本棚≪愛久愛輝羅好≫

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全速力をもって飛ばすクレイたち。

一方その頃、町で窃盗を働いたインセは

民家の屋根を飛び、逃げていた。

「ひゃっほー!!ここまで来やがれよ!!」

「ク・・・クソ・・・」

警官は次々と息を切らし倒れていく。

「この時代は結構骨董系のお宝が多いな・・・さて・・・どうやって帰るかなぁ・・・異界の門を作る部品集めなきゃな」

インセは独り言を呟きながらどんどん速度を上げていく。

その前に

「調子に乗ってんじゃねぇよ」

シュッとセツナが現れた。

「なっ!!」

キィィ・・・とインセはストップする。

屋根の瓦がバリバリバリッ!!と下に落ちた。

その落ちてきた瓦を砕き、下にいるのは・・・

「宝を返して、お縄につきやがれ!!」

カイト、蓮、クレイ、剣心、弥彦だ。

(すっげぇ・・・ひとっ飛びで屋根の上まで・・・)

弥彦はセツナの運動神経に驚いている。

剣心ならできなくはないが、自分と同い年くらいの少年がそんなことをしていると思えば

驚くのも無理はない。

とは言えど、だ・・・

(インセは恐らく・・・僕や剣心さんと互角ほどの実力・・・子供たちじゃちょっと厳しいかもしれない・・・)

クレイの思う通り、インセの実力は今までの話でも出ているがかなりのもの。

カイト、セツナ、蓮では少し厳しい。

弥彦ではもっと無理だろう。

「セツナ」

「わかってるって」

クレイが言わなくても、セツナはわかっていた。

ここからの戦術は

セツナ、蓮が忍術によるサポート

剣心、クレイで対峙。

カイト、弥彦が隙を見て気絶させるというもの。

皆、戦いについては天才的なので

言われなくてもわかっているようだ。

「いくよ」

クレイと剣心がバッと飛び上がり、屋根の上でインセを挟む。

「へっ!!」

インセは大剣を取りだし、クレイに向けて振った。

「くっ!!」

クレイは大きく飛び上がる。

風圧がクレイの下を通り抜け、

「あっ!!」

ドーンッ!と1つの民家を破壊してしまった。

「そうだったな・・・こいつは風圧使いだったな・・・蓮!!」

セツナ、蓮が手を合わせる。

「防御壁・土、改!!」

2人がその忍術を唱えたと同時に、クレイ、剣心、インセを囲むように土の壁が出現した。

今回のは、かなり分厚い。

「なっ!!」

弥彦はかなり驚いている。

初めて見る技の連続、もはや頭がついていかないだろう。

「忍術・・・本当に存在するとは・・・」

剣心は忍術の存在自体は知っていたので、さほど驚きはしない。

「狭いフィールドに閉じ込めちまえば、あとは剣術戦、クレイさんと剣心さんに分があるからな」

セツナはそう言うと煙草を1本取り出し、フーッとふかした。

「チィッ!!」

インセは大剣を縮小し、普通の剣へと変化させた。

「飛天御剣流」

その変化の隙をつき、剣心が攻撃を仕掛ける。

「龍翔閃!!」

カーンッ!と剣を弾き飛ばした。

「なっ!!」

インセは剣を取りに行くが・・・

「ドーンッ」

セツナの指から放たれた閃光で剣は手の届かぬところに吹っ飛んだ。

「チクショッ!!」

だが飛び上がったインセに分が戻った。

「ストライクブラスト!!」

無数のエネルギー弾を放つインセ。

「!?」

剣心、弥彦にとっては大砲のような脅威。

だがその攻撃も

「ドッカーーーーーーーーーーン!!」

セツナが放つ閃光で消し飛んだ。

「へっ!!」

だがインセにとって今の攻撃は囮。

インセはその間に剣をキャッチしていた。

「俺はまだ宝を盗む・・・そんときがお前らの最後のチャンスだ。ま、無理だろうけどなー!!」

そしてその言葉を残し、逃げて行った。

「はぁ・・・はぁ・・・クォーター技返すには・・・それなりのエネルギーが必要だからな・・・キツい・・・」

セツナは今の攻撃で息を切らしている。

「剣心さん、やつが現れたときの作戦を考えるため、道場に一旦戻りましょう」

「そうでござるな」

一同は一旦道場へと帰ることにした。







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