本棚≪愛久愛輝羅好≫

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第34話・後




ヒートアップするこの戦いは

もう、止まらない。

互い、神速で斬り合う。

弾く音、斬れる音が鳴り響き

互い、止まったときには切り傷だらけ。

しかし

「はぁ・・・はぁ・・・」

「・・・」

やはり、さすがと言ったところか。

ロイドが優勢である。

それに

「ッ・・・」

「・・・まだ使いこなすには至ってないんだな」

カイトのリミッター効果が切れた。

「練習なら20分は持ったのに・・・実戦だと5分くらいか・・・」

戦わない状態の持続なら、楽勝であるが、

戦っている分、気を消耗する。

それにより、発動時間は極めて短くなる。

それにやはり、これも状態変化。

天性のものとはいえ、再び使うには

少し間を置かなければならない。

だが

「!!!」

「なっ!?」

カイトは脅威の集中力で、気を解放した。

「これが・・・俺の最後の力だ・・・」

カイトは、自分に残っている気を

次のリミッターに賭けるようだ。

「サードリミッター・・・解放!!」

その効果とは

「はぁぁ・・・!!」

「なっ!?」

カイトが剣を振るだけで、周りの木々が全て倒れるほどの風と、かま風が発生した。

それは攻撃力の増強と、振りの速さの増強と

更に

「これが・・・風の力だ!!」

気を風に性質変化させ、それを更に増強させるという効果。

元々カイトは、気の性質変化などできなかった。

しかし、リミッターよって性質変化を覚え

更に、得意な攻撃力、苦手な振りの速さを増強することにより

風と、かま風を起こすほどの、すさまじい振りが生まれたのだ。

だが、苦手分野2つに対し、得意分野1つ。

このリミッターの持続時間は、30秒程度。

だから

「これで・・・決める!!」

秘奥義、発動。

「真・舞葬斬!!」

剣を、縦に振り下ろした。

瞬間

「ぐ・・・あぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」

目の前の全てが無くなり、更に

地面はかま風によってえぐられた跡でいっぱいになった。

サードリミッターを使用したカイトは

スピードがない分

完全攻撃力特化型である。

「はぁ・・・はぁ・・・」

そして、リミッターが強制解除された。

「と・・・さん・・・」

全身全霊を込めた攻撃。

父が無事であるかは、定かではない。

だが

「!?」

カイトは、驚くべき光景を目にした。

それは・・・

「驚いたか?」

ロイドが光を放ちながら、消えていっているのだ。

こんな死に方、ありえない。

「これはな・・・データ世界で起こっている出来事・・・いわば夢みたいなもんだ」

「なっ!?」

言われて、ホッとしたり、パニっくになったりと、混乱するカイト。

「今は意識だけをデータの中に転送しているけど・・・ジーニアスが言うには、いずれ体そのものもデータの中に送れるようになるらしいぜ?」

もう訳がわからず、ポカンとして聞くしかないカイト。

他の一同のところでも、同じことが起こっているらしい。

「それと・・・俺は死んだから、先に現実に戻れるけど、お前は勝ったから、現実への転送に時間がかかるらしい」

「あ・・・ああ・・・」

「でも・・・修行すれば、力は反映されるらしいから、この中で修行して待っててくれ」

「わ・・・わかった・・・」

ようやく冷静になってきたカイト。

そしてロイドは

「じゃ・・・先行ってるから、追いついてこいよ?」

消えた。

「とう・・・さん・・・」

意外な結末で終わった今回の試練。

だがこれで、子供たちはもう、

大人たちと同等の強さであることが良くわかった。

これは大きな戦力になる。

ちなみに、余談ではあるが

この意識転送システムが、近い将来、番外編でも多様されている

データ上の闘技場となるのである。

そしてこの闘技場は、死ぬことがないのだが

それは、超神速回復システム

『ユリノハナ・零』というシステムによって成り立っているのだ。

まぁ、あくまで余談である。

「・・・修行・・・すっか!」

カイト含め、子供たちは

更なる高みを目指すべく、修行を始めた。

しかし、

彼らが修行している間に

戦いは、急展開を迎える。


終わり















後書き
見事、試練を終えた子供たち。
休む暇もなく、次回も戦いの予感・・・


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