1人、フードを被った男が現れた。

「俺が・・・フォルテが壊しちまった異界の門を開けといたから、やつらはそのうちここにくるよ」

そう言うその男の雰囲気は、どこか見覚えのあるものであった。

「そうか・・・しかし・・・全員集合と言っているわりに、そのフォルテがいないな」

男は上空を見上げ、静かに呟いた。


終わり















後書き
なんとか危機を乗り越えたしいなとアニー。
次回、ようやく明かされる神の子の過去!!


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