本棚≪愛久愛輝羅好≫

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イセリアで戦いが激化していた頃、

合流を目指し、スールズへの道を歩く

「相変わらず寒い地方だね・・・」

ジーニアス、ナック、ハルナ、蓮。

激化していく戦いを察知し、シルアラの土地へと足を踏み入れた4人は

途中、メルトキオから派遣され、テレパスへと送られる兵士を制しながら

王都、メルトキオを目指していた。

「メルトキオの王に、まずは会わないとね」

ジーニアスの提案。

彼らの世代は、ルークが王を務めており

テレパス、シルアラの関係は良好。

外海に浮かぶ、イセリアを例とした小さな島国や独立国家以外では

戦争など発生しなかった。

ところが、ルークが亡くなった際、国王を指名せずにいたため

国民投票によって選ばれたのが、現在の王である。

その国民投票、いわゆる選挙にも

不審な点が存在したため、

以前より調査が行われていたのだが

ハッキリとしたことは、何も掴めずにいた。

今回は、その調査も本格的に行うようで

本来、ナチュラルリーフを経由し、メルトキオへ行くのが無難な道であるが

一同は、別の道を行っていた。

スールズを発見した一同は、そこより少し西へ行き

海岸へと到着した。

まだ冬を抜けた地方ではなく、

流氷が漂い、砂浜も一面雪である。

そして、砂浜の端の方、大きな岩の前で、一同は足を止めた。

「さて・・・問題なく通れるとは思えないから、みんな、準備しててね」

蓮がそう言うと、一同は臨戦態勢に入った。

そして、岩に手を当てた蓮は

「ミズホの道、開きたり・・・名は・・・藤林蓮・・・」

呪文のような言葉を唱えた。

すると、岩は轟音をあげ奥へと滑っていき

地下道が現れた。

人の気配、魔物の気配、ともに感じられない。

が、奥から威圧的波動を、一同は感じ取る。

隠密組織であるミズホは

平和な時代ではあるものの、戦争の火種となるものの排除や

要人の制圧任務、潜入任務実行のため、

様々な地方に、地下道を張り巡らしている。

これはその1つだ。

もちろん、ミズホの者でも幹部級の者しか、この扉は開けず

元ミズホに関わっていたセツナや、蓮の孫である姫は幹部ではないため

この扉を開くことはできない。

つまり、奥に感じられる威圧感は

場所的にも考えて、おそらく

「この圧・・・この気は・・・レイルと焔のものだね」

蓮がそう言うと、一同は神経刺激を発動し

敵にわざと、この状況を察知させた。

本来ミズホしか通れないこの穴に、罠は存在していない。

蓮が通ることも予想しているだろうが、罠をかけるのは煩わしい行為。

よって、おそらくここにいると言うことは

「やっと来たか・・・・」

待ち伏せである。

蓮含め、誰か数名が来たことを察知したレイルは

待ち伏せの優位な点をつく。

「!!」

蓮の後ろから、焔が斬りかかってきていた。

それを

「ッ!!」

「オラァッ!!」

白刃取から、投げ飛ばすナック。

だが、その焔は幻術から見えるものであり

「!?」

無数の焔を相手に、戦闘を開始することとなった。

「ナック?ナック!!」

幻術にかかったナックを復帰させることができるのは蓮だけであるが

「させぬ!!」

蓮には、直接、実体の焔が相手となった。

更にジーニアスとハルナには

「現役を離れ、研究に没頭してたあんたらなら・・・俺一人でもなんとかなりそうだな」

レイルが、対峙した。

戦闘開始である。




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