本棚≪愛久愛輝羅好≫

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1つめ




「今日は暑いねぇ~」

和の雰囲気が漂う縁側に寝転びながら、忍者の伝道師、しいなは言う。

「そうですね・・・」

その横で座って汗を拭き、フーッと一息つくのはすず。

2人は忍者学校の経営で大忙し。

しいなの方は、昔説明したことを引きずっている。

OAテイルズスクールで説明したのを、覚えているだろうか。

忍者学校の生徒が召喚に失敗した際、しいなは戦闘復帰できないほどの

心の傷を負ったのだ。

だから彼女は、現役を離れている。

今の役職は校長だ。

ちなみに、この話はまだOAが始まって、本当にすぐのことである。

「私は・・・修業に出て参ります、姉上」

そう言うとすずは立ち上がって歩き始めた。

「無茶はダメだよ」

しいなはそう言うと近くにあるスイカを食べ始めた。

すずはしばらく歩き、大きな川へと辿りついた。

ここはかつで、マオやキールが、エクスプロージョン・ノヴァを修得する際

修業に使っていた場所である。

「あっ、すず~!」

そこにマオも来た。

最近、マオとすずは仲が良い。

一緒に修業もしているようだ。

「今日はネ~変なもの拾ったんだヨ!」

相変わらず少し幼稚なマオは何やら拾ってきた物質をすずに渡す。

「・・・なんでしょう、これは」

DNAのような形をしているそれは直系2センチくらい。

用途が全くわからない。

「いいや、あげるヨ!」

マオはそう言うと早速1人で修業に入る。

「・・・」

すずはその物質に不思議な力を感じるも、気にせず、修業をすることにした。

・・・修業もかなり長く続き、夕方になった。

「じゃ、僕は先に帰るヨ」

マオはそう言うと帰って行った。

「お疲れ様です」

すずの方もそう言うと帰る支度を始めた。

支度中に、先ほどマオにもらったよくわからない物が落ちてしまった。

「あっ・・・」

だがすずは、「まぁいいか」という感じでそれを放置して帰ってしまう。

・・・その道中・・・

「・・・」

なぜか突然、胸騒ぎを感じたすず。

すずは来た道を戻り、先ほどの川へと向かう。

川につくと、先ほど落とした物に魔物が群がっていた。

「!!」

なぜだかすずは感じた。

これを、守らなければいけない、と。

一瞬で魔物の群集の真中へと移動するすず。

「・・・これには・・・指1本触れさせません・・・!?」

なぜ自分はこんなものを守っているのか、全くわからない。

ただ・・・心の奥が、本能が言っている。

これを守らなきゃ・・・いけないんだ、と。

すずはその物を背に戦いを始めた。

・・・1分ほど時間が流れ

「はぁ!」

「ガァア!」

最後の1匹を倒した。

「ふぅ・・・」

すずはそう言ってうしろを向いた・・・そのとき

「!?」

驚くほど、ありえないことが起こっていた。

先ほどの物質がなんと・・・

「・・・」

眠る赤ん坊へと、変化を遂げていた。

「な・・・え・・・」

さすがのすずも腰が抜け、地面に座りこんでしまった。

赤ん坊は起きて泣き出す。

「オギャア!オギャア!」

「!!」

すずは赤ん坊を抱き上げ、アヤしてあげる。

「・・・」

そのときすずは、なぜかこう感じた。

この子は・・・私じゃなきゃ育てられない、と。

「・・・蓮・・・藤林、蓮」

突如呟き出すすず。

「あなたの名前は・・・蓮・・・蓮の華のように、美しく、華麗なる忍者になってください」

すずがそう言うと・・・

「キャハッ!キャハッ!」

赤ん坊は笑って答えた。

「・・・行きましょう」

すずは・・・赤ん坊を抱いて帰路を歩いた。

なぜ突如こんなことが起こったか

ジーニアスやキールに相談してもわからない。

ジューダスに聞いてもわからない。

ハロルドに聞いてもわからなかった。

ただ1つ言えるのは

この子、蓮がすずを選び

すずが蓮を選んだということ。

互いに、親子と認め合ったということ。

だから、血は繋がってないが

この2人は、誰がどう見ても

立派な親子である。

父親はいない。

だがしいて言うならば

「あっ、蓮~!」

「マオ兄ちゃん!」

1番世話を焼いてくれているこの人が

父親というべき、存在なのかもしれない・・・



        ~Fin~















後書き

リフィル「ってなわけで、 つまんない

ジーニアス「 誰か姉さんを連れて帰ってくれない?

マオ「んじゃー蓮の父親は僕かぁ~」

ティトレイ「 ぜってー無理

ゼロス「なんにせよ、子供たちには内緒にしとこうぜ」

ジューダス「まぁ・・・世の中には謎にしておいたままのほうが、いいこともあるということだな」

リフィル「 久々に出て来たくせに何臭いこと言ってんのかしらね

マオ「 もう本当に帰ってよ・・・


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