本棚≪愛久愛輝羅好≫

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第56話・前




!!

「グッ・・・!!」

再び奇声をあげるゴーレムのような生物。

それによって彼らの脳裏に

「!!」

ドウシテイジメラレナキャイケナイノ?

ドウシテシイタゲラレルノ?

ナニモシテナイノニ!ミンナトナカヨクシタイダケナノニ!!

ハーフエルフたちの、悲しい気持ちが過った。

「ッ・・・」

人情深いモモカ、同じことを体験したハルナは

涙を浮かべていた。

奇声により動きが止まる一同。

だが

「!!」

カイトとカリンだけは、動いていた。

結界により防いだのだ。

「セカンドリミッター!解放!」

瞬速で動き、すさまじい攻撃力でゴーレムを斬るカイト。

だが

「ッ!!」

すさまじい弾力により、跳ね返された。

木刀なので、斬れないのだ。

自分の攻撃力が高いぶん

跳ね返された反動は大きい。

「ぐっ!!」

学校を貫いた。

「ど・・・」

セツナが気閃を放とうとした、まさにそのとき

!!

「なっ!?」

先ほどまでとは、違う奇声。

それは容易に

「グッ・・・ツッ・・・」

生徒たちを、行動不能に陥らせた。

脳に波動が来たというより

脳の内部で波動が発生したかのような

すさまじいダメージ。

三半規管をやられた一同は動けない。

「・・・」

結界によって防いだカリンと

「ッ・・・」

校舎が盾になって音波が届かなかったカイトを除いては、だ。

中には

「ウ・・・オェ・・・」

嘔吐する子もいた。

忍者なので人一倍耳が良いセツナも、激しい嘔吐を繰り返している。

「吹雪よ・・・全てを飲み込み凍てつかせよ!!」

カリンが詠唱を完了した。

「ブフーラハリケーン!!」

それは吹雪のサイクロン。

ゴーレムは凍結した。

そこに

「もらった!」

再びカイトが攻める。

斬るではなく、砕くなら

そう思ったのだ。

ゴーレムは見事に砕け散った。

だが

「なっ!?」

再び、復活した。

「どうすれば・・・」

悩んでいる間、ゴーレムは腕を振り上げ

「ッ・・・!!」

カイトを上空へと投げ出した。

更にゴーレムは飛び上がり、今度は腕を振り下ろす。

「!!」

カリンが結界を張り、それを防いだ。

そして空中にいる状態で

「消え去れ!」

カイトの秘奥義、発動。

「舞葬斬!!」

衝撃波が空中を、空気を割り、ゴーレムを砕いた。

だが再び

「くそ・・・」

再生する。

どうすれば良いのかわからない。

だが

「全力で・・・」

「戦い抜くしかない!!」

カイト、カリンは

この子たちの心を救うため

負けるわけにはいかない。




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